借金大国の軍拡反対

今日もまた原町のスタンデイングに参加してきました。今日は比較的人数が多かった。

今日は多いねえ、と言ったら「頑張りました」とのこと。

それにしても、最盛期には20名台いたんだけどねえ。

私も久しぶりに、新しいプラカードをつくりました。

日本は言わずと知れたダントツ世界1の借金大国。

2022年の日本国と自治体の純債務(借金から外貨準備高や年金積立金の財産をひいた純粋な借金)は、958兆円(拙ブログ、5月9日)

 

別な統計(財務省の「国債残高GDP比」のトップに出て来ます)で言いますと、借金は、GDPの2.5倍、2位のイタリアの1.5倍を大きく引き離して世界一位です。

 

ところが、先日のバイデン大統領との会談でわが岸田首相は、防衛費の大幅増額を約束しました。自民党も、防衛費をGDPの2%を目指すとのこと(現在1%)。

 

その金、どこから出すのか。どうせ借金でしょう。さらに大きな借金で戦争準備ですか。よく解釈して自衛戦争のためですか。あるいはもっとよく解釈して戦争抑止のためですか。

 

近頃政府自民党が「防衛能力」とまたごまかし始めた「敵基地攻撃能力」「敵中枢攻撃能力」は、果たして自衛になるか、侵略になるか、微妙です。また戦争抑止になるか戦争誘発になるか、これまた微妙です。

 

 

これは極めて大事ですけど、こちらも極めて大事です。

ほら、先立つものが何とやら。・・・お金ですよ。自分達の金でならまだしも、子々孫々の負担になる借金で、戦争準備とは、恐ろしく罪深い。

 

GDPの2.5倍も借金あって、そのうえ借金して軍備増強なんて大丈夫でしょうか。

 

そこで、戦前の日本の軍事費をどこから出していたか、を少々ネットで調べてみました。

「日本近代の戦費調達と国債」という文献(中央大学・関野満夫)を見てびっくりしました。(興味ある人はネットで見てください)

 

その論文の表に、1944年の国債残高が対GNP比144%となっています。1944年と言えば、太平洋戦争末期、膨大な軍事費を使って全力で絶望的な戦争をしていた時です。その時で、たった144%?平和な今が、対GDP250%だよ。

 

どうやら、当時の政府は、国債の償還(返す)に一生懸命で、結構返していたので残高が少ないようです。という事は、今の政府よりまじめだったのかも。

 

いや、今の政府が不真面目なのかもしれません。

 

とにかく、今の政府に任せておくと、(すごくよく解釈してですよ)(軍事力による)戦争抑止力充実の借金のため、国が滅んだ、なんて世界の笑いものになりかねません。(軍事力によらない戦争抑止を考えるべきでしょう

 

台湾の現状維持には成功したけど、尖閣も守ったけど、ひどいインフレ・円安で、中国・米国・ロシア・韓国・インド・EUその他に、有力企業・技術・歴史的建造物・国宝・文化財・土地・水等買いまくられる。そうだな、京都も危ないな(笑)赤字で困っているそうだから。そんなになったら何のための国防か。

 

米国にかかわらず、専守防衛で行く方がいいと思うな。金ないんだから。金はほかのところに使うべき。

 

尖閣は、国際司法裁判所で決めようと中国に提案して、それでも取られたら戦うふりしてひきあげ、中国の非(侵略)を大いに喧伝する作戦がいいな。これはあまり金がかからない。

 

台湾には、どうせ米国も本気で軍事介入なんてしない。日本が戦ってくれるなら応援するよ、てな感じだろうあるいは、皆で圧力をかければ、中国も武力統一はしないだろうてな感じだろう。そうなればいいけど、でも中国は本気になる可能性は結構ある。

日本は深入りしないのが賢い。中台問題の本質は中国の国内問題なんだから

ま。中国も超長期的に台湾の香港化を進める可能性の方が高いと思うけどね。武力侵攻の結果、台湾内での攻防戦、戦争に伴う高度技術の流出、金持ちの脱出、優秀な若者の脱出、ゲリラ戦、破壊、多くの批判、自由を知った台湾人の抵抗、米国への亡命政権なんてなって、やはり大変でしょう。恨まれても困るだろうし。

何せ、共産党政府も台湾人を食わせていかねばならないのだからなあ。さすがに皆殺しは出来ないでしょう。

 

 

また、余計なことを。閑話休題。お金に話を戻します。

カント(ドイツの哲学者)「永遠平和のために」で言ってます。

戦争に関係する国債は全廃すべき、と。(予備条項第4条項)ネットに出てます。

 

そういえば、戦後米国は、日本の戦争が国債で行われたことを重視して、日本に対して収支均衡政策を取らせましたね。(ドッジライン)

 

今度は逆に、米国は日本に、米国に代わって国債を発行して戦争しろよってか、よく言えば軍事抑止力を高めろよ、ってか。悪く言えば、最初にやられてくれってか。そうも考えられます。

 

これだけは間違いありません。

米国から見りゃ日本は、前線基地と前線部隊なのは間違いありません。勿論中国・北朝鮮・ロシアからもね。米国の手先・前線基地とね。

 

ここを考えると、やっぱり、アメリカと軍事的には手を切った方がいいと私は思います。もうすでに日本の防衛力=自衛隊は、良い評価では世界5位、最低評価でも世界10位の実力を持つんだから。それと外交・平和ブランドでね。

 

仲よくすればいいのです。気に食わなくともお互い国連憲章に従いましょう、と言えばいいのです。お互い儲け合いましょう。お互いの会社、そうしてるじゃないですか。国も同様でしょう、とね。

 

 

無防備じゃない。しつこいけれど世界5位から10位と評価される戦力を持っているんでね。

 

 

 

そういえば今日のスタンデイングで、若い中国人グループ男女6名がそばを通っていきました。一人の男性が私達に黙礼をしていきました。何に黙礼をしたのでしょうか。

プラカードの意味が分かったのかなあ。

同じ漢字圏ですからねえ。

「借金大国」の「軍拡反対」なんてわかると思います。

仲間のプラカードの「戦争反対」も。