庶民同士は仲良くしよう

一昨日は、南相馬のスタンデイング。昨日は相馬のスタンデング。前者は6名。そのうち女子は5名。男は俺一人、黒一点だ。相馬は、われら夫婦と同級生夫婦と、も一人の男性と女性。計6名。どちらも秋の涼やかな風に吹かれて、気分が良かった。

久しぶりに小一生と接触。俺に「何してんの」と聞いてきた。俺、すぐ答えられず「うーんと、こう思うということを、紙に書いて皆に見せてるの」

上の写真は、小学校1年生と話しするスタンデイング仲間。

どうも近々総選挙という情勢である。

石破新総理は、いろいろ言ってるけど、党内基盤が弱くて何もできないだろう。

 

現在一番大事なことは、自民党議員の削減、できれば勢力拮抗と思うので、自民党支持の常識ある人や無党派・無投票の人に響くことを掲げた。新しい内閣成立で、自民党の悪事がわすれられそうなので。

 

心なしか、見てくれる人が多かったように思う(希望的観測)(笑)

 

福島県では、前回は、立民・共産共闘で、立民側の小選挙区3勝2敗だったが、今回は共闘不成立。はて、どうなるか。自民党の根元匠議員は、73歳定年制に従って引退と発表。「フーン」と思ったが、息子が立候補するんだとか。あーあ。

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近頃、中ロの日本への軍事的威圧行為が目立つ。礼文島では、露の領空侵犯。南では、中国の領空領海侵犯。ICBM発射。対して日本側は、ロシアに対してフレア発射。中国に対しては護衛艦台湾海峡初航行。それに対して中国側がさらに軍事的威圧を強化している。

 

中露の威圧に対して、日本側の対応はやむなしと思う。

 

ただ、不測の事態から軍事衝突、さらに戦闘拡大なんてならないように、軍同士の連絡、政府同士の連絡はしっかり確保しておいてほしい。米国はそれが出来ている。日本は、軍も政府もあまりできていない。やっておくべきだ。

 

案外、軍はお互い、阿吽の呼吸で緊張を演出し、それぞれの国内での勢力拡大を目指してるかもね。

 

庶民が、敵愾心を燃え上がらせるが一番ダメと思う。

 

それにつけて心配なのが、今年の2度の、中国での日本人学校生徒への襲撃事件である。深圳で起きた殺害事件は、9.18日。中国政府は詳細を明らかにしてないそうだが、それは1931年柳条湖事件の起きた日、故に容易に日本への反感がなせるわざのように想像できる。

 

この殺害事件に対して、日本の週刊誌では、

週刊新潮「日本人男児惨殺の暗部」「安倍暗殺の寸劇も行う反日教育の呆れた実態」

週刊文春反日教育が生んだ44歳前科二犯の憎悪」「小鬼子の首を切れ」ヘイト氾濫

週刊ポスト「中国「反日無罪」」、最新歴史教科書「9・18を忘れるな」「靖国落書き

      犯もNHK尖閣スタッフも英雄」

こんな表題が並ぶ。

 

内容は見てないが、表題からすると、「殺人事件は、中国の反日教育が起こしたもので、中国では反日教育反日ヘイトネットが盛ん、中国悪い」というものらしい。日本人の一部の反中国意識に訴える(そして売ろうとする)内容と想像する。

 

週刊誌の言う中国の「反日教育」という中味は知らない。しかし中国の最新教科書の、「9・18を忘れるな」というのは、正しい認識である。

 

柳条湖事件(1931年9月18日)は、全満州中国東北部)支配のための、日本軍による自国の鉄道爆破事件。自作自演である。明らかな日本の侵略行為である。そして満州国建国→中国は勿論、欧米がそれを認めないため、日本は連盟脱退→中国との対立激化→日中戦争、これに勝利できず、アジア・太平洋戦争というのが歴史の流れである。

 

柳条湖事件を忘れているのは日本人で、忘れていけないのは日本人であると思う。

 

週刊誌の「中国による反日政策・反日運動・動き」という宣伝に扇動されてはいけない。

それは、最後に紹介する、殺された男児の父親小山純平さんがおっしゃるように、ごく一部の中国人の行為だ。

 

家永三郎は、太平洋戦争の遠因の一つに、戦前の日本人の朝鮮・中国蔑視があったと、「太平洋戦争」という著書で述べている。

以下は、家永「太平洋戦争」からの孫引き。

「九つとせ、心ねじけしシナ人がシナ人が、皇国の武威に恐れけん」

 (日清戦争時の流行歌(藤原衛彦「明治大正流行歌史」)

 

「シナは統一するものにあらず。シナ民族を救うは天職は日本にあり」

(「横山資源局事務官に示せる石原私見(1930年)」(現代史資料7)

石原とは、この満州事変を起こした首謀者石原莞爾のこと。

 

アサヒグラフの1932年の小学生座談会

記者「満州事変てどういうことですか」

小学生「シナ人が日本人に対して無礼であるから、我々日本の軍人がこれらを懲らしめるため満州でシナと戦っているんです」

記者「国際連盟がうるさく言ってきてますが」

小学生「国際連盟は、世界の臆病者が集まって相談するところです」

小学生「国際連盟のことは相手にしない。国際連盟偏波ですから」

記者「これから日米戦争は起きると思いますか」

小学生「僕は起きると思う。アメリカ人は威張りくさっているから負かしてみたい」

 

この子たちは、座談会当時、10歳前後、1941年太平洋戦争時は20歳前後。戦争の実働部隊の中心だ。生き残れたであろうか。

 

これを見ればわかる。

軍部や政府だけで戦争ができるはずがない。このような国民感情が戦争を推し進めたのは間違いない。しかも事実に反することから醸成された感情。反中国感情。

 

翻って現在。

日中双方の敵愾心を高めるようなことは慎もう。軍部同士の武力の見せあいとかやめよう。戦って損するのは庶民同士だ。軍に金を貢げば、生活が貧しくなるのは庶民同士。

 

日中両国民、仲良くしようではないか。

 

最後に、中国深圳で息子を失ったお父さんの言葉を、cangaelさんのブログから引用する。多くの日本国民や中国国民が読むことを切に希望します。

 

深圳の事件で亡くなったお子さんのお父様である 小山純平さんの声明 Priscilla 2024年9月20日 23:59 力石様、古家様 昨夜は遅くまでお付き合いいただき、ありがとうございました。領事館や会社側での意見はお任せいたしますが、私の気持ちを伝えたくて手紙を書きました。大半は自分の気持ちを整理するためのものですが、うまく表現できていない部分もあるかと思います。ご容赦ください。拡散やその相手についてはご自由にお決めください。 航平は昆虫や爬虫類が大好きで、すべての小さな動物を見つける独特の目力を持っていました。誰よりも優しい心を持っていた子供でした。幼い頃からお絵描きが好きで、日本語と中国語の両方を流暢に話す才能もありました。 航平は私と一緒に深圳へ行くことを迷っていました。彼は偏食で当地の飲食に慣れていませんでしたが、最近は好きな中国の食べ物が増えてきました。また、最近始めたバスケットボールにもハマっていました。 航平が突然私たちの元から去ってしまったことは、全く予想していませんでした。今は混乱と悲しみに包まれています。航平がどのように成長し、どんな大人になるのかをもう見ることはできません。彼を守れなかったことは、一生の後悔となるでしょう。 航平は日本人でもあり、中国人でもあります。母は日本で10年近く生活した中国人で、私も中国で人生の半分を過ごした日本人です。航平は3歳になる前の大半の時間を中国の妻の家で過ごしていました。どのように報道されようとも、航平が日本と中国の両方のルーツを持つことには変わりありません。 私たちは中国にも、日本にも憎しみはありません。国籍に関係なく、私たちはこの二つの国を自分の国家と思っています。習慣や文化が異なっても、私たちが知っているのは、みんな同じ人間であるということです。そのため、極めて少数の卑劣な人が犯した罪で両国の関係を壊すことは望んでいません。私の唯一の願いは、こうした悲劇が二度と起こらないことです。 航平は一度、「お父さんみたいな人になりたい」と言ってくれました。それが気まぐれだったかもしれませんが、父親としてとても嬉しかったです。私は中日貿易の仕事に従事し、日本と中国をつなぐ橋のような役割を果たしています。私の主な責任は、両国の認知の差を埋め、スムーズな交流を進めることです。今回の不幸な事件がなければ、航平はきっと私よりも立派な人間になっていたでしょう。しかし今、私ができることは、航平が誇れる人間になることです。また、日中両国の理解に少しでも貢献したいと思っています。これは愛する息子への償いであり、犯人への復讐でもあります。 一番大切なのは、航平への感謝を伝えたいということです。親にならせてくれてありがとう。私たちの側に10年8ヶ月7日を一緒に過ごしてくれてありがとう。航平のために、彼が歩めなかった道のために、これからも強く生きていきます。 小山純平 (原文は中国語で書かれています。自分で日本語に翻訳したものです。)

「がんばろう!「能登」シール」と「深圳の事件で亡くなったお子さんのお父様である小山純平さんの声明」 - 四丁目でCan蛙~日々是好日~