本日(10月27日)は、総選挙の日である。午前11時と午後2時の投票率は、前回より低いとニュースで言っていた。昨日のニュースでは、期日前投票も前回より少ないという。こりゃ、戦後最低の投票率を記録するかもな。
普通に考えると、自民党の裏金腐敗政治に頭に来てるから、投票率が高くなるのではないかと思うけれど、どうも違うらしい。
頭に来ないわけないと思うので、政治に諦めきったという感じなのかな。
普通は、低投票率だと固定客を持つ自公が強いんだけど、今回は違うかな。
嫌気さしたのは、自公固定客・流動客という気がする。自公過半数獲得でも割れでも、
政局は激動局面を迎えそうだ。
さてと、
腰・肩が痛く農作業ができにくいので、テレビを見て時間をつぶしている。(うーん、少し前には、こんな時は本を読んでいたはずだ。こりゃ明らかに脳みその衰えだ。)
一昨昨夜、転校生ごっこで、幼稚園の孫と本格的に対立した。言い合い、けんかである。孫も一人の人間と再確認した。孫に遊んでもらえないので、尚テレビを見る時間が多くなった。NHK+やプライムビデオである。
見たものを、覚えてる限り順不同に書いておく。備忘の為。
「坂の上の雲・日清戦争開戦(前・後編)」→本で挫折し、前のドラマで挫折したので
見ているが、また挫折しそうだ。なぜだろう。まず原作者が時々顔を出すのが
違和感がある。司馬の歴史観も嘘臭い。日清戦争は日本の言いがかり(朝鮮
への内政干渉)から始まったのに、それを描いていない。また挫折かな。
「天城越え」→清張原作の映画化。主人公を若い二宮和也が演じていて興味深かった。
女主人公の変転する人生に同情した。最後が能登の朝市というのも
印象深かった。
「釣りバカ日誌第1作」→やっぱり面白いなあ。設定がうまいんだな。第2作以降は有料
なのが残念。西田敏行は演技がうまい。
「ベルリン戦後0年」→米英仏ソの分割統治は独にとって不運。それを乗り越えた独は
偉い。米による単独の日本占領統治は幸運。占領軍による性暴
力の結果の混血児激増が、現在の独の温和な移民政策の一因と
いうのは興味深い。ユダヤ民族のベビーブームはきっとシオニ
ズム高揚の一因だろう。
「バブル 二人のカリスマ経営者」
→2人とは、ダイエーの中内功とセゾングループの堤清二である。二人の成
功と没落は、日本経済のバブル繁栄とバブル崩壊にぴったり一致する。つ
まりバブルの波に乗り、バブル崩壊後も変身できなかったことにある。消
費者の欲望に寄り添って繫栄し、その変化に対応できなかった。二人の全
盛期は1989年、没落は2001年(中内退任、セゾングループ解散)わずか
10余年。栄枯盛衰・諸行無常である。堤の、父の遺産相続拒否はすごい。
「二風谷に生まれてー家族100年の歴史」
→アイヌ民族の貝沢太一が父の正(父)、祖父耕一(祖父)の闘いを語
る。祖父と父は、アイヌの先住民族権の確保や二風ダム建設に反対した。
このダムは、アイヌの神聖な土地を破壊して作られる。明治以来の政府の
アイヌ圧迫政策で、貧窮化したアイヌは徹底した戦いは出来ない。ダムの
目的である工業用水が不用になっても、ダムは1996年に完成する。
「苦渋の決断~政治決着~」
→水俣病患者が、認定を認められず病気苦、生活苦かつ高齢化の為、政府か
ら出された補償金260万で、政府や熊本県への要求を取り下げるという決
着を受け入れたことについての丁寧な報告。
→水俣病患者の苦しみが改めてよくわかった。チッソの無責任や国・県の棄
民政策が明確に言える。苦渋の決断そのものである。
→頭に来たのは、医師たちで作った水俣病認定審査会の態度である。彼等は
環境庁事務次官通達や裁判所の判断を無視して、水俣患者の救済を狭めた
のである。環境庁長官が「100人中一人、間違って認定するより、一人、
間違って非認定となる方が悪い」というのに、医師たちは、「間違って認
定するのが悪い」という。その根拠は、医学の専門性である。私は、医学
なんてそんなに確実なのかと思う。第一、苦しんでいる人が出てもいいと
いう考え方は間違っている。
水俣病患者が苦渋の決断で、政治決着をした1995年、アイヌの神聖な土地を破壊して
ダムがつくられた1996年ころは、日本全体としては、日本の名目GDPが世界の15%以上
を占め(1994年17.8%)、一人当たり名目GDPでも世界トップクラス(1990年9位、2000年2位)であった。しかしその裏では、アイヌ民族や水俣病患者の切り捨てがあったのである。同じころバブルに乗って大躍進したダイエーやセゾンが凋落していたのである。
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こんなことを書いてるうちに、総選挙開票速報が進んできた。自公の過半数割れがはっきりしたらしい。今後の政局は混乱が予想される。わが福島県は立民が3、自民が1となった。自民が獲った福島4区でも激戦で、共産が候補を出さなければ、立民の勝ちだったろう。全国では、荻生田が有田に勝ったのが私としてはとても残念だ。