やはり最後は、法の支配(「大草原の小さな家」最終話を再見して)

今日タイヤ交換から帰ってきたら、「大草原の小さな家」の最終話を再放送してました。

以下、ネタバレ。

私が見たのは、殆ど終わりの方です。ローラたちの下宿屋を爆破するシーンからでした。その後は、延々と工場・店・病院・住居を爆破するシーンが続きます。

土地を手に入れた資本家がやってきてびっくりします。彼は町の建物を利用しようとしてたのでしょう。

資本家は、騎兵隊長に「こいつらを逮捕しろ」と言います。町の人は「土地はあんたのものだが。町は俺たちのもの、どうしようと勝手だ」

騎兵隊長「合法的である。何も問題ない」

これを見た他の町の町長たちは、「あんたが町を取り上げるなら、俺たちもウォールナットグローブに見習う」と言います。資本家はぎゃふんでしょう。

オルデン牧師は言います「皆さん、聞きましたか、ウォールナットグローブの死は無駄ではありません」

見事な終わり方です。

 

ウォールナットグローブの人々は、初め合法的行為に対して武力で抵抗しようとしますが、より強い武力(騎兵隊)により武装解除されます。彼等は最後に、合法的に自分たちの町を爆破します。爆破の行為の正当性を保障するのは、合法性=法の支配です。それを保障する武力(騎兵隊)も、法的存在でしょう。(騎兵隊の設立・運用方法は、米国の人々が何らかの方法(契約)で法的に決めたはずです)

 

国際社会でも、主権国家の契約で国連憲章という法を決めたはずです。各国の人々は、国連憲章に自国政府を従わせるようすべきです。

自国及び集団的自衛権を認め合った他国が攻撃された場合しか、戦争は出来ません。これを厳密に運用しましょう。

ただねえ、集団的自衛権は、より強力な国家の、戦争への介入の口実となります。だから、この規定を憲章に入れたのが、失敗だったと思います。

 

さて、爆破されなかった二つがあります。ドラマの最も中心になった、チャールズやキャロライン(夫妻)やローラ(次女)の古い家と皆で建てた教会です。家族間の出来事は、この家で起きこの家で解決されました。子供たちは成長して独り立ちしていきました。町の様々な問題は、教会で話され、解決されていきました。どちらにも感動的な話が多々ありました。

 

私もまた、「ウォールナットグローブよ永遠に」、と思います。