安倍首相は、アベノミクスに自信ないんだ

夜勤明けの重い頭を抱えて里山を散歩してきた。
ふもとの農家の庭先は、豪華絢爛。色とりどりの菊が咲き乱れる。麗しい国、日本。

安倍さんは、今度の総選挙、アベノミクスの信を問うとのこと。アベノミクスに自信があるなら解散をしなきゃいい。自信がないんだ。そんな人に首相の続投をさせちゃいけない。

アベノミクスは、薬物中毒状態に入った。この前の日銀の量的緩和策の拡大は、もう、それしかないと言うことで発動した手だ。選挙公約には、ばらまきが目白押しだ。これらは皆、借金を当てにしなきゃ出来ないことだ。

つまり、景気維持には、お金じゃぶじゃぶの量的緩和と借金による財政出動しかないということ。これって、後のことを考えない、今さえ気持ちよければと言う薬物中毒現象だ。

里山を下りて、里川に出た。もう鮭は泳いでいない。鮭は、白っぽい骨だけになって残っている。わが戦後日本も、アベノミクスの薬中で、骨のみになりそうだ。しかもすかすかの骨。

確かに首相の言うとおり、アベノミクスに対抗する経済政策を野党は示してはいない。
俺は思う。安倍政権以前の、円高で、1パーセントインフレ目標の方が良い。その中でささやかな成長の糸を紡ぐ。その方が傷が小さい。破たんの程度がアベノミクスよりひどくない。

それにしても安倍さんは、変なことを言う。過半数割れをすれば退陣する。そんな当たり前のことで、ことさら言うことじゃない。「報道抑圧なら辞任」?そりゃ当然で、あなたの辞任なんて問題じゃない。秘密法が仕組として「報道抑圧」になるかどうかという問題だ。この法がない時より、報道抑圧になるのは間違いない。以前にはなかったマスコミ処罰規定が出来たんだから。

安倍政権が存続すると、アベノミクス・秘密法・集団的自衛権容認・派遣法・教育統制
原発再稼働・法人税減税、普天間辺野古移設(新基地建設)、全て国民が認めたことになる。(政権は当然そう言って政治を進める)

日本国民の皆さん、こんな風になっていいのでしょうか?

重い心を抱えての帰途、小学校から歌声が聞こえてきた。戦後の日本は、成功したと俺は思う。安倍さんは、戦後が間違いという。

戦後がよかったと思う人は、野党に投票をしてくください。ある程度良き戦後の恩恵を受けたと思う人は、小学生に良い日本を手渡してください。