ほんとのことか?うしろめたさ/住みたいと思った町

(1)本当のことか

麻生財務大臣が「自民党大勝は、北朝鮮のおかげ」という趣旨の発言をして問題になっている。


これは本当のことか。この疑問には、二つの問いが重なっている。私の回答は、一つには、YES、も一つには、NOである。

日本国民が、北朝鮮のミサイル発射や強硬な言葉に、恐怖を覚えて安定した自公政権を望んだという点では、麻生大臣の言うことは、当たっていると判断する。

一方、安定した自公政権が、北朝鮮の脅威から日本国民を守るか、という点では、私は全く逆だと思っている。

安倍首相は、「対話は必要ない。今は圧力強化のみ」という。いわば、イケイケどんどん派である。味方があれば誰しも元気になる。トランプが「よーし、北をやっつけてやるか」という方向に行く可能性を高める。米国の軍事行動にブレーキをかけているのが日韓の被害である。トランプは、「日本に少し被害があっても、日本が賛成なんだからいいや」、と判断しかねない。

北朝鮮から攻撃を受けた場合、自衛隊が戦うというのは、共産も含めて他の政党も同じである。安倍政権と違いはない。

違うのは、米朝の軍事衝突があった場合、安倍政権下では、積極的に参戦する可能性があるということだけである。安保法制を違憲と考える立憲民主や共産・社民政権では、それはない。

北朝鮮の軍事行動を抑止するという点ではどうか。

核弾頭数では、米国2000発、北朝鮮10以下とウイキにある。横綱と序の口の差である。圧倒的な差である。運搬手段=ミサイル・爆撃機・原潜での差はそれ以上だろう。米国の抑止力に日本が上積みする必要は全くない。

つまり、日本国は、北朝鮮に対する抑止力を強くする必要はなく、万が一、北に攻撃された場合はどの政権で対応は同じであり、安倍政権の下で、米国の北朝鮮への攻撃の可能性を高める違いがあるといえる。

安倍政権は、北朝鮮との関係で、日本国民への危険性を増す政権といえると思う。

悪いけど、北朝鮮の脅威に対抗するため、自公政権を選んだ人は、間違ったんじゃないかと思っている。

(2)うしろめたさ今回のイタリアツアーは、総勢25名であった。一昨年参加した西欧のツアーと違い若い人が割と参加していた。20代後半から30代前半の女性人組、30代後半女性と思しきGさん、41歳女性のNさん、43歳男性のSさん、40代と思われる新婚(再婚)のお二人、
他は、私と同じリタイア組の夫婦である。おっと、リタイアと思われる女性二人組もいらっしゃった。

若い人たちは、「今になって夏休みがとれた」とか「帰るとすぐ仕事だ」とか「帰ると嫉妬と妬みの渦だ」とか「くたびれても休めないな」とか言っていた。こちらは、毎日が日曜日、なんかうしろめたさを感じていた。

ある時、大田区から夏休みで来ているというNさんと(酔った勢いで)こんな話をした。

私「働いている人は大変だな。帰るとすぐ仕事、大変だ。俺たちは、ゆっくり休める」
Nさん「これまで働いてきたからいいんじゃないですか」
私「現役時代、高い年金保険料を払って、その積立てで、年金貰うと思ってたけど、現実は、現役の支払う保険料ももらっている。それで遊んでいるとなると、どうも後ろめたい」
Nさん「一所懸命働いて子供育てて、そのお子さんが働いているのだから、気にすることないんじゃないかな」
私「そうか、自分の子供に、お金貰っていると考えればいいか。それにしても借金1000兆円を積み上げ、今の日本の生活を維持している。それをやがて若い人が払うことになる」
Nさん「1000兆円ですか。でもそんなこと考えている人、いませんよ。そんなことまじめに考えている人がいるなんてびっくりです。私も含めて、若い人たちは、自分の今の生活しか考えてませんよ」

まあ、そうなのかな。若い人と話ができてよかった。

(3)今回のイタリア旅行で住みたいなあと思ったところ
フィレンツェからローマに行く途中、ピエンツァという小さい町に立ち寄った。ずいぶんバスで登ったところにある小さい町である。この町は、15世紀、この地方出身のローマ教皇が、理想の町を作ろうとして建築家に設計してもらって造った町とのことである。

ピエンツァの町に入る門です。

ピエンツァの普通の家です。人口は、2000人余です。
この町からの眺望は素晴らしい。


オルチャ渓谷といいます。やせた土地だったのですが、数百年かけて葡萄畑にしたのだそうです。この風景は実に素晴らしい。私は、まったく知らなかったが、いわきからいらっしゃったGさんによると、ヤフーの待ち受け?画面に出てたのだそうです。Gさんもこの風景に感激してました。若い人は違うなあ。