2月15日。孫(年中組)の音楽会の鑑賞。孫は、徒競走ではダントツ最下位と後れを取っているが、音楽では、普通並みにできてるようだ。
遅れと言えば、年少さんの中に、付きっ切りで先生に面倒を見てもらっている幼児がいた。壇上で、ひっきりなしに動いている。先生に捕まえてもらってないと、きっと合唱などの邪魔をすると思う。しかし、彼女を見て父母はどう思うのだろう。やはり「つらい」と思うのだろうな。普通の子と孫の経験しかない私に言えることはないが、この親子に幸あれと切に思う。
年長組は、すごいことをやっている。
各クラスの組の歌(自分たちで作ったそうだ)の披露。さらに、合唱は、「彼方の光、アイノカタチ、窓を開いて、桜坂、粉雪、行かないで」の6曲。合奏は、「G線上のアリア、喜びの歌(ベートーベン)」の2曲である。彼方の光は、なんと英語で歌っていた。
すごいなあ。
俺は、今の子供でなくてよかった。ほんとによかった。俺には、絶対出来っこない。俺は、やっと入った年長組を、2か月で中途退園だからな
しかし、この選曲には少し注文がある。俺にはわからない曲が多いのは、仕方ないけど、もっと子供らしい歌の方がいいんじゃないか、という注文。
この幼稚園は、運動会でも音楽会でも普段でも要求が高すぎる。かるた取りなんて、
「菜の花や月は東に日は西に」「五月雨を集めて早し最上川」「古池やかわず飛び込むみずのおと」「光陰矢の如し」なんてやっている。
覚えておいて損はないけれどもね。
これから生きていくこの子たちは大変だ。彼等は、没落し続けの日本に生きていくから。だからだろうか?この幼稚園の高度な要求は。いや、まさかね。園どうしの園児獲得競争の為?少子化なので、そうかもしれない。しかし、だからと言って、あまりに背伸びのしすぎのような気がするけどなあ。
どうなんだろう。
2月16日の朝日新聞には、日本の名目GDP(国内総生産)がドイツに抜かれて、4位に転落したことと、株価がバブル崩壊直前の値に迫ったという記事があった。
新聞の副題には、円安が響き・・とある。確かにね。ドル換算で比較したから、円安では、ドルでは小さくなる。ちょっと前みたいに、1ドル=100円だったら、まだドイツよりも上である。
しかし同新聞で、00年~22年の実質成長率で、ドイツは平均1.2%、日本は同じ時期平均0.7%である。これは、円高・円安なんて関係ない。それぞれの国内での対前年比の伸びだからだ。日本は、長期停滞が続き、4位に転落したのである。
転落は、予想されていたことであり驚きはない。しかし感無量ではある。わが人生と日本経済どうも同調しているように感じるからである。
西ドイツを抜いて世界2位に躍り出たのが、私の18歳の時である。その時浪人中であったが、翌年第一希望の大学に進学できた。両方とも上昇局面だ。
私が60歳の時(2010年)GDP(国内総生産)は、中国に抜かれた。定年退職の年であった。(その後2年半のブランクを置いて、臨時で2年半働いたけど)
それから12年、ドイツに抜き返された。私も完全退職で、ソチこち衰えている。
まあ、わたしの感傷は、どうでもいいことだ。
しかし、どうして日本は没落したか、今後どうするか、これは本気で考えねばならぬ。
ブログ畏友のSPYBOYさんは、その原因を、日本は、ドイツと比較してモノ・サービスの輸出力が弱体化したことが原因、その背景に政治特に地方自治体のモノづくりに対する姿勢があると指摘している。なるほどねえ。それにしても、ドイツはうらやましい。はるかに少ない労働時間でかせぎは大きい。詳しくは、SPYBOYさんのブログ参照。
『ドイツと日本の違い』と『立春のイタリアン』 音楽・映画食べ物時事
『ドイツと日本の違い』と『立春のイタリアン』 - 特別な1日
SPYBOYさん、右も左もばっさばっさ、小気味よい。
19日NHKの時論・公論では、解説委員が、日独の20年の違いを、
⓵ドイツでの労働力移動政策の成功とEU組織の内外でのドイツの輸出の有利さ
②ドイツでのインフレによる好循環即ち、物価高→労組の賃上げ要求→企業の努力=生
産性の向上、逆に日本では、デフレ→低金利→企業が金を借りやすい→企業の努力不
足と説明していた。こちらもなるほどねえ、とは思った。
経済にはさまざまな切り口があろう。短期・中長期、様々な視点があろう。また、GDPだけが、生きやすい・住みやすい社会の指標でもないのは明白だ。では何を重要と考えればいい?
これらは、本気で考えねばならぬことなのに、各界、その本気さが足りないように思う。4位転落をきっかけに、大いに議論が盛り上がってほしい。
特に政治。長い間、自分の議席の為=自分の利益の為、裏金作りに懸命だったんだもの、世界に後れをとるのは当たり前だのクラッカー(古いね、どうも)
株価高がバブルの頃に近づいて、史上最高値を記録するかどうか注目されているのだそうだ。しかしバブルのころと大いに違う。バブルのころは、株だけでなく土地や貴金属・美術品、ゴルフ会員権あらゆるものが上がっていた。実体経済も大いに違う。
(朝日新聞 2月16日)大きいのは、実質GDP成長率が、4.9%→1.9%、高齢化率が
11.6%→29.0%かな。もっとはっきりしているのは、名目GDPで、世界に占める日本の割合が1995年17.8%、それが、2022年4.2%である。(朝日新聞)円安を考えても極端に下落である。
バブル期の株価を超えても、この実体経済では、株価上昇もあだ花だろう。いや日本経済ご葬儀に対する供花なのかもしれない(笑)。
という事で(?)スタンデイングに行ってきた。
午前は、原町である。
いつもの3名である。暖かかったが風が強かった。私はこの反対側で一人で立っていた。
午後は地元相馬で。写真を撮ったのであるがブログアップできない。6名の参加であった。
私のプラカードは、次の3つ。
クエッションマークいらなかったか。一応政治資金は課税なしという事だそうで、もしそうであったら、脱税にはならない。何に使ったか、それが政治資金になるのかという事で、?とした。
だいぶ長く使っているので色あせた。岸田政権が、軍事費増大を閣議決定で決めた時に
作ったもの。
いつ作ったか不明である。
日本の高度成長の要因は、①若くて安い多量の労働力(俺たち団塊前後)、②円安(固定為替相場制では1ドル=360円!)による輸出での儲け、③3種の神器等生活にぜひ必要なものの存在=強い需要とそれに伴う技術革新、④資源がないことによる輸入のフリーハンド、⓹資源エネルギーが安かったこと、⑥軽武装による経済負担が軽い事等、思いつく。
⓵、②、③、④、⓹はすでにない。高度成長が無理なのは明白。成長だって難しい。
高度成長終了後、成長を夢見て、日本国は、借金を重ねた。そして、ダントツ世界一の借金国となった。それでも成長は出来なかった。この上、⑥の軽武装まで捨ててどうするのか。
このプラカードは、その意味である。
軍需で多く食っている国が、多数ある。軍需産業先進国に割って入ろうなんて、無理である。無駄である。戦後の出発点=平和産業中心に帰った方が良い。