曇らせてなるものか!!

またまた映画「二十四の瞳」見てしまいました。

この映画は、1954年(昭和29年)制作です。この1954年は、戦後の歴史の大きな変化を象徴する年でした。と言うのは、自衛隊発足の年だからです。

自衛隊は、朝鮮戦争時GHQの指令で1950年警察予備隊として発足し、1952年保安隊に増強され、1954年に自衛隊となりました。

1945年日本軍が解体されてから1950年まで警察以外の国家の暴力装置(軍隊)はありませんでした。日本国民は、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意し」(憲法前文)て、9条で戦争放棄・戦力不保持・交戦権否認を決意したからです。

それは、軍は無防備の町・人を攻撃してはならないと言う約100年前の国際成文法(ハーグ陸戦条約ほか)に基礎置いてると思います。そして、この成文法は、「武器を持たない人を武器で攻撃してはいけない」と言う人類に共通な感情であり、理性を基礎にしています。だから強い戦争抑止力があると思います。

自衛隊の存在は、合憲か違憲かは戦後最大の論争であり、最高裁も決断を下していません。

合憲の論拠は、「国家には本来備わった自衛権がある。自衛隊は自衛以上の力はない。
故に合憲」と言うことです。私は国家の自然権として自衛権を認めますが、憲法は軍事力以外のことで自衛しろと言っていると思います。故に自衛隊憲法違反と思います。

もし合憲としても専守防衛しかあり得ないと思っています。それを踏み越えようとする
安倍政権を打倒しなければなりません。



二十四の瞳」の最後は、1946年=昭和21年以降のある日、大石先生が自転車で岬の学校に行くシーンです。その背景は、初めが雨で次に曇って、最後のシーンは晴れです。

昭和21年は、悲惨な戦争を経験し、哀しい思いをした反省の集大成である日本国憲法が成立した年でした。日本国憲法は、晴れなのです。青空なのです。

安倍政権によって晴れを曇りにさせてはいけません。も一度言います。安倍政権は、専守防衛を踏み越えようとしています。日本にとって曇り・雨の政権です。


曇らせてなるものか。集団的自衛権行使反対。