環境破壊で4.5倍の収入!!

今日は久しぶりに相馬市玉野のメガソーラー建設現場に行ってきました。

 

案内は、地元でジャージー牛の牧場経営とアイスクリームを製造販売しているK氏です。私は、K氏の話を聞いて、このメガソーラ反対運動に加わりました。もう5年も前のことです。

 

私達の長年の反対運動にもかかわらず、メガソーラ基地建設が始まっており、ところどころ、もう無残な山肌が露出していました。(工事は今年2月からです)

 

いつかはこの運動の経過をまとめねばと思っているのですが、なかなかやる気が起きません。現状の報告をしておきます。

写真がへたくそで、その大きさが分かりませんが、一番上の写真に黄色い点が見えるでしょう。あれがパワーショベルです。山肌が見えるところはすべて雑木の森でした。

全部でおよそ、80haの森が根こそぎ伐採されます。ここは、静岡県熱海市の伊豆山土石流の現在の所有者麦島善光氏の所有地です。初めは、彼がメガソーラー経営をやるつもりでしたが、結局、GSSGソーラージャパンという、米国のファンドに経営をゆだね、土地を貸し出しています。

これが、林地開発許可を受けた証明です。

私は、この7月15日に許可を出したという福島県行政に心からの怒りを覚えます。

 

というのは、昨年のこの日、相馬市民会館で第三回目の市民への会社説明会が開かれています。県は、それまで交渉に行くたびに、「設計等が適法であれば許可せざるを得ない。しかし地元民への説明は必須条件と指導している」と言いました。

 

昨年7月15日、私達は、GSSGを厳しく問い詰めていました。その日にですよ、福島県行政は、許可していたんですからねえ。

 

福島県は、原発事故の被害を被り、再生エネルギーを推進するという方針を打ち出しています。それはわかるのですが、自然を破壊してまでやるのは本末転倒でしょう。

 

この森は、洪水防止、土石流防止、二酸化炭素吸収、川や海への栄養補給、相馬市民の上水道、気候の温順化等に役立っています。

 

何故、役立つ森を破壊してまで太陽光発電を推進するのでしょう。

 

それは国のエネルギー政策がそのようにしているからと私は思います。

 

このメガソーラは、20年間、1kwH36円で買い取られます。(固定価格買い取り制度)私の新築の家も、今年太陽光発電装置を屋根に上げます。しかし私の場合は、10年間、1kwH16円です。この差、4.5倍です。

 

 

まるで、環境破壊して大規模に発電せよ、ではないですか。

 

このメガソーラー計画は、2012年固定価格買い取り制度が始まっての、早い時期に発足しています。2020年まだ着工してなかったので、私達は36円のままはおかしいと思いました。当然下がっていいはずです。そこで共産党の国会議員の紹介で、経産省資源エネルギー庁の○○室(忘れました)の副室長という人(30代前半)と、TV会談をしました。2020年12月の事です。結論、けむに巻かれました。どうやら経産省令で36円が維持できるという事になったようです。

 

結局、2022年個人が事業をやる収入の4.5倍の収入(実際はまだ発電してないので、もっと減りますが、理屈上4.5倍です)を、認めていることになります。結局、経産省は、大規模環境破壊型太陽光発電事業の推奨をしているのです。

 

おかしいでしょう。

 

個人の屋根にのせるソーラーや、荒廃田畑や役所や学校のソーラーをもっと優遇すれば、森林破壊のソーラーなんか、不要だったはずです。

 

外資のファンドに国土を売り渡しているようなものです。外資ファンドと都会の金持ちに儲けさせるだけです。そしてリスクは地元民と地元自治体が負います。地元自治体の市議会と市長にも、私は怒りを覚えています。

 

 

また心配なことがあります。今日は静岡県熱海市伊豆山の土石流で30名弱がなくなった日です。あの土石流を起こした盛土は、5.6万立米です(国土地理院推測、WIKIによる)。この玉野では、144万立米の切土と盛土がなされる計画です(県の情報開示)。切土と盛土は同量です。場所は数え方にもよりますが、5工事区域です。熱海は、1か所です。しかし、それにしても、多すぎるでしょう。

K氏によりますと、これは仮の洪水調整池なんだそうです。もうすでに土が崩れているでしょう。本格的なものは、もっとがっちりしているでしょう。けれども県から取り寄せた資料(情報開示)によると、本格的な洪水調節池でも皆、コンクリ―製ではありません。突き固め方式なんです。大丈夫なのでしょうか。県が許可したから大丈夫と、私は安心できません。原発だって、国が絶対安全と言ってたのですからねえ。