嘘をまことに(オリンピック・原発汚染水)

夜勤で2020年のオリンピック選定を見ていた。

いやー東京が選ばれるとは想像していなかった。

国民・都民等支持率の低さ・柔道暴力事件・原発事故汚染水漏れ、こんなことを考えると
無理なんじゃないかなと思っていた。

俺自身も東京でなくともいいやと思っていた。イスラム圏初、欧亜の架け橋と言うことで、イスタンブールがいいかと思っていた。世界は、イスラム圏との共栄のため理解が必要と思う故。

しかし、東京で決まって良かった。もし、東京でなかったら、ますます日本は元気がなくなると思うので。やはり、世界は原発事故で日本を信頼してないと思ってがっかりするから。
関係者の努力に敬意を表する。猪瀬さんはいばっている風で、外国語を多用していて好かなかった。政治家だから利害もあるだろう。
「子どもたちに、活躍するステージを提供できて嬉しい。みんなありがとう」と言う大田選手の言葉がよかった。純粋なそして苦労した青年て感じがした。


7年後の大きな出来事が予想できるというのはいいことだ。このところ、先が見えないというのが日本の雰囲気だから。それぞれが7年後の自分を考えればいいと思う。俺だったら「その時70歳、元気で東京オリンピックを見られるよう」になんて目標ができてよいと思う。


安部さんへの称賛があるが、彼は世界に向かってうそをついた。汚染水の問題は「コントロール」していると言ったことだ。現在、コントロールなんてしてないぞ。どれほどの水を汚染するのか。それをどこに保管するのか。汚染水を海に流すしかないんでは。今も垂
れ流しているのでは。港のせまい範囲にコントロールなんて嘘だ。その外の魚でひどく汚染された魚はなんなんだ。よくわからぬことが多い。汚染水からの放射性物質除去もきちんとできない。コントロールなんて出来ていない。

10数万の避難民、仮設での生活。・・・プレゼンでは、嘘をついたが、現時点の嘘も本当にするならそれも許されると思う。嘘をまことにしてほしい。これからコントロールできるよう必死で取り組んでほしい。

東京オリンピックが決まって、日本が大きく変わるきっかけにと言う言説があるが、無理と思う。東日本大震災と言う大災害の時もそんな言説があったが、どうだろう。2年半過ぎて、変わったか。変わるふんいきがあるか。そうは思えない。変われない大きい要因は政治だろう。アベノミクスは、高度成長時代の発想とマネタリズムの合作故、希望はない。ソフトランデイングを望むのみだ。

世界のグローバル化という背景のもと日本の少子高齢化社会、人口減社会、成熟社会の中でどう日本社会を作っていくかという問題だ。俺は、次世代の幸福重視、自由社会のもとでの富める者から貧しいものへの富の移転、世界への平和・知識・技術・心の豊かさ・社会の豊かさでの貢献という観点で日本社会を作っていくべきと思っている。


オリンピックは、スポーツの祭典だ。スポーツは生活に余裕がないと楽しめない。もちろん、見るだけなら何とかなる人が多いと思う。しかし、見て楽しむこともできない人もいるだろう。生活苦・借金地獄・いじめられ地獄・介護地獄・・・。自分もスポーツするとなるともっと余裕が必要だ。ひょっとするとお金も必要だ。時間は当然必要。

東京オリンピック。懐かしい。俺は中学三年。その頃はわからなかったが、高度成長時代のど真ん中。おおくの大人は生活に追われ、テレビ視聴で楽しんだだけだろう。そんな余裕なかった人もいるだろう。

多くの人がスポーツを楽しめるような社会を作るということのきっかけに今度のオリンピックをすればよいと思う。競技の順位・メダルの数だけでなく。


心配なのは他にもある。首都直下型地震東南海地震、富士山噴火。
いつ起こるのか、6年後に「今でしょ」なんて地震が起こったらどうするのかな。まあこんなこと考えても仕方ないか。
ヨーロッパJOC委員は、日本列島の地盤の不安定さをたぶんほんとには知らない。知っていたら選ばれなかったかも。



いやーまた眠くなった。もう寝よう。今晩から明日への夜勤に備えて。夜勤明けの酒を楽しみにして。