通院・読書・スタンデイング・番組感想

とうとう11月28日、整形外科に行った。頸・肩・上腕が痛いためである。

2年半前、頸椎変形と言われ、2か月間の医院でのリハビリ、接骨院でのリハビリで、まあ良くなった。

その後、時々の痛みは、ストレッチや湿布でごまかしてきたが、今回は、通院した。前は頸と肩だけだったのに、腕まで痛くなったからだ。

 

診断は、頸椎変形からくる神経痛という事らしい。レントゲンには表れないが、別な頸椎からの神経痛が疑われるという。

 

要するに加齢か?あーあ、年は取りたくないものだ。またしばらくは、薬と湿布とリハ ビリの生活である。

 

寝てるのが一番いいのはわかってるので、横になって読書はしてた。読んでるうちは面白いんだけど、殆ど何も残らない、という感じ。

 

 

深谷忠記「審判」・・冤罪を扱ったもの。最後に明かされる真相には、びっくり。

森詠「父密命に死す」・・会津武士道の話し。好きな会津だが、作り話臭くていまいち

森村誠一「青春の十字架」・・途中挫折。森村を途中挫折とはねえ。われ老いたり。

永井紗耶子「商う狼」・・実在らしい江戸商人杉本茂十郎の活躍を描く。それなりに面白かった。株仲間を牛耳るまでの前半と政商としての後半のつながりが悪いと思った。

今村翔吾「八本目の槍」・・石田三成を、賤ケ岳の7本槍(秀吉の小姓7人)から描く。小姓がそれぞれ個性的で面白い。が、誰が誰だったかわからなくなった。また、石田を理想化し過ぎていたのが、どうもね。

 

27日は、相馬で、29日は原町でスタンデイング。前者は7名参加。後者は、6名参加。

写真は、11月19日。今回は、相馬・原町共、撮ったつもりが撮れてなかった。

 

NHK 映像の世紀バタフライエフェクトを見た。

朝鮮戦争・核を拡散」・・・題名と違い、主題は朝鮮戦争の経緯。人物では、マッカーサー中心。日本のことにも触れていて、まとまりのない感じ。

確かに、朝鮮戦争が、米ソ中が原水爆を欲しがる一因になったのは間違いないけどね。印象に残ったのは、次の三つ。

1.トルーマン大統領 がマッカーサーを解任した理由は、原爆投下を忌避したことだが、その次の大統領アイゼンハワーも原爆投下しようとしてたこと。

2.マッカーサーの退任演説「戦争は最も醜悪なもの、しかし戦争になった限りはすべてを使って勝たねばならない」

3.朝鮮戦争時、米ソ2国、数百発の原爆が、2022年には、9か国、一万発を超える数に増えたこと。

・・・

3.でわかる通り、1968年に結ばれた核拡散防止条約(NPT)は、核抑止論に頼る限り、有効でないのは明白。また1・2の通り、国家の指導者にとって、核兵器は誘惑が多いものである。危険。

また、核兵器は、兵器・兵士だけでなく、民間人を殺す可能性が極めて高く、戦時国際法違反の最たる兵器である。故に核兵器は全面禁止すべきである。世界を核兵器禁止へ進めるため、その惨状を経験している唯一の戦争被爆国の日本は、核兵器禁止条約を締結すべきである。

(前に作ったプラカード)

NHKスペシャル「食の防衛 第一回主食のコメ」を見た。

散歩していると、荒廃田が実に目立つ。常日頃大丈夫だろうか、と思ってたので、興味を持って視聴した。食糧安保が叫ばれている中で、自給率100%のコメにも危機が迫るという内容であった。

(ごめん、夜TVを写真で撮っているので、見ずらい。上はカロリーから見たもの)

米は、供給カロリーで言うと最大であるが、21%しか占めていない。しかし、畜産以下は輸入が大半。食糧安保の点から自給率100%のコメの存在は、実に大きい。しかし、そのコメが危機に瀕している。

(1)危機

〇流通現場でコメが入手できない。

〇農業従事者の激減

農水省の幹部の言「現在120万人の農業従事者が20年後には30万人に減少」

〇耕作地の放棄・・高齢化故、今後ますます進む。

例。

2030年の秋田県大仙市の耕作地の様子。黄色が70歳以上の所有者。ほとんどが70歳以上の所有。同時に70過ぎて農業やるか、というアンケート実施。やらない、が殆ど。

〇以上の結果・・・コメ不足の危機

政府は、人口減により需要も減り、100%の自給は維持できるとしているが、民間(三菱総合研究所)によると、2040年には、約150万トン不足するという。この数値が正しいという前提で計算する。ネットで見ると、日本人の年平均のコメの消費量は、50キロ。計算すると3000万人分のコメがたりない

おいおいおいおい、日本人は、日本のコメも食えなくなるのか。

 

(2)危機の原因

コメつくりでは食べていけない故、離農・耕作放棄

NHKでかつて放送された期待の農家が破産。20haの法人経営者。2021年の所得が「114万円とのことで、4千万以上の借金を抱えて倒産とのこと。全国の農業法人1万2千の平均所得218万円とのことだ。コロナの影響(外食産業のコメ消費激減)もあるが、コロナ以前でも、398万円とのことだ。日本人勤労者の平均と同じ。

〇米の消費量の低下・値段の低下

あれ、TV台まで映っちゃった。しかし、1995年に2万1千円(60キロ)が2022年には、1万4千円まで下がっているからなあ。

 

(3)対策

A.政府は、大規模化による生産性向上、輸出の促進

→しかし、10ha以上の大規模化は、生産性向上を見込めないという統計がある。

B.民間農業法人・・・外国人労働力確保→日本は魅力的でない

         スポットワーカー(時期により短期間労働力確保)→定着しない

         農業法人うしの連携→所得はいまいち上がらない

C.一部自治体・・地産地消(例えば学校給食に地元産を使う)の為、税及び保護者の給 

       食費を投入して、1.5倍の値段で購入(但し、付加価値を付けたもの、

       例えば有機米等)を購入)

D.スイス・・日本と同様、小麦等の過剰→価格の低下→農家の離農・自給率低下という

      状況に対して、税金を投入し農産物価格維持(農家への補助金所得の3

      分の1が補助金)・国産品を消費者が買うことを維持=国民投票で決定

E.東大教授・・米が低価格で農家の維持が難しいという事と消費者が安いコメを得た

        いという事のギャップを埋めるのは政府・自治体しかない

F.     最後に、NHKのアナウンサーが、茶碗一杯のコメが30円という事を紹介して終わる。コメが安いという事を強調していた。

 

私の考え

食料に占める、米以外の畜産・油脂・小麦・砂糖は合計で53%である。これらの大半が輸入に頼っているので、コメの100%自給は、価値が大きい。食糧安保の面からコメの100%自給は守るべきと思う。そのためには、C・D・Eの例や提言の通り、コメ生産の維持のため、税の投入あるいは消費者の何らかの負担はやむなしと考える。