あ、これかなと思った-大阪カジノー

今日の毎日新聞の一面トップは、「初のIR大阪認定へ、長崎は継続審査」です。これを見て私は、大阪で維新が強い理由はこれかな、と思いました。

IRは勿論、大阪府大阪市などが出した統合型リゾート計画。この計画は、新聞によると年間売り上げ5200億でそのうちの8割がカジノで、府市はIRで年一兆1400億円の経済効果を見込んでいるそうです。このIR計画を政府が認めたわけです。この記事の最後は、「IRを進める大阪維新がこの地方選挙で勝利、政府はIR誘致について一定程度民意が反映されたと判断したとみられる」とあります。

 

私は、大阪人の一定程度がIRの経済効果に期待して、大阪維新を応援したのだな、と思いました。それならわかります。大阪万博・IR、行政圧縮、維新、やるなあ、期待できるな、なんでしょうね。関東圏に比べて関西圏落ち込んでいて(その判断が正しいかどうかは別として)、何か欲しいという気持ちもあるのでしょうからね。

 

その意味では、トランプ支持と似てますね。被害者意識を原動力にしているという点で。関西は本来国の中心なのに関東に覇権を取られた、公務員にうまくやられ大損している、なんて被害者意識。これ私の判断で、あっているかどうかは分かりません。

 

しかしねえ、カジノが売り上げの8割というのは大いに心配です。ギャンブル漬けで人格崩壊・家庭崩壊・地域崩壊なんてことにならなけりゃいいけどね。

 

近頃読んだ沢木耕太郎深夜特急第一便」では、沢木は、自分がマカオでカジノにのめり込んだ姿を実に克明に描いています。沢木は理性的で慎重な男でしょう(一方では大胆でもあるけど)、それでもばくちに捕まった。私も大学時代パチンコにのめり込んで、ある一日、朝10時から夜7時まで飯も食わずにやり続けた経験があります。・・・大阪人がのめり込まなきゃいいけどねえ。

 

大阪でもカジノ反対派の方が多いのでしょう。どうして反対派が一本化できなかったか、それが問題です。大阪の人のこと考えたら、党派・政争なんてどうでもいい事でしょうに。

維新・自民・公明・立民・共産、れいわ皆党勢拡大を最優先にしてるでしょう。情けなや。・・それが間違っているんです。まずは市民・国民の幸福増進を考えるべきです。

 

それはきっといつかは有権者に届くはずです。国民はバカじゃないんです。投票に行かなかった人の多くは、既存の政党は、自分達政治家のための政治と見破っているのです。彼等は、ある政党が勢力拡大を最優先にしてないことを知れば、その政党を応援するでしょう。

 

こんなこと思って新聞見てたら、またJアラート騒ぎです。「北海道に落ちる可能性あり、堅固な建物・地下へ避難せよ。ない場合窓から離れよ」なんて言っていました。馬鹿馬鹿しい。例えば私のところだと、地下街なんて勿論ないし、堅固な建物なんてないよ。あってもあのウクライナを見りゃ、コンクリートの建物が崩れてますよ。馬鹿馬鹿しいと思って民放をかけたら。どこも同じです。あーあ。また軍拡の宣伝のから騒ぎか、と思いました

 

昨日の毎日新聞は、一面と三面で、反撃能力保有についての特集でした。その概要は次の通りです。

①2020年の安全保障会議で問題になったのは、イージスアショア失敗の後、代替措置としての敵基地攻撃能力をどう保有するかであった。

②12式国産ミサイル(三菱重工製)の性能向上を目指す国産派と実績のある米国製トマホークのどちらを選びかという対立であった。簡単に決着はつかなかった。

③岸田政権の2022年12月、政府は防衛費大幅増額を決定し、12式の改良とトマホーク導入の両方が可能となった。その背景は、ロシアのウクライナ侵略による危機意識の増大と米国のトマホーク容認であった。

④トマホークは、最新型でも音速以下の速度でありステルス性もない。さらにGPS誘導のためには米国製の三次元の地図データが必要で、米国依存が高まる懸念がある。

 

今朝のJアラート騒ぎを見て、敵基地攻撃能力保持は、無意味と思いました。ましてや

国産か、米国製かなんてどーでもいいことです。まったく無意味です。

 

何故なら、敵基地攻撃攻撃能力は、敵の攻撃の予兆を察知しなければ無意味だからです。先制攻撃は出来ないわけですから。敵基地攻撃能力は、敵の動きを察知して、敵がミサイルを発射する前に攻撃するというものです。

今朝の騒ぎで分かるでしょう。「攻撃されそうだ」なんて全く分からなかったじゃないですか。突然のJアラートは、「発射された、すぐ着弾する可能性がある、逃げろ」です。つまり発射後の動きです。予知できなかったです。移動式・地下式・潜水艦発射型ミサイルなんて、捕捉無理でしょう。敵基地攻撃能力は無駄です。基地を捕捉できないんですから、事前に攻撃できません。また、抑止力にもなりません。何せ、敵は「自分のミサイル基地は捕捉されない」と思っていますから、抑止になりません。

 

北朝鮮や中国には、「敵にならない」を原則として対処すべきと思ってます。日本は、北朝鮮と国家として戦ってません。朝鮮戦争勃発時、日本は米国占領下ですから。中国とは日中平和友好条約があり、そこでは「相互の主権尊重・領土保全内政不干渉・北京政府が唯一の政府、日中とも東アジアの覇権を求めない」など謳っています。。これを強化すべきと思ってます。これまで安保条約が強化されていったようにね。日中平和友好条約を育てるのがいい作戦と思うなあ。