新聞読み比べ

年末から年始1週間は、8人の大家族で過ごしました。

次女が旦那と3歳の幼児を連れて帰省しまして、同居している長女家族3名、老夫婦2名、合計8名で過ごしまた。われら老夫婦組は、家事と3歳児・0歳児の相手で大活躍でした。くたびれましたね。また狭い家でよく過ごせたなと思っています。

 

子供の成長は早いもので、かつてのブログ「小さい足、・・・見ーつけた」の彼女は、言葉をかなり自由に操る小人に変身していました。絵本を見て自由にお話を作るのが好きなようでした。もう「よく寝たなあ俺の五木の子守歌」(拙駄句)の世界はありません。少し寂しいですが、これも成長です。5月の連休に来る予定なので、成長が楽しみです。

 

1月3日には蔵王のホテルに泊まりました。年末年始は、どこも特別料金なんですが、

ここのホテルは、そんなこともなく一人当たり一泊二食付きで9千円弱でした。朝食夕食ともバイキングで、布団は各人で敷きます。

 

このホテルでは、読売新聞がサービスでつくので、3日と4日の読売を手に入れました。

そこで例年と違い、読売と朝日の中央2紙の3日間の社説の読み比べをしてみました。

 

まずは大要

1月1日

読売・・・米中対立が最大の問題で、日本はその緩和を図るべき。孤立しがちな米国と各国の仲介役をすべき。中国に対しては日米欧との共存共栄を受け入れさせるべき。

日本の長期低落傾向では、財政と金融の現状を直視せねばならない。まずは消費税増税は安定財源であることを知らねばならない。

朝日・・・この30年の政治改革の行きついたところが「力任せの多数決主義」、「アベ1強」である。それゆえ、この政治改革の中心の「小選挙区制」を否定するのもわかるが、拙速は禁物。「安倍1強」政治の改革のためには、まずは国会議員の請求による国会開催の保障と首相の解散権のしばりである。

 

1月3日

読売・・・日本の景気停滞解消のためには、内部留保を賃上げに使うことが重要で、非正規雇用正規雇用に変えていくべきである。日本の経済状況は、金融緩和の出口が見られず、長期債務も増え続けている。消費税増税は必要だが軽減税率の定着化を望む

朝日・・・東西冷戦終結の原動力は、民主主義と自由の理念であった。それから30年、その理念のもとに作られたEUが混迷している。中国の民主化・自由化は進まず、米国も民主主義と自由への関心を失いつつある。そんな中、日本は民主主義と自由という理念を失わず米国・EU・各国に働きかけねばならない。

 

1月4日

読売・・・法の支配や民主主義に基づく米国中心の同盟と発展モデルは中露から挑戦を受けている。自国第一の米国政権はその同盟を弱体化しかねない。欧州でも自国第一主義の台頭が各国首脳の不安定化を招いている。欧米先進国内の分断は、中ロの強権モデルの宣伝材料になる

朝日・・・世界経済の起動力であるグローバル化は、ヒトの移動の影響で反転するかもしれない。米中は、不平等の拡大・独占では似ている面がある。日本経済は長期低落傾向が顕著である。不平等や独占の拡大は経済成長の足かせとなる。社会保障と再分配の強化、教育や基礎研究の充実など、至極当たり前のことをやっていかねばならない。

 

感想

1.両新聞とも現状認識が中心である。一方「ではどうするか」という点では大したことは言っていない。「お、それもあるかも」ということを知りたいものだ。これは社説では無理なことなのかも。それとも「どうするか」ということはだれにも分からぬことなのかもしれない。

2.この3日間では、両新聞に共通するのは世界の政治と日本経済の厳しい現状である。言葉は違えど前者では、自国ファースト、後者では長期低落傾向を問題にしている。これは私も含めたほとんどの人の認識と同じだろう。安倍首相肝いりの「憲法改正」について触れていない。両新聞とも大きな関心がないといえる。これもほとんどの国民も同じであろう。安倍氏憲法への想いは、多くの国民とかけ離れている。

3.自国ファーストに対して読売は、同盟強化を、朝日は民主主義と自由の各国に働きかけるべきと言っている。両新聞の特徴が表れていると思う。

4.読売は、この3日間で消費税増税・軽減税率に2回も触れている。朝日は触れていない。読売の政権追随という性格が表れていると思った。

5.両新聞の3日間の主張は、あまり自分の考えの参考にならなかった。

 

このブログを作るのに苦労しました。下書き保存一覧が簡単に出てきません。中味のない下書きがいっぱいになりました。