気になる親子

昨日私は、胃の不調のため内科医院に行った。

数年前から、胃に、がんではないけれどできものが出来ていて、ある程度大きくなったら切らないといけないと言われている。結局この土曜日、胃カメラで調べることとなった。少々不安である。

私が待合室で待っていると、40代後半くらいの父親と小学校3年か4年くらいの女の子が
医院にやってきた。

女の子が風邪でも引いたのかな、と見るともなく見ていると、体温を測ったり血圧を測ったりしているのは、父親の方だ。女の子の方が付添だったのだ。心配そうに父親を見ていた。

父親も、そう悪そうじゃなかったけれど、悪い病気じゃないといいがねえ。まだ子供がこんなに小さいんだもの。


もうすぐパートの仕事が終わる。今年は、隣町に週3回通っている。

その町の入り口で、しばしば見かける親子がいる。朝7時10分ころ、交差点のそばの駐車場で。そこにバスの停留所がある。

お母さんと中学1年か2年の娘である。二人は軽乗用車でここに来る。

娘さんがお母さんに何かいい、お母さんを見上げる。お母さんは何かいいながら、その子の頭をなでる。娘さんは、何か、いやいやをする風にも見える。そのしぐさが、中学生にしては幼すぎる。

何回か見ているうちに、分かった。この娘さんは、知恵遅れなんだと。この町から私の町の養護学校に通う娘さんだと想像した。

その親子が、とてもいい感じなのである。娘が母親を信頼しきっている様子と母親が娘を全て受け入れている様子が、可愛く麗しい。どうぞ、この家族が幸せに過ごせますように。

あと2日で私のパート通いも終わる。人生最後の仕事だ。も一度あの親子を見ることが出来るだろうか。