リアスの漁村と伊豆下田

今夜細川氏の立候補記者会見のニュースがあるというので、テレビを見ていた。NHKの7時のニュースでは、あまり詳しくなかった。報道ステーションも見た。割と長く報道されていた。

細川氏が反原発で立候補するのは、知っているので、他の政策を聞きたいと思った。オリンピックについて、東北にもなんか行事を持ってくるというのはいいなと思った。

舛添氏の記者会見もニュースで流れた。オリンピック成功を多く言っていたように見えた。オリンピックの成功とは何かをもっと聞いてほしかった。原発については逃げていた
感じがした。

いずれにしてもニュースは一部であり編集されたもので、あまり判断の基準にしちゃいけないだろう。討論会が欲しい。細川氏はなんで討論会を逃げてたんだろう。

全ての候補者に、原発以外に最低でも特定秘密法・集団的自衛権行使について聞きたい。
「国政なので答えない」という候補者は選ぶべきでない。この大事なことに意見がないあるいは、何かの関連で言えないという人間は信用に値しない。

原発については、石原知事が拒否した住民投票に賛成か反対か聞きたい。


政権や財界では、かつての東京オリンピックのような「成長の起爆剤」にという考えもあるようだが、それは幻想と思う。今は高度成長時代と全ての面で違う。

コンクリートばかり残されちゃ困る。

そんなこと考えながらテレビを見ていたら、宮城県知事と古館の議論があった。リアス海岸の漁村の津波対策の件である。

県では、命を守るため高さ10メートル弱の防潮堤を造りたい。地元漁民は、5メートルの防潮堤でいいという対立である。彼らは巨大な堤防では漁業がやりにくい。住みにくいという意見である。人がいなくなるという意見である。古館が漁民側に立って県知事に計画の見直しを迫っていた。

6・7年前、伊豆下田に旅行した。町の中には、津波がここまで来たよとか避難通路
と言う掲示があった。海岸まで行って疑問に思ったのは、堤防がないことであった。

津波が来たら逃げるということが対策なわけだ。

この大震災後変わったかどうか、下田市の防災対策計画・津波編を見てみたら、やはり堤防ではなくて、避難するということを前提に計画を立てていた。

テレビで81歳の漁師さんが言っていた。国に大きな借金があり、メンテナンスあるので、
子孫に負担をかけたくない、だから高い堤防はいらないと。

その通りだと思う。低い堤防や高潮を防ぐぐらいの高さの堤防で、逃げるというやり方が正しいのではないか。
広い海岸平野でも、避難を前提に近くに高地がないなら、避難ビルを作るということを考えた方がいいのではないか。

堤防のある安心・油断の危険さもあるんではないか。知事は新しい安全神話を作っているんじゃないか。

知事は、考え直してほしい。