GW日記と朝鮮騒動で思ったことと

5月1日、今にも雨の降りそうな天気の中で、相馬のスタンデイングに行って来ました。連休のせいもあってか。わずか名の参加でした。(写真はありません)皆忙しい。しょうがありませんね。

5月2日、隣町の里山に登ってきました。400メートルくらいの高さです。天気も良く風もさわやかです。隣町の小学校5年生と6年生が頂上でお昼ご飯を食べ終わったところでした。皆で記念写真を撮っていました。この子たちは、これから長い人生を生きていくんだなあ、と思いました。毎年登る山なんですが、年々体力が落ちていることがわかります。もうすぐ61歳になる妻は全然平気で、「こんなの山じゃない」と豪語しています。毎日の生活のメインが、プールでスイミングですから、体力十分です。私は、バテきって、家に帰って昼寝をしました。

帰りの坂道で妻が言います。「子供たちは、いいなあ。もう一度、小学生になってみたいな」と。私は、「絶対嫌だな」といいました。妻は、「どうして?楽しいことがいっぱい待っているでしょ」私「生きていくのって大変だ。もういいや。一度で十分」。この違いは何なんだろう。私は、大学生の時だけならいいけど、人生全体のやり直しなんてこりごりです。皆さんはどうですか。

5月3日 南相馬市小高で映画「日本の青空」を見てきました。小高は、この映画の主人公鈴木安蔵の生誕地です。彼は、戦前・戦後の憲法学者です。GHQが作った憲法草案に、鈴木安蔵たちの「憲法研究会」案が参考にされたという映画です。彼に師事したという金子勝氏(立正大名誉教授)の「鈴木安蔵憲法」という題の講演の後、上映されました。

金子勝氏の話やベアテシロタ「1945年のクリスマス」や鈴木昭典「日本国憲法を作った密室の9日間」を見ますと、憲法研究会の案がGHQ案に参考にされたというのは、本当のことと思います。
憲法研究会の憲法改正草案を見ますと、現憲法に生きている理念が多く見られます。憲法25条は、「健康で文化的な生活を営む権利(生存権)」は、この憲法研究会案にあったけれど、GHQ草案では削除されました。このなくなった条項が、国会審議の場で、この憲法研究会に属していた人によって復活したという事実は、重要と思います。この事実だけでも、GHQの押し付けというのは、一面的です。
押し付けかどうかという点について私は、当時の政府は押し付けられたけど、国民は、押し付けられてはいないとおもいます。GHQ草案の一院制を二院制にしたことも、国民の意思の反映と思います。芦田修正=第2項に「前項の目的を達成するため」を追加=自衛隊憲法違反としない論理の基礎も、国民の意思の反映と思います。

金子氏は、憲法9条についてこういいました。
「米国は、天皇を残すため戦争放棄・戦力不保持・交戦権否認の9条を作ったけれど、日本が独立すれば9条を放棄するだろう。それでいいと、米国は思ったはずだ。ところが日本国民は、この9条を本気に受け入れて、自分のものにしてしまった。ここに米国の大誤算があった。」
なるほどなあ、と思いました。
金子氏は天皇についてこういいました。「国民の承諾もなしに、くたびれたからやめたいなんて勝手な言い分だ。それを自民党から共産党まで認めるなんておかしい」色川大吉氏に似た発言ですね。しかし、くたびれたじいちゃんに死ぬまでやれというのもおかしいですよ。希望退職・定年制を作ってあげましょうよ。

映画は、憲法制定過程の学習映画みたいな感じでした。文科省特選映画です(笑)。ちょうど第一次安倍政権のころに作られた映画です。若々しい安倍晋三首相が、「占領下に作られた憲法を改正しよう」という発言をしているシーンがありました。あのころに比べて今の安倍首相は、自信たっぷりで、ふてぶてしい感じを受けます。世の中の動きが彼を後押ししているのでしょうね。憲法記念日には、いよいよ9条改正に言及しました。国民は、自衛隊の活動をどのように縛るかというのを焦点にすべきと思います。となると安保条約も問題にすべきですね。安保条約再考のチャンスにしたらよいと思います。

この集会は、朝日新聞地元版に大きく報じられました。主催者は50名くらいかとレジュメを用意してたそうですが、もっと多く参加したのでずいぶん慌ててレジュメを作っていました。さすが鈴木安蔵の生誕地小高です。新聞では120名くらい参加とありました。南相馬市では、昨年5月憲法全文の小冊子を全世帯に配ったそうです。櫻井市長もこれにメッセージを添えたそうです。南相馬、すごい。

ピースナインコーヒーというのだそうです。南相馬市の9条の会が同市の成人式の日に配ったんだそうです。南相馬の9条の会、素晴らしい。その余りをプレゼントされました。味もいいおいしいコーヒーでした。株式会社ナチュラルコーヒー(熊本市)と製造者にはありました。
南相馬市の9条の会、素晴らしいです。


5月4日 友人と南相馬の新装開店のラーメン屋に行きました。連休中ということと新装開店ということで、だいぶ待たされました。その間友人(高校が同じ)に鈴木安蔵(高校の先輩)のことや、GHQ憲法草案に鈴木安蔵たちの条項が生かされているという話をしましたが、まったく反応はありませんでした。これが普通の人なんです。普通の人は、憲法なぞに興味はないでしょう。私などは、憲法で守られていると思うのですが、この意識の違いの橋渡しは、どこにあるのでしょうね。
5月5日 子供の日です。一日畑仕事の日でした。私たち年金生活者は、社会全体として子供たちに扶養されるわけですので、彼らのためになるようなことをしたいとは思うのですが。まあ、私がやっているのは、史跡のごく一部の草刈りボランテイアぐらいでしょうかね。おっと、スタンディングも、自分的には役立つのでは、と思っているやってますがね。自分の意見が正しいとは限りませんが、いろんな意見がある社会、それを表明できる社会は、絶対正しいと思ってます。何が正しいかなんて、そう簡単にわからないことですもの。正しいことって、いろんな意見の対立の中から出てくるものでしょう。

さて、朝鮮半島情勢も落ち着いたようで、(ほんとにそうかな、とも思っています。急変をもたらす状況がひそかに進行しているのかもしれません)朝鮮半島情勢で、連休中に感じたことを書いていきます。

(1)安保法制は、抑止力として効果があったか。北のミサイル発射を見ると抑止力増大とはいえないと判断する。米韓軍事演習・米原潜・米空母群も北を抑止してないように見えた。少なくとも安保法制で抑止力を高めるという政府の説明は嘘であったと判断する。抑止力は米軍だけで十分。しかも米軍でも抑止できない。結局、中国の圧力に頼るほかなかった故。

(2)安保法制は、日本を戦争に巻き込むか。戦争が起きなかったので、それもなかった。しかし、安保法制(改正武力攻撃事態法)により、日本は北朝鮮の完全に敵となり、先制攻撃を受ける可能性が出てきたのは、間違いない。ただそこまでいかなかっただけだ。米艦防護だって兵站であるので、攻撃される可能性がある。そうなれば反撃することになる。戦争に巻き込まれる行為である。

(3)北朝鮮の「挑発」と日本の政府・マスコミ・評論家は言うが、逆に米韓の「挑発」と言えないか。「挑発」とは、「刺激して事件が起きるよう仕掛けること」である。戦争になれば、北朝鮮の崩壊は明白なので、北朝鮮の挑発とは言いにくいのではないか。(4月15日拙ブログ参照)米韓の挑発といえるか、米韓も崩壊はしないけど、特に韓国に甚大な被害が想像されるので、これまた戦争は望まないと想像する。とすると、これまた「挑発」とは言えないのではないか。こう考えれば、北の挑発というのはやめるべきと思う。もし、北の挑発というなら、米韓合同演習・空母派遣・米のミサイル発射訓練も挑発というべきと俺は思う。米国の立場でしかものを考えないことはもうやめよう。
戦争が起きた場合、どちらに責任があるか、という議論になる。その時、相手が悪いというために「挑発」という言葉を使うのだろうか。「お前が挑発するから、やむなく戦争になったんだ」というわけである。戦争が起これば、悲惨なことが起きる。勝者が正しいとなる可能性は高い。しかし、勝者が正しいといえるか。難問である戦争にはルールがある。やってよい軍事力行使は二つしかない。侵略された場合と安保理が認めた場合のみである。この辺を手掛かりに考えていくほかない。

(4)安保法制と安保条約は廃棄すべきと、さらに強く思った。北朝鮮の軍事的敵にならなきゃいい。日本は、国連安保理の決定以上のことはしない方がよいと思った。米国と一緒に軍事的圧力をかけるのはまずいと思った。米艦護衛は、憲法の禁止する武力による威嚇に近いと思った。日本は、朝鮮戦争を戦っていない。1951年、サンフランシスコ講和条約と旧安保条約で一応の独立かつ米国傘下となったが、それは東西冷戦時代のことである。現代では、東西冷戦時代は終わった故、安保条約は廃棄して、中立政策になるべきと思った。日本は、北朝鮮とは戦っていない。米韓は休戦中である。その違いを直視すべきである。


(5)トランプも金正恩も本気じゃなかったんじゃないか。トランプは、自分の人気取りのため強硬姿勢を見せた。ビビッて金正恩も強がり、それで政権安定を目指した。安倍政権もこの騒ぎに乗じて危機感をあおり国内を引き締め、自分の身内(本人・党・奥様)のスキャンダルから目をそらさせた。併せて軍拡の方向に国を持っていく。安保法制の慣らし運転をする。習は、トランプの貿易不均衡攻撃を避けるため、北をいじめる振りをした。そんな芝居に見えてきたなあ。

(6)昨晩こんな夢を見た。米中日韓北の政府と軍関係者と軍需企業が、そろって、「商売繁盛」・「商売繁盛」と祈願してた。で、どんな神を拝んでるのかとそっと覗いてみたら、[[主神は二つ。「トランプ大御神(おおみかみ))」と「金正恩大権現(ごんげん)」だった]]。そんないやな夢を見た。

(7)昨晩こんな夢を見た。
日本海側の小さな港や遠浅の海岸数十か所に、北朝鮮の難民が押し寄せた。日本国内では、難民受け入れと難民拒否で大騒動。米国政府の一声で日本政府は、難民受け入れを決定した。その数、1年で10数万人。まともに難民を扱ったことのない日本は、混乱の極み。一部勢力のヘイト扱いに耐えかねた北朝鮮難民が暴動。それを鎮圧する警察・自衛隊と衝突。死者数百名が出た。怒った北元工作員と元兵士が、原発の送電線6か所を攻撃。小説「原発ホワイトアウト」の世界が出現した。また新幹線・地下鉄・高速道路・競技場・上水道がテロを受けた。金の極秘命令を忠実に守った北の工作員の仕業であった。日本は混乱の極みとなった。福島第一原発に修理要員としてもともと潜り込んでいた工作員が、福一の弱点を攻撃。福一は、再び臨界。関東・東海東部は、帰還困難地域となった。その復旧・賠償金は、2000兆円以上の見込み。これまでの借金と合わせて3300兆円となり、国家資産+個人資産をはるかに超える金額で、日本国家は破産。日本は、国連とIMF・その他国際機関管理下で再建を目指すことになった。プロ野球・プロサッカーは経営難で解散。P3C、護衛艦・戦闘機・戦車等売却、自衛隊員は、半数が首切り、残りは公共事業と警察署員。警察は増強。公務員は3分のⅠが首切り。公務員給与は3分のⅠ。ひどいインフレの後のひどいデフレ。国民生活は、2017年の生活水準の3分の1の収入で、となった。標準家庭で、肉類は鶏肉のみ1か月に1回程度。冷房なし。格差の大きい、しかも自己責任論の強い日本では、餓死者が数百人出た。大学進学率10%。大学多数破産。国大も10分の1に激減。失業率40%。犯罪や売春増大。左右の反政府・貧民の暴動頻発。金持ち老人を襲う若者激増。国会では、年金4分の3カット法案、老人共同生活法案(別称「なごみの質素健康共同生活」法案)、消費税30%法案、相続税100%法案審議中。

思えばこの発端は、トランプと金正恩の火遊びから始まった。米国は、韓国・日本の犠牲もあるが、一挙にやれば被害は大したことないと判断し、原爆実験施設・軍事施設のミサイル攻撃と秘密工作員の金殺害工作作戦を実施。金殺害は成功したが、狂信的北朝鮮軍は、ソウルを砲撃後、38度線を突破して攻撃し、米韓軍が応戦して第二次朝鮮戦争となった。北朝鮮は2週間で降伏。第5位の実力者が米韓に降伏通告。しかし大量の難民が韓国・中国・日本に押し寄せたのである。

あれ、夢の続きがあった。
落城寸前の北朝鮮天守閣の金正恩お殿様、「もはやこれまで。残存ミサイルのすべてを発射せよ。(殿様直属の忍者テロ集団に)出撃せよ。諸君、米・韓・日にわれらは敗れたが、米国と対等に戦った金日成おじい様の栄光を胸に特攻攻撃せよ」と軍配を振った。その10数分後、嘉手納・横田・横須賀・岩国にミサイルが着弾。横田基地へのミサイルは上空で撃ち落としたが、サリンが広範囲に。高浜・美浜・柏崎原発に着弾。10日後、日本の人口密集地で同時多発テロ

こんなひどい夢を見た。
良い夢は近頃見ない。