学生は何故騒がないんだろうー安保闘争ー

昨晩古い友人から電話が来た。20代前半、初めての職場で出あった友人である。付き合いは、それからもう40年になる。

彼曰く「毎朝、朝日新聞を見ていて頭にくる。例の集団的自衛権のことだ。なんなんだい、どうにもならないのかね、集団的自衛権なんて憲法違反だろう?裁判所は何にも言わないのかね。学生たちは、黙っているのかね。」

俺「おんなじ気持ちだ。日本の裁判は、たとえば自衛隊員が死んだ時とか、政府の行為により国民が不利益を受けた時、訴え出て初めて裁判になり、憲法違反となるんだから、今裁判所が何か言うわけないよ。」
「砂川裁判だって、基地に突入した連中が罰金となり、それおかしいと言って裁判になった。一審では、安保条約が憲法違反で米軍基地があってはならぬものと言うことで、罰金の方が間違っているとなったんだ。」「学生は、自分のことと思ってないんだろう、多分」

こんな話をしたが、思えば昨晩6月19日は、1960年安保条約が、自然成立した日だ。5月19日衆議院で警官を導入して自民党だけで強行採決して批准し、参議院では審議せず、憲法の規定(衆議院の優越)でその1ヶ月後成立した日だ。ものすごい安保反対闘争があった。成立はしたが、米大統領の来日予定が中止となった。岸内閣も成立直後退陣した。俺も友人も忘れていた。

安保条約がなければ、集団的自衛権の成立する余地はない。自衛隊だって安保条約だって
最高裁判所は合憲と言っていない。憲法違反とも言ってないが。憲法が変わってないのに、それなのに、自衛隊が海外で武力行使だと?米軍を支援するだと?どう考えても変だろう。



それにしても、何故学生たちは騒がないんだろう?
自衛隊員は戦うのが仕事なので、米国の始めた戦争で死んでもいいのかね?
米軍に協力して、戦闘で自衛隊員が殺し殺される、それを嫌がって自衛隊員が大量退職あるいは希望しなくなる、そこで数年後、徴兵制なんてなってもいいのかね。
そうなりゃー、恋人とのベットタイムなんてなくなるぞ。殺し殺される場面に立つかもね。そうなってもいいのかね。
逃げられると思っているのかね。

戦争になんてならないって?なるさ、アメリカと一緒に戦うんだから、朝鮮戦争ベトナム戦争湾岸戦争・アフガン戦争・イラク戦争、みんなアメリカの戦争だぜ、後方支援なんて敵になることだよ。内閣の判断で参加するようにすると言うんだからね。もう想定内だよ。

なんで反対しないんだろうね?