5月3日から5月6日まで静岡の娘一家と8人家族で過ごしました。私の主な仕事は、
夕飯づくりです。8人前となると大変です。
一方、孫と遊ぶ時間は殆どなくなりました。孫が遊んでくれなくなったわけです。8歳と4歳で遊ぶことが多くなりました。この時だけの姉と妹関係です。
若者たち6人は、仙台のベニーランドに行ったり、地元の遊園地で遊んだりと、家にはあまりいませんでした。その点は楽でした。
孫嵐が去ったあとは体調不良が続きました。最初は腰の痛みに始まり、次に咳が出るようになりました。熱はないんですが、医者に行き風邪薬をもらってきました。5月11日現在まだ腰も咳も完治してません。来週月曜日から検査入院(前立腺がん)が控えてますので、早く治したいです。
さて、寝ることが主な仕事になってた連休明け、小説と新聞読みが主な仕事でした。
少々の感想を。
島田雅彦「英雄はそこにいる」
多くの迷宮入り事件の背後に世界を支配する権力集団があって、それに超人的能力を持つイチローとシャーマン探偵ナルヒコが戦う話。まあ読んでいるうちは面白い。推理&冒険小説。のちの「パンとサーカス」にも続く趣向あり。
中村文則「迷宮」
密室殺人事件。面白い。なかなか筋書が手が込んでいて、へえーというびっくりする真相。納得できた。
半藤一利「ルンガ沖夜戦」
1942年(昭和17年)11月30日に起きた米海軍と日本の駆逐艦隊の夜戦を詳細に描く。筆者まえがきによれば、大きな戦力差がありながら勝利した海戦で、日本海軍最後の完勝だそうである。
自分が中高生の頃であったら、この小説で、日本の勝利に酔いしれたと思う。中年でも、当時「連合艦隊遂に勝つ」なんて小説で喜んでいたから、面白く読めたんだろうと思う。でも今はなんか覚めている。
駆逐艦はほんとによく働いたと思う。逆に、戦艦武蔵・大和などは、無駄飯食いだったとつくづく思う。
中国の未来映す町(5月9日記事)
中国江西省チワン自治区の慿祥はベトナム国境近くの町で、ベトナム人労働者が目立つ。中国労働者よりもベトナム人の賃金が安いから。中国では生産年齢人口が急減中、
将来も同様で、中国・韓国・日本で安い労働力の取り合いが起きる可能性。
→同じ記事で、中国東北部での北朝鮮労働者の多さも指摘している。日中韓の東南アジア労働者の取り合いという視点は大切と思った。大事にしないと、日本やっていけないよ。日本の若者も頑張らないと、食っていけないよ。
寺島実郎 議長国としての日本(5月10日)
〇日本の世界での経済的地位の急降下
1994年 世界のGDPの18%(ピーク)→2022年 世界のGDPの4%(⁉)
〇議長国日本はNATOと同じ視点ではダメ。
岸田首相は、インドとウクライナ戦争の停戦・和平の条件をすり合わせ、ウクライナ、さらにロシアに行くべきだった。
核兵器禁止条約への部分的参画を模索すべき(条約第6条=核兵器の被害地への援助)
グローバルサウスとの連携
→そうは思うけど、言うは易く行うは難しだねえ。
→18%~4%への急ダウン。知ってたけどあらためて言われるとショック。そのうち
G7から外されるかも。代わりに中国?いや中国が入ってG8かな。
高度成長その後の安定成長、その勢いで保ってた90年代、やはり人口ボーナスが大きかったのだと思う。低賃金・長時間労働にたえた膨大な人口=団塊世代(とその後の大人数世代)の存在が大きかった。ポイントは、団塊世代をどう生かすか、その後の少人数をどう効率的に生かすか、かな。
〇失われた30年(1991年~現在) 親が国会議員だった首相16人中10人
失われていない30年(1960年~1991年) 親が国会議員だった首相11人中0人
英国 : 戦後チャーチル~現在のスナク首相まで0人。
→面白い事実だ。失われた30年の権力構造の異常さ。この意味は如何?
〇米国は、クリントン以来の中国への関与政策の失敗で、現在極端な中国嫌い
〇台湾問題の核心は、米中対立、しかし本質は中台関係
〇祭英文の訪米、馬英九の訪中の際は、米中とも自制が目立った
〇中国の台湾武力侵攻も平和攻勢も両方ある。それは習近平の腹積もり次第
〇能力的に武力侵攻ができるかどうかは、疑問。武力侵攻できても、支配は大変
〇目標を達成すると、目標を失う。台湾統一は、目標のままが一番安定する
→そりゃそうだけれど、全体として何を言いたいのかよくわからぬ。だからどうしたいのか、どうすればいいのか?
「台湾統一は、目標のままが一番安定する」と習近平が考えたらいいなあ。