フランクフルト空港にて

9日間の旅を終えて、フランクフルト空港から帰国の途に就くとき
、私の得意の失敗が起きました。

それは免税手続きの時でした。ガイドさんに連れられて免税手続き場所に行って、パスポートをだし、OKをもらって来たところに、妻が飛んでやってきました。私は何と妻のパスポートを出したのでした。ガイドさん曰く「あれー、見てないんだ」
出国審査の時は、まさか自分のパスポートを出しましたが、私たちツアーの7.8人前でなかなか進みません。明らかに日本人ではなく、アラブ人かと思われる人の審査に手間取っているようでした。旅慣れたツアーの仲間が言いました。「日本人は信用があり早いのだが、イスラムとみられると厳重にされるんだ」なるほど。

そういえば、ルーブル美術館での持ち物検査でもそうでした。日本人は、信用があり早いんだとか聞きました。
そんなことに誇りを感じました。ヨーロッパ人の日本人への信頼、これは大きな価値です。それは、日本商品だけでなく、日本国家の戦後の歩みへの評価でもあるでしょう。

孫崎享「日米同盟の正体」の中に、日本は、もっと影響力を発揮すべき国のナンバーワンという紹介がありました。この日本への期待は、米国との軍事協力を強化する安倍安保法制とは逆方向の日本への期待と思います。それは、「戦後70年で作り上げられてきたこの国の自由と民主主義の伝統を尊重します。そしてその基盤である日本国憲法の持つ価値を守りたいと考えています。この国の平和憲法の理念は、未だ達成されていない未完のプロジェクトと考えています」(SEALDsのパンフレットより)と言う若者たちの認識と同じものだと思います。