畑/孫/日本の未来/スタンディング

5月7日早朝、満を持して(霜害に逢わぬように)、夏野菜の移植をしてきました。ナス8本、キウリ10本、ピーマン4本、大玉トマト4本です。他にゴーヤ、カボチャ、中玉トマトを植えるつもりでいます。

 

ところが昼前からかなりの風が出てきました。かなりの強風です。まずい。今年はまだ風よけ(肥料袋を半分に切ったもの)をしてませんでした。

 

その午後、恐らく最後の出来事じゃないかと思うことがありました。

3歳9か月の孫が相馬からやってきました。ところが車で寝てしまってました。抱きかかえて降ろし、そのまま抱いて、ソファに腰かけ寝せました。その重い事重い事。体重16Kなんだそうです。2時間近く寝ていました。

 

いつ以来だろう。抱っこしたまま寝せているのは。もう思い出せません。一年以上前のことなのは間違いありません。これが最後なのも間違いありません。そう思って、重いのは我慢しました。暑いのも我慢しました。(体温高い)妻に手渡すか、と目配せしましたが、「重いからいらない」と言いました。孫の可愛さを独占しました。

 

後で娘に聞くと、今は床に寝せても起きないとのことです。私らは、床に寝せるのに失敗した数多くの経験から(誰かが言ったように「背中に目がある」ようでした。床の布団に置くとすぐ起きる)置いちゃまずいと判断してました。

 

まあ、誤解から幸せな時を刻みました。

 

この子が大きくなるころは、どんな日本なんでしょうか、どんな社会なんでしょうか。

 

私は他国に侵略されるという心配はしてません。現状では、軍事力・経済力ダントツ世界NO1の米国と安保条約を結んでおり、軍事力で世界5位から10位と評価されている自衛隊が侵略に対して戦うことになっています。

米国の戦争に巻き込まれる心配から安保条約をなくしても、少なくとも自衛隊が戦います。専守防衛を徹底していれば、最低でも今回のウクライナくらいの応援はもらえると思います。「紛争は国際裁定にゆだねる」と表明しておけば、猶更応援はもらえます。

裁判係争地域に相手が侵攻してくれば、それは侵略と断定出来ますので、国連や他国に応援をもらえるでしょう。さらに、国連での活動、人権の普及、食糧支援、難民支援、災害支援を十分やっておくべきです。

先の戦争の反省を国際的にいつも表明しておく必要があります。これは世界の認識なのですから。歴史修正主義者には、そこを考えてもらいたいです。

 

 

隣国にプーチンのような狂気の指導者が出たら、という心配をする人がいますが、ほんとに狂気だったらどんな手を使っても無駄です。

 

プーチンのような狂気に備えるため、軍拡(核保有・GDP2%の軍事費、敵中枢・敵基地攻撃能力保有)という事を唱える向きもありますが、それは論理的に矛盾です。

 

軍拡は、敵が「強い自分にかかってこない」という理性を持つことを前提としています。つまり軍拡は、理性を持つ狂気の人という存在を前提にしています。理性を持つ狂気の人って矛盾でしょう。

 

相手に理性があることを前提として平和の維持に知恵を使いましょう。ただ、理性ある人も、理性を失う場合があります。どういう場合、理性を失うかを考えればよいのです。

 

(1)どうしてプーチンは侵略したか、(2)どうして米国はイラクを侵略したか、(3)戦前の日本の侵略の原因などを考えればいいと思います。

(1)は、「思い入れ深い元カノを取り戻す」という行為、(2)は、テロを受けての逆上、「俺のやり方は世界標準」という思い上がり、石油が欲しいという欲望からの行為と考えます。(3)大日本帝国の戦前の侵略は、帝国主義時代のことです。しかも世界大恐慌下、ブロック経済下です。

 

仮想敵国中国、ロシア、北朝鮮にとって日本は「元カノ」ではありませんし、日本はテロはしませんし、石油等魅力的資源はありません。中国・ロシアが「俺が世界標準」と思っているとも思いません。

 

現在は、帝国主義は認められず、民族自立が大原則です。また世界恐慌を緩和する仕組みがあり、今のところブロック経済化していません。

 

この意味で、仮想敵国が日本国を侵略する可能性は低いと考えます。現在中国は日本を蔑視してはいないでしょう。侵略された経験から日本の軍国主義化を恐れてはいると思います。日本人を、チベットウイグルのように中国化しようとかも考えにくいです。もともと中国であった香港を中国化しようとしてだいぶ苦労をしています。日本を中国化するのは大変でしょう。人口が違う。

 

中国とは仲良くすればいいのです。1972年日中共同宣言、それに基づいた1978年日中平和友好条約の精神に戻ればいいのです。そこには、相互に主権・領土の尊重、内政不干渉、紛争の平和的解決、相互協力発展、どちらも覇権を求めないという事、国連憲章の尊重等々が約束されています。これらは日中関係の基本原則です。中国もこれを破棄しようとは言ってません。

 

中国を信用するな、という考えの方もいると思いますが、そういえば相手も信用しません。日本の方はなお信用されません。なんせ、歴史上侵略したのは日本なんですから。満州事変以来の15年の長きにわたる中国侵略です。しかも戦後になっても、政権を持つ自民党の有力者が侵略とはっきり認めたくない傾向があるのですから。かつて日本の教科書に中国侵略と書いて問題視したのが自民党ですからね。自民党に政権を持たせておくと、中国にやられる可能性が高まると言えそうです。

 

中共同宣言には、日本の戦前の行為の反省が書かれています。これを結んだのは、かの自民党田中角栄です。自民党内の歴史修正主義者、これを思い出してほしいです。中国側は周恩来、中国は賠償金を放棄しました。有難いこと思います。日本が経済協力費を出したのだそうだけれど、そんなの中国の物的人的精神的損害に比べたらススメの涙でしょう。15年間ですよ。しかも1937年以降は、中国かなり多くの土地に軍を派遣して侵略したんですよ。現在のロシアの比じゃないです。

 

 

長くなりました。結論中国は、日本を侵略する気はない。万一侵略されても、日米両軍又は自衛隊が戦う。世界はウクライナ以上に日本を応援する、故に安心と思ってます。

 

中共同宣言・平和友好条約に沿って、中国とは仲良くという方針で外交を進めるべきです。今年は、日中共同宣言50周年の記念すべき日です。こういう機会はとらえるべきです。それが外交というものでしょう。「中国に攻められたらなんて騒がず」(研究はしておくべし)、協力・協調・信頼醸成に努めるべきです。

 

他国に侵略される心配より、

首都直下型地震東南海大地震(それに伴う津波・火災・原発事故)の方が、侵略される可能性よりはるかに高いと考えます。限られた経済力は、こちらに備えるべきです。

地震を起こす大鯰には理性はありません。条約という約束もありません。説得は聞きません。世界の監視もありません。国際法もありません。そして間違いなく来ます。こちらに備えておくべきです。

 

 

もっと心配なのは、日本の経済破綻の方です。

特に借金です。国と自治体あわせて総債務(借金)が2022年1462兆円です。国と自治体の持つ財産(年金積立や外貨準備高)をひいた純債務でも2022年958兆円です。貯金を全部はたいても958兆の借金があります。(数値は世界経済のネタ帳より)

 

いろいろ理屈があるでしょうが、借金はいつかは誰かが返さなければいけません。それが債務です。返すのは誰か、将来の日本国民です。どんどん少なくなっていく日本国民です。ひどい負担が彼らの肩にかかるでしょう。国債を日本国民が買っているから大丈夫なんていう人がいますが、国債を持っている人に返さなくていいんですか?返すのでしょう。国債を持っている人に全国民で返すのです。その全国民が、極端に少なくなっていくのです。

 

永久公債という「利子だけ払って元本は返さない、気の向いたとき返す」という手法があるのだそうですが、そんな公債をだれが借りるのでしょう。借り手がいないので利子を高くするしかないのじゃない。それってひどいインフレになりませんか。

 

どういう形で返すか、結局インフレか、課税強化でです。どちらも生活が厳しくなります。

 

今やるべきことは、「借金を増やさない、減らす」、できるだけの経済成長、少子高齢化の緩和です。

 

そのためには、この数十年で激増した個人金融資産への課税強化(累進率強化の総合課税制所得税相続税贈与税の強化)は絶対必要でしょう。一般庶民も、将来の大増税を緩和するため、現在の増税はたえるべきです。(例えば消費税)

子育て費・教育費・研究開発費への投資増も絶対必要でしょう。

コンクリ公共事業の効率的縮小も必要でしょう。ある程度の維持費はかかりますけど。

 

防衛費増などはもってのほかです。防衛費の中味を精査して、効率をはかるべきです。国民、特に護憲反戦を言う人は、防衛手段と防衛費の中味(例えば自衛隊の海空特化)に目を注ぐべきです。

 

このようなことを20年が我慢してやっていれば、団塊以後10年間で生まれた数多い高齢者はほとんど消えるでしょう。つまり高齢化の圧力がなくなります。

 

そうすると、あたらしい展望が日本に開かれる可能性はあります。そこまで、子育て・教育・研究に投資をしておくべきです。やがて花が咲きます。

 

 

わが孫たちも30歳前には、新しい展望を持った日本に生きられるかもしれません。

 

 

こんなことを思いつつ、今日は、二つのスタンディングに参加してきました。午前10時からは南相馬市原町駅前、午後1時30分からは、相馬市塚田交差点です。

原町駅前です。私を含めて5名の参加です。
反応がありました。通りがかりの人が、「頑張って」と声を掛けてくれました。も一人の御婦人は、「募金してないの」と行ってきました。ロシアの侵略反対というプラカーを掲げていたので、ウクライナに募金したいとのことでした。丁重にお断りしました。

そこまで考えてませんでした。

こちらは、午後1時半からの相馬の様子です。

私を含めて7名参加でした。こちらは市民の反応はありませんでしたが、小学校一年生が、20名くらいの集団で通っていきました。「こんちわ」なんて言ってくれるのですよ。

 

この子たちが大人になった時どんな日本なのかなあ。

日本の危険性は、経済破綻→大震災→他国からの侵略の順に大きいと思います。まさか、日本の他国侵略はあるまいな。そのためには9条改正しない方が安全です。安保法は廃止した方が安全です。

 

現在の日本の限られた力は、経済破綻対応→大震災対応→他国からの侵略の優先順位で

使うべきでしょう。

 

 

尚5月7日に植えた苗類は全部無事でした。今年は風よけは作りません。支柱に縛るだけで良しとします。まあ大丈夫でしょう。どうもねえ、年々手抜きになるような気がします。