(こちらの方を先に書き出したのですが、菅首相の「学術会議は既得権益集団」という発言を聞いて、前のブログを書きました)
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私は、数年前から家族(4名→5名)の食事の7割から8割を作っています。
それは、多分、現役時代殆ど作らなかった罪滅ぼしという考えから始めたものと思います。
今では、自給野菜にあわせて食事を作るとことから、私の仕事になりました。野菜以外の材料は、私の思いつく材料を夫婦で買ってきます。この方が面倒がありません。
手の込んだものは作りません。いや作れないのです。私に料理に対する研究心はありません。食えればいいが、私の基本です。
手の込んだものは、妻や娘に頼みます。
家族が文句も言わず食べてくれるのはありがたいものです。
さて、このような食事つくりでも、毎日となると、さすがに今日は何を作るか悩むことがあります。
そんな時、わが母親の苦労を想像します。
貧乏な家庭でした。親父は占い師でした。田舎町の手相見ですから、収入は少なく、不安定でした。母親は、土方(日雇い労務者)でした。
家族は、祖父・父母・男兄弟2人でした。男どもは、誰も食事の手伝いはしません。
お金のない中、毎日の食事を考えるのは、ほんとに大変だったと思います。お惣菜の出回る前です。出回っていても貧乏な我が家は買えなかったでしょう。「今日何にすっぺ」という言葉は耳に残っています。
今頃になってその苦労を想像できるようになりました。
昔々しきりに思う慈母の恩(与謝蕪村、「春風馬提曲」より)
今も、貧乏な家庭があります。一人親の家庭もあります。病弱で働けない人も、年金が少ない高齢者もいます。コロナ禍で失業した人もいます。低賃金で不安定な非正規の人もいるでしょう。
一方で、企業の内部留保は475兆円、8年連続最高を更新というニュースがあります。
(10月31日朝日新聞 9面 経済ファイル、2019年度)
こんな中で、今日も菅首相は、「自助・共助・公助」なんて言ってます。
「まず自分で頑張ってみて、次にお互い助け合って、それでもだめなら国家が」という意味のようです。
自助・共助なんて、政権に言われなくとも、皆やってるよ。そのうえで、どうするか、というのが政府のやることでしょう。