9条の会ニュースを配りながら

わが町にもいつの頃でしたか、民主主義や平和主義に危機感を持った仲間たちで、9条の会が作られました。賛同者は、40名〜50名はいたのですが、実質は、数名が機関紙を発行する程度でした。活動が活発になったのは、第一次安倍内閣成立の時でした。安倍内閣が出来る前、「安倍」と言う男は、優しい顔や声をしていて、一見ソフトな感じだけど、実質は違うぞ、危険だぞ。ファシズムだぞ。内閣を作ったら大変だと言うのが共通した認識でした。

その頃わが町の9条の会も盛り上がりました。映画「日本の青空」の制作と上映でした。この映画の主人公は、鈴木安蔵と言う憲法学者です。日本国憲法案をつくる時、GHQが大いに参考にしたと言われる高野岩三郎らの憲法研究会の憲法草案を書いた人でした。明確に
安倍さん的考えを否定する映画でした。

彼は、小高町(現南相馬市小高区)生まれで、わが町の相馬中学(現相馬高校)出身でした。この映画は、小高神社や相馬高校でのロケがあり、盛り上がりました。わが9条の会主催のこの映画の上映会には、延べ1000名が来てくれました。

その後安倍内閣の退陣に歩みを合わせるように、わが会の活動も不活発になっていきました。それに輪をかけたのが、東日本大震災でした。会員も散り散りになり、2年ほど機関紙も発行できない状態でした。

民主党政権が倒れ、第二次安倍内閣の、戦後民主主義・平和主義破壊、個人の人権軽視など悪政がはっきりしてきますと、再び9条会の活動も活発化しました。

機関紙の発行も1800部から現在8000部に増え、全世帯に新聞折り込みで届けています。

今日私は、4つのお店と3人の個人に機関紙を届けてきました。あるお店の女主人は、「近頃の安倍さんて、やりすぎじゃない」と言ってくれました。一人の人は、「いつもいいもの読ませてもらってありがとう。お礼がしたい」ということで9条の会に5000円ご寄付いただきました。寄付だけでこの機関紙を発行しているので、とても助かります。

表面には出なくとも、安倍さんのやり方に不満のある人、安保法制に不安がある人はいっぱいいます。我々の活動に期待している人も
います。

こんな声援を背に、私は明日バスで上京して、国会前の戦争法反対集会に参加します。若者たちの主催する集会です。
黙ってはいられません。

こんなことを思いながら、9条の会のニュースを配ってきました。