じさまの半日 鹿島散歩(5) TV「消滅部落に暮らす」

朝4時過ぎ「ぷーん」という音で目が覚めた。蚊である。ベープマットをセットした。

が、じさまはもう眠れない。

そこで、わが愛用の軽トラで畑へ。

今日は、天気がいいので、玉ねぎの収穫だ。今年は出来がいい。大きい。約230から250個かな。植えた時数えたのだが覚えていない。近所・親戚にも配る予定。

 

帰宅。7時過ぎ昨晩作ったカレーの残りで朝飯。・・・さてどうするか。

実にさわやかな風が吹くので、散歩に行くことにした。お目当ては、あげひばりである。

元田んぼ、今野原のひばりのいる見晴らしの良いところへ来る。まあ、あっちでもこっちでも、ひばりの大合唱である。ところがなかなか「揚げ雲雀、名乗り出」ない。

 

と。一羽上昇した。羽を一生懸命動かし、ピーチクピーチクピーピーチクチクピーチク

と、一生懸命天を目指す。ずいぶん昇った。しかし長くホバリングせず、くるりと一周して、あっという間に急降下した。うーん、この前とは違うなあ。雲居の雲雀じゃなかった。

 

いつもの通り、ストレッチしてたら自転車の中学生が「おはようございます」と声を掛けてきた。今日は土曜日なので「おはよう、部活かい」と言うと「そうです」。「何部」「吹奏楽部です」「ふーん、パートは?」「クラリネット」「大会近いのかい、頑張れよ」「ハイ頑張ります」と短い会話。

 

さわやかな空と風である。

久しぶりに好きな歌をアップする。


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確か、ブログ知人の雪割草様も好きな歌でした。

これ家族で歌っています。いい雰囲気なんです。歌もいいなあ。実際の山下清がどうだったのかは分からないけど、時々見たドラマは、この詩にピッタリのお話でした。


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「野に咲く花のように人をさわやかにして、そんな風に僕たちも生きていけたら素晴らしい」

ホントに、そんな風に生きられたらいいなあ。

あれ、二つあげちゃった。まあいいや。

 

かえってきてTVを見ると「消滅部落に生きる」という秋田放送局制作の多分東北限定のNHKのドギュメンタリー?。これがまた、いい。

 

他に誰もいない部落で、家族4人で自給自足の生活をしている。その春夏秋冬そしてめぐってきた再びの春の描写をする。

 

テレビがない。スマホの電波が届かない。

田植えが、なんと手植え。草取りが、懐かしい押し車式の「田の草取り機」。無農薬なんだそうだ。秋の収穫は、懐かしいバインダー(ごく小さな稲刈り機)で。

 

夏は夜、蛍が飛び交う。懐かしい。

 

子供たちが可愛かった。6歳の日々貴(ひびき)君と名前は忘れたけど2歳の女の子。兄は、オタマジャクシを手に取って、「足が生えてる。ほら、胃も見えるよ」なんて言う。彼は、両親の仕事を手伝う。いや女の子も草刈り鎌で稲刈りをしていた。母親に手を添えてもらってだけど。そして彼女、刈った稲束を運んでくる。父親に渡してよろける。可愛い。彼女「パパが帰って来た」と、飛び上がり、全身で父の帰宅を喜ぶ。

 

 

どんな子供たちに育つんだろう。

母親は言う「お習い事をしたいと言った時、お金がないんでやらせることができるか、心配です」と。父親は時々現金収入のため「草刈り」や「雪かき」のバイトをする。

父親は言う「テレビが見たくなったら見せる。好きなように生きたらいい。自分で好きなことを見つけてほしい」と。

 

きっと、この子たちは、親を「あたり」「はずれ」なんて言わないだろう。

 

「あたり」「はずれ」、ブログ知人のきょうこ様が最近のブログで触れてました。

 

親や育った環境を「あたり」「はずれ」なんて見るの、寂しいね。

 

と書いたところで、昼の音楽が流れてきた。また残りのカレーライスを食うぞ。

以上、6月4日土曜日。72歳爺の半日おしまい。