完全復活ならず/小説家の想像力/久しぶりの朝日新聞

昨日から孫(4歳女児)が幼稚園に行きだした。途中一日の登園を除いて、2週間ぶりである。母親も職場に復帰した。5人での夕食が復活した。コロナからの回復である。

 

しかし、妻が元気がない。そのため、家事があまり出来ない。寝ていることが多い。咳もかなり減ったのであるが。どうも精神的なものではないかと思っている。妻は3年前から、「全般的不安障害」という病気で精神科に通っている。これがコロナの2週間で悪化したのではないかと恐れている。

まあ、薬は飲んでいるので、そのうち良くなることを期待している。

・・・

「人類最年長」(島田雅彦1861年(江戸時代末期)に生まれた男が20×0年代まで生きて日本の変化を見た話。

 

「江戸末期から多分令和」を生きた男が見た日本を描いている。風俗の変遷を中心に描いている。

 

小説家の想像力はすごいものと思う。

 

それにしても日本は、激烈に変化したなあ。それは、韓国・中国だって同じだ。今後もこんなに激烈に変化するのだろうか。150年だから想像を絶する変化があるんだろうと思う。

 

この本には、著者島田雅彦歴史観が色濃く表れている。

 

印象に残った一節を紹介する。

自由民権運動もデモクラシーも日本には根付かなかった。戦後は根付きそうになったが、戦犯が復活したころから怪しくなり、アメリカの言いなりになるやつばかりがのさばっている」(2020年、159歳の時の述懐)

私も同感である。

 

日本の未来。島田の描写はこうである。

20×0年代の日本は、失われた30年に続き、退勢が加速。南海トラフ地震津波で、壊滅的被害を受け、独立を失い、米国の完全な管理下に入る。

そうかもしれないと思った。

 

・・・・

話はまた変わる。

今日、1年3カ月ぶりに朝日新聞を読んだ。同新聞を50年以上購読してた。

 

新築に伴い新聞購読を停止していた。南相馬の借家の時は、「福島民報」を購読していた。

8月新築に移ってからは、新聞を読まないでいた。11末、新聞購読を再開しようとして

各紙の試し読みを申し込んだ。どこにするか、判断するためである。「日経」「毎日」「河北新報」「朝日」である。それぞれ特徴があって面白い。

面白かったのは、今話題の「反撃能力」「敵基地攻撃能力」をどう表現するかである。

「日経」・・・反撃能力

「毎日」・・・反撃能力(敵基地攻撃能力)

河北新報」・・・反撃能力(敵基地攻撃能力)

「朝日」・・・敵基地攻撃能力(反撃能力)

自民党政府は、元々敵基地攻撃能力と言っていたが、それを反撃能力と言い出した。

前にブログで言ったようにこれは姑息な言い替え、ごまかしと私は思う。

 

a0153.hatenablog.com

日経は、政府の言いなり。河北・毎日は、言いなりではない。さすが朝日と思った。

 

久しぶりに朝日新聞を読んだが、どうも、記者の文章がしっくりこない。そうだなあ、気取っている、かっこつけている、と思った。「俺は文章がうまい、どうだ」とか、「俺は知識人」というのが鼻につく、という気がした。馬鹿か、お前ら。知識人なんて大したことねえんだぞ。割と題目は煽情的と思った。

 

一般人の投書欄と世相皮肉はいい。読者はレベルが高いと感じた。文化欄は充実している。

 

勿論個人の感想です(笑)

 

尚、新聞購読を3か月中止した感想。

新聞は、多くの物事・出来事を俯瞰できてかなり良い。じっくり考えるのには良い。

頭を使うので草臥れる。目が疲れる。チラシの安売りは便利。