久しぶりに娘と孫が参加/よそ見の読書感想

久しぶりに娘と孫がスタンディングに参加しました。

孫まで含めて9名でした。孫は才ちょうどで、言葉がずいぶん達者になりました。激しく動き回って、ついていくのが大変です。孫守りも張りきったせいか、くたびれて一昨日は午後、昨日は午前に昼寝をしてしまいました。普段昼寝はしないのですが。参ったという感じです。

小学校一年生が通りかかりました。横断歩道を走ってわたります。彼らもまた元気です。こんなエネルギーの充満した子供を多数相手にしている幼稚園や小学校の先生は大変だと思います。

スタンディング仲間では、民進党が話題に上りました。
民進党は、維新とくっつくつもりか?維新なんて右翼だべ」
「前原は、小沢と仲いいので、小沢が野党共闘にもっていくんじゃないかな」
民進党は、やっぱし分解するんじゃないのか」
「分解した方がいいべ」
「あと一年で総選挙になるんだ。準備できないだろう。自公の一人勝ちになっぺ」


このところ、「源氏」から逃げて、他を読んでいます。

佐藤愛子それでもこの世は悪くなかった」・・・この人の本を読むのは初めて。ずいぶん大変な人生を送ったひとのようです。しかし、この人は、その苦労を豪快に笑い飛ばして生きてきたという感じですね。

印象に残った言葉を紹介します。
(1)「すみませんが、夕方までここに座っていていいでしょうか」これは、借金取りの言葉です。
佐藤さんがお金を払えない事情を述べたとき、借金取りは、手ぶらで帰ると奥さんにおこられるので、「困りましたなあ。お互いつらいですなあ」に続いて言った言葉です。
佐藤さんは、なけなしの1万円の半分を返したそうですが、この借金とり、夕方までいたそうです。久しぶりに「貧乏相見互い」という言葉を思い出しました。

(2)「貧乏を貧乏とも思わず、愚痴も文句も言わず暮らせるなら、それでいいんだ、と私は思います」(佐藤さん)

(3)「この世に未練なく死ねるのが一番ありがたい」(佐藤さん)・・・近頃小杉健治「冤罪」を読んだせいか、この言葉が印象に残った。
肉体は滅びるけれども魂は残る」・・・佐藤さんは、北海道に別荘を建てたのだそうです。安い土地だったそうです。土地の安さには理由がありました。そこは、アイヌの人たちが日本人に非道の限りを尽くされた土地だったのです。そこで超常現象を経験した佐藤さんは、魂は残ると確信したそうです。そしてこういいます。「立派な生き方をした人は、魂の高い人が行く場所に行く」

日野原重明100歳
NHK日野原重明さんへのインタビューを中心に作られた本です。生い立ちから始まり百歳の今の気持ちまでを、本人や家族の話でまとめてあります。この本の、こんな言葉が印象深かったです。

「医者は死にゆく患者に対して、死を受け入れるための援助をしなければならない。死を分かち合う勇気と感性が必要だ」
 
「この頃よく考えることは、いよいよ死ぬというときに、閻魔様が出てくるのではないかということです。そして閻魔様が、私が生きているときに使った時間を天秤で量るのです。自分のために使った時間と人のために使った時間、果たしてどちらが重いかと。ですから、その時のために、時間を使わなければならないと思います。クリスチャンなのに閻魔様とはおかしいでしょうか。この年になると仏教や禅から学ぶことも多く、西も東も、どんな宗教も、すべてが融合していくように感じています。」

佐藤さんも日野原さんも、人生の達人です。近頃私も「死後の世界がある」と考える方がいいかもねと考えるようになりました。何せ、慣れ親しんだ人は、あの世の方が多いように思いますので。