団塊のみんな、がんばろうぜ

天気予報はずっと雨だったけど、雨雲レーダーを見ると西側に雨雲は、かかっていない。雨も降っていない。よーし、散歩だ、と10時ころに出撃した。一応雨傘をもってである。携帯は持たない。重いから。

 

今日の心の歌は、♪雨の外苑、夜霧の日比谷、今もこの目に優しく浮かぶ♪(歌詞不正確)である。はてこれはどういう歌であったか。実はよくは知らない。俺はこんな軽快な歌が好きである。これは集団就職で上京したが、うまくいかず帰郷した労働者の歌かな?

 

 

外苑というと、神宮外苑であろうか。そういえば、昭和18年10月文科系学生が勉強を切り上げさせられて、学徒出陣したのが、神宮外苑だったな。すごい雨降りの中である。

 

鉄砲担いで水をはじきつつ、行進する姿が印象的である。東条首相の「天皇陛下万歳」も、TV特集で何べんも見た。学生代表の挨拶は、悲壮感が漂っていた。若者だから、国家のために家族のために命を懸けるぞ、と思ったのだろう。この夜学生ども、酒飲んで高揚しただろう。旨酒に酔いしれただろう。

 

何せ、♪海行かば水漬く屍…♪の大合唱になったそうだ。女子学生も歌ったのだから男ども、断然燃えるはず。しかし、この歌は、「海にも山にも兵士の死体がゴロゴロ、皆天皇陛下のために死んだんだ、よーし俺も死のう」、なんだからなあ。

 

現実は、一時の感情とは別である。実際は、「きけわだつみの声」の遺書や手記に表れているように、疑問を持ちつつ死んだ学生も多かった。前に拙ブログに書いた「戦艦大和の最期」の士官たちの論争(敗戦必至の中での特攻に意義あるか?)は痛々しい。一方、「日本戦没農民の手紙」のように、戦争に疑問を持たずに死んだ者も多かろう。

 

雨の連想で、そんなことを考えながら歩いた。

 

よーし今日は、久しぶりの散歩なんで、全盛期のフルコースを歩いてみるか、足もまあ痛くないし、という事で歩き出した。

 

久しぶりの田畑の道である。

 

しかし、いつも思うんだけれど、耕作放棄地が実に多い。あれ、ここもか。こっちもか。畑耕作放棄地は、畑に特に多い。

 

ここ、あの爺さん作ってたんだけど、ここきれいに草を取ってたんだけど。ここ、いいキウリやナスやピーマンその他いっぱいの種類作ってたんだけど。

虫とり網でばあさんが「ちょうま」を取ってたこの畑も草ぼうぼう。

 

高齢化なのである。

 

いやいや、それは変かも。なんせ俺ら膨大な団塊が高齢化しているんだから、畑をやる高齢者には事欠かないはず。そういえば、川でも海でもジジババが釣りしているの見ないなあ。昔はいた。ばあばは見かけなかったけど、どこの釣り場にも、じじはいた。

 

どこに消えたのか?・・・そうか、都会に行ったんだ。相馬の俺らの学年では、中卒で2割くらい、残りの高卒の5割くらい都会に就職した。大学進学者だって、戻ってきたのは少なかろう。なるほど。田舎にいなくなったんだ。

 

しかし都会で就職した奴らだって、70代半ば。仕事してる人はもう少なかろう。いや、生活に困って働いている人も出世して今でも顔でえばって働いている奴もいるだろう。

 

しかしである。もともと何せ半端ない数である。働いてない奴もひどく多いだろう?何してんだろう。

 

俺は、畑と家事(ほぼ夕食作りだけになった)育児補助(だんだんなくなりつつある)と読書とブログ書きと散歩である。

 

 

俺たちの青春時代(60年~70年代)や中年時代(80年代から90年代)と比べて、現在の日本は、ダメになった気がする。90年代の日本は、世界のGDPの10%以上を占めていた。今は数パーセント。生活は豊かになったけど、それは、国や自治体の借金で維持してんだからなあ。見せかけなんだよ。

 

 

借金恐ろしく増えたなあ。

政府の純債務(借金残高-政府資産(年金積立、外貨準備高など))

1980年      45兆円

1990年      88兆円

2023年(予想)  942兆円 (世界の経済ネタ帳より)

 

日本の平和国家ブランドも色あせちゃった。

1999年の周辺事態法以前は、「日本領域を攻撃された場合だけ、自衛隊は米軍と一緒に戦う」だったけど、2015年安保法制以後は、日本領域に攻撃されてなくとも、米軍と一緒に海外で戦えることになった。

 

今日(2023年6月16日)成立の、(防衛費増額のための)財源確保法は、やがて防衛費をGDPの2%にするため。その増えた金は、中国や北朝鮮の基地を攻撃できるミサイルを手に入れるため。おいおい、敵基地攻撃ができるなんて平和国家と言えるかい?

 

「防衛費をEU並み」になんていうけど、身の程を知れ!と怒られそうだ。平和・人権・幸福の神々に。「安保環境の激化」「中国の軍備増強」「北朝鮮の核ミサイル開発」・・なんて理屈はいい。現実を見よ。先立つものを考えよ。

 

政府純債務(国債ー財産=外貨準備高・年金の積み立て等)の対GDP

日本 261%

米国 122%

英国 102%

独国 67%

仏国 111%

中国 77%(2022年)

ちなみに欧州で一番高いギリシャでも177%、次に高いイタリアでも144%だ。(同上資料より)

おいおい。

「頭が高い。身の程を知れ!分をわきまえろ!馬鹿者!!」と言われそうだ。欧州並みにGDP比2%なんてきちがい沙汰だ。

 

我ら団塊の仲間よ、これでいいのかい。米国と一緒に北朝鮮や中国と戦うのかい。「そうじゃない、北朝鮮や中国が攻撃を諦めるぐらいに強い軍事力を整備せねば」、なんていうけれど、中国はいくらでも軍備増強できるよ。北は核やゲリラ部隊で対抗するよ。

 

なんか別な方策を考えなくちゃ。

 

そもそも日本の安全のため自衛隊に戦ってもらうというのは、俺らの生命・自由・権利・財産の為、自衛隊員に命を差し出せと言うこと。それでいいのか?自己中すぎないか?

 

もしそれが正当だとするなら、国民は戦争が起きないよう全力を尽くすべきだろう。

 

団塊の多くは、1999年以前の専守防衛で生きてきた。それでいいと思ってると思う。

中にはネトウヨもいるだろうけど。大多数は違うんじゃないか。声を上げよう。どうせ暇なんだろう。なんせ数が多いんだから、世の中を動かす事ができるよ。動かす簡単な方法は投票だな。

 

借金を増やしつつ自衛隊の活動範囲を拡大してきた自公はダメだ。維新・国民も軍拡賛成だ。これらに投票してはダメと思う。政権担当能力が~~~なんていうけど、いいのいいの。どうせ自公政権は動かないし、下手すると自公維国政権かもしれないし、自維政権かもしれない。間違っても立民政権なんてないから。

 

こんな取り止めのないことをぼんやり頭に浮かべながら野道を歩いていたら、右腰が痛くなってきた。坐骨神経痛である。左足甲も痛くなってきた。昔のケガである。まずい。おまけに雨が降ってきた。傘でしのいで帰宅しよう。

 

家近くになって、例の桑の実に来た。ところが今日はカメも鯉もいない。雨降って水嵩が増したのでどこかへ行ったか。おかげで桑の実いっぱい食べちゃった。手は人を殺したように赤くなり、口も人を食ったように赤くなっているだろう。

 

さてさて、俺は月曜日天気が許せば、原町と相馬のスタンデイングに行くつもり。ダブルである。その時のプラカードはこれらだ。

天気がいいといいな。予報ではよしとのことだ。