偽装・原子力村・特定秘密保護法案

近頃、高級ホテルの食品偽装事件が世間を騒がせている。

誤表示だろうが、偽装だろうが、高級ホテルの目先の利益優先のためにやる行為で、国民の利益を侵害する行為である。

どうしてこのことが明らかになったかは知らないが、誤表示や偽装が明らかになったからこそ、国民の利益が守られるのである。


近頃国会に提出された特定秘密保護法案の目的は、「安全保障関係の情報を秘匿し」、「我が国と国民の安全に資する」という法案である。(第1条)
秘匿する安全保障関係の情報は、4つに大別され、さらに23の項目が示されている。(別表)
ある情報を秘匿情報として隠すことができるのは、行政機関の長ということで、(第3条の1)秘匿期間は、5年ずつ延長可能で、内閣の承認を得れば、永久である。(第3条の3)


ある情報が、別表に示す安全関係情報であり、それが「我が国と国民の安全に資する」かどうかは、だれが判断するか。
指定した行政機関の長の判断、それしかない。


それは、高級ホテルの偽装でいえばこんなことになるのじゃないか。「うちのエビは、芝エビです。なぜならうちが芝エビと言っているからです」。国民はそれを試食もできない。何せ、国民に秘匿するものなのだから。ホテル従業員が、エビについての情報を他の誰かにささやけば、悪くすると懲役10年だ。(第22条)そして、ある日国民は、どさーと食べさせられる。


かつて原子力村の住民は、自分たちの利益のため、情報を隠し操作していた。それは、国民の利益に反することであった。それがもう取り返しのつかない事故を起こした。


行政も、原子力村と同じ村なんじゃないか。行政村。そのほかに、防衛村、外交村。彼らは、自分たちの利益のために行動するんじゃないか。

みなさん、信じられますか。彼らが、国民の利益のみで行動するなんて。国民の利益になるかどうか、証明できない。何せ、秘密なんだから!!



特定秘密保護法曰く、「行政が芝エビと言ったら芝エビ何だ、永久に」。