グジョブ/日米軍事協力・台湾有事等について各氏の主張の紹介と私の考え

地元のスタンデイングに行ってきた。昨日までと違い、少々寒かった。6名参加である。

久しぶりに、反応があった。車の中から「グジョブ」をやってくれた男性がいた。

多分これにやってくれたのだと思う。

終わりごろ、1年生が通りかかった。読めるかいと、いうと大きな声で読んでくれた

ピース、ピース。君たちの為にも平和を維持しなきゃね。

ひとりの子は、「ろ」出すな。も一人は「くち」だすな。

1年生頑張れ。我らも頑張るぞ!

・・・

もうすぐ、国会が始まる。論戦のメインは、岸田内閣の安全保障の大転換の是非である。岸田は逃げずに説明せよ。野党は、軍拡ありきでなく根本から追及せよ。メインにしなければならぬ。

・・・・

私の考える日本の最適の安全保障方式は、武装中立である。武装中立とは、日米安保条約(1960年改定)を廃棄して、外交戦略と自衛隊で敵国の侵略を防ぐ方式である。

安保条約を廃棄するのは、敵をつくらないためである。世界に覇権を求める米国に対しては、挑戦する国が誕生するからである。かつてのソ連、現在・将来の中国である。米国と軍事的協力関係を断てば、米国に挑戦する国と敵対関係にならない。そして中立は、漁夫の利を得やすいからである。米国とロシア・中国あるいは北朝鮮との間に立って、有利な地位を得られるからである。

自衛隊だけで心細いか。私はそう思わない。現状自衛隊は世界10位以内の軍事力を持つ。自衛隊の軍事力と他の抑止力で、平和が保てると思うのである。

参考

 

a0153.hatenablog.com

これは、ブログを始めたころの投稿だが現在でも私の基本的考えは変わっていない。

この頃に比べると、日米軍事協力は、2015年安保法制で格段に進化した。この延長線上に、岸田の「敵基地攻撃能力保有」「防衛費増」「日米軍事協力推進」がある

 

 

 

武装中立が最適と言っても、それを実現しようとする政治勢力は、共産党社民党という弱小、絶滅危惧種的政党である。

故に武装中立は、現状ありえない日米安保を前提とした武装同盟方式しかない。しかし武装同盟にも様々ある。

私は、2015年安保法制以前、あるいは1999年周辺事態法以前の専守防衛(日本国内の日本国領域および米軍施設への攻撃があった場合のみ、領域内からの排除にのみ軍事力を使う)に戻すべきと思っている。

 

さて、私の考えが正しいとは限らない。

いろんな考えを聞いて、国民は、判断すべきと思う。

 

そこで、現在とっている毎日新聞に近時掲載された有識者の論をまとめてみた。これを参考にして皆で考えよう。尚余計なことだが、わたくしめの感想を少々。無視して良い。

小谷哲男(明海大教授)

日米安保協議会(2+2)で、日本側の敵基地攻撃能力保有、米側の南西諸島で自衛隊基地使用、沖縄に海兵沿岸連隊設置(小規模部隊を分散設置)等を決めたことは、中台軍事情勢で中国側に傾きつつあった軍事バランスを回復させ、中国の台湾侵攻を抑止するのに成果があった。

→勢力均衡方式の安全保障である。これは、軍拡をもたらし、軍事衝突の危険を増す。

 

 

黒江哲郎元防衛事務次官

①中国・北朝鮮・ロシアは、隙あらば武力を使おうとする国であり、それを抑止するのには、反撃能力が必要

②中国・北朝鮮・ロシアは、軍事力を拡大してきた。日本は反撃能力を持たずに来た。

日本が反撃能力を持つと軍拡競争になるというのは、論理的でない。

③反撃能力等軍事力を強くして相手に見せつけることが抑止につながる

④第一撃を見逃しても第二撃を抑止するのに、反撃能力は必要だ。

 

→①のように決めつけは良くない。どこまでの反撃かが現在の問題。軍事力が強いことが抑止になると言えない場合あり。

 

石田敦東大大学院教授

①防衛論争には原則と例外があるが、その例外をどんどん拡大してきた。例外の範囲を限定しなければ、無意味かつ民主主義に反する

②相手国がミサイル発射に着手した時攻撃するのは可能と政府は言うが、その判断はむずかしい

③反撃能力を導入すれば、軍拡競争に陥る。軍拡競争は偶発的な戦争が起こりえるリスクがあるのは、国際政治学者の常識である

④軍拡競争を続ければ相手も交渉のテーブルに着くという楽観論や相手が軍拡しているので日本も軍拡するのはやむなし、という事で国民を説得しているように思える

⓹特定地域に特定兵器を置かない、という相互の軍事管理を進めるべき

⑥軍拡が社会保障を圧迫するのが心配

→①②③は、その通り。④の楽観論は、そんな考えもありかと思った。⓹は、どうなろうと是非やる必要あり。⑥社会保障どころか、私は日本国の倒産を本気で心配している

 

宮本雄二元中国大使

①軍事バランスの崩れから侵攻の可能性を言うが、中国の政治・社会を見ると侵攻のシナリオはない。侵攻は、米中衝突を生み世界恐慌中国経済も落ち込み生活水準は低下する。それでも中国国民が侵攻を納得するのは、台湾独立宣言以外ない

自衛隊が台湾軍と協力するという事は、一つの中国否定という事。中国はその場合

軍事侵攻に走る、中国を追い詰めるべきでない

③一つの中国否定は、日中関係悪化、それもやむなしという選択を日本国民が取るなら

国民の覚悟が必要

④台湾有事の場合の邦人避難は、日台交流協会が担当する

⓹中国を不必要に刺激するのは良くない

→②③⓹は、その通り。④台湾人避難も。交流協会の強化と日本民間船を含めた計画策定が必要。①は、台湾独立宣言以外あるかも、と思う。

 

松田康弘東大東洋文化研究所教授

①中国に台湾統一を本気で考える指導者が出て、台湾では危機意識が強くなった

②中国が台湾に武力侵攻すれば、沖縄・先島が巻き込まれる可能性が高い。故に抑止力を高めることが必要

③日台連携は、まずは米国を通じてだが、直接連携もすべきである。

④その場合、中国が反発するが、中国との安定した関係を維持しながら、台湾との関係を進めるべき。中国の対抗措置に対し知恵を働かせるべきだ

⓹台湾有事の際の邦人避難・台湾人避難のシミュレーションはしておくべき

→①⓹その通りだろう ②日米同盟の深化の現状ではその通り。抑止力とはどのようなものを考えているか。

④は、言うは易しの類。直接連携は避けるべき。米国とも深入りはしない方が良い。米国は中台戦争では、後方支援しかしない可能性大と判断する

 

李喜明台湾元参謀総長

習近平指導部は、今の世代で台湾問題を解決しようとしている。台湾が独立さえしなければ台湾侵攻はないというのはもう通用しない。侵攻する能力を持てば、統一か戦争かの二者択一を迫られる

②中国国民全体を敵に回すべきでない。敵は共産党だ。

③台湾の勝利とは、戦争の回避だ。そのためには攻撃を断念させるだけの抑止力が必要だ。台湾は核もなく米国との同盟もない。「拒否的抑止」しか選択肢はない。

④拒否的抑止は、戦闘機や戦車ではなく、対艦ミサイル・ドローン、機雷を機動的に分散配置することだ。金も比較的かからない。北京中枢攻撃は可能性が低いし、中国国民の反発も起こすのでやるべきでない

⓹台湾は、米国に依存すべきでない。台湾侵攻の場合、ウクライナのように後方支援にとどまる可能性もある。台湾人が一致して防衛姿勢を見せるべき

⑥日本にとって、自由・民主主義の台湾は、海空の交通確保にも重要なはず。中国が台湾統一をすれば、日本は孤立して中国と対峙することとなる。中国による一方的な現状変更に対し、日米が共同で対処するとなれば抑止力は高まる。それで戦争を防ぐことができる。

→台湾軍人トップの考え。一番正解に近いかな、と思った。①②③④⓹、その通りと思う。

特に④は、日本も大いに参考にすべきである。「拒否的抑止」は、「専守防衛」に少し近いのではないか、大いに参考にすべき。敵基地攻撃能力なんぞもってのほか。こんなことを言う岸田以下はバカと思う。

⑥はどうかなあ、分からん。中台統一後、日本が孤立しないための方策を考えておくべき。日米共同対処が、抑止するかどうか、分からん。この論①と矛盾しないか?無限に軍拡することにならないか?それは、できるか?

 

初スタンデイング/日本の独立幻想 「パンとサーカス」(島田雅彦)

今日は9の日。へえ、もう今年も9日も経つのか。という事で初スタンデイングに参加してきました。南相馬駅前です。

参加者は、相馬からの二人を含めて6名でした。

「わが子や孫を戦場に送るな」

集団的自衛権は戦争への道」

「敵基地攻撃能力はいらない」

なんてのはわかるんですが、

憲法9条を変えて、戦争する自衛隊に変えていいのか」

というのは、分からないな。自衛隊は、侵略されたら戦うことになっているからねえ。それは、国連憲章に認められたことだけじゃなく、憲法9条でも認めているというのが多数派の意見だからなあ。実力は、世界10位以内という評価だ。非武装という9条の解釈は、既にごく少数派の意見になってます。まあ、それでもそういう解釈もあり、そういう人にアピールというつもりなんでしょう。本人はどう思っているのかな。

寒い日でしたが、皆元気。今年も頑張るぞ、という事で一致しました。

おしゃべりで出た話では、「原発維持のため、政府は蓄電池への投資を抑えている」という事。ほんとかどうかわからないけど、ありそうだ。しかし、国家の基幹産業自動車のEV化の基本が蓄電池なので、まさかそこに投資を抑えるはずはないだろう。嘘だろう。それは国家の自殺行為だ。

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近頃私の妄想に付き合ってくれる小説家に出会った。前に「退廃姉妹」で知った

島田雅彦である。読んだ感想を少々。

 

A0153独り言:小説は,大概妄想だけど、妄想でしか言えない真実があるかも。

 

島田雅彦「悪貨」(2010年)

極めて精巧な偽の円札により、日本が危機に陥る話。偽札は、中国のマフィア資本が日本の天才技術者を使って日本国内で流通させる。そのため、日本は、ハイパーインフレと不況、さらに円安となる。

 

A0153独り言:ありえない話であるが、随所に現代日本脆弱性が描かれており心配になる。例えば中国資本による日本企業・土地の買収。中国軍の侵略を心配するより、こちらの方の心配が本筋じゃないのかな。

 

貨幣は、国家の信用がバック。日本国家の累積純債務1000兆円、日本国の信用が崩れないか。1億の国民を人質にしているが(例えばいざとなれば、増税負担させる、例えばインフレ耐乏生活させる)、人口激減でしかも高齢者多数、故に生産性低い、信用が失墜しそうだ。

 

俺は逃げきれそうだが、娘夫婦はダメだな。孫は、絶対ダメだな。今、増税(勿論お金持ちから多くとる方式、金持ち重税傾斜課税方式(笑)で、借金少々返しつつ(赤字減らして信用確保しつつ)、成長分野に投資しかないな。例えば上述の蓄電池技術。

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カタストロフ・マニア(2017年、島田雅彦

2036年、太陽活動の変化・原発事故により電力源喪失、ほぼ同時に未知の強毒性のウイルスでパンデミックが起き多数の死者が出る。指導者層はシェルターへ、他の人は狩猟採取時代あるいは江戸時代の生活へ、ちと敗戦直後の雰囲気も。実はこれ、進化したコンピュータの人類淘汰作戦であった。このコンピューターは、人の意識も支配する。おとなしく服従するか、抵抗するか。どう抵抗するか。

 

A0153独り言:この本を島田が書いているのが2016年~7年。新型コロナのパンデミックが始まったのは2020年。作家の想像力に脱帽。近頃成田祐輔「22世紀の民主主義」を読んだが、彼の結論は、「コンピュータに多くの人の願望を集めさせ、コンピューターに最適解を作ってもらって、コンピュータに指示を出してもらう」のが、民主主義、と私には見えた。うーん、22世紀人類が多すぎるのは間違いない。22世紀のAIによる最適解は、人類淘汰と出る可能性はあるなあ。(笑)

 

 

さて本題。(ここまで長すぎる(# ゚Д゚)笑)

 

日本国民の、決して表面には出ないけど、本心を描いた小説を読んだ。パンとサーカス」(島田雅彦、2022年)

 

A0153独り言:「表面には出ないこと」に、既に米国の強力な呪いがかけられている。また、服従になれた日本人の国民性が表れている。真実を見たくない、自分で考えない、そして現状に安住したい国民性。

 

パンとサーカスは、単行本557頁を費やし、日本国の米国からの独立と中国からの独立を描く。いや正確に言うと、独立の入口に立つところまでを描く。

 

大要:CIAと日本政府中枢を動かす御影が、火箱が指揮する要人殺害と政府および米軍中枢をドローン攻撃を利用して、野党政権を誕生させる。しかし元野党の政権は米国従属から脱せない。中国秘密部局が御影に接近し協力して、抵抗する保守勢力を排除する。御影・火箱・マリアとその仲間は、元野党の現政権下、日本の真の独立を目指す。

 

独立達成に働く人々:

御影寵児 空也の友人。CIAの有能な諜報員。日本政府の中枢に食い込む

火箱空也  暴力団跡継ぎ。登場人物・組織のコネクター

桜田マリア 空也の妹。預言者。的確な指示を出す。蓮華(右翼大物)の介護者

松風哲 人材派遣会社経営 火箱・御影への人材供給をする

ペヤング サイバーの天才技術者、御影・火箱に協力。世論を与党から野党へ動かす

黄昏太郎 要人殺害・テロの実行者 元刑事

石井達也 野党第一党党首 堅物なリベラル  首相となる 

砂漠谷絵里 ジャーナリスト

萩谷ソフィア 弁護士

 

A0153独り言:日米同盟を脱却するのに、作者は、預言者暴力団・CIA/内調で活躍する有能な日本人、天才技術者、堅物な野党党首、良心的ジャーナリスト・弁護士、有能なテロ実行者、を登場させる。かつこれらの人々のには協調関係がある。これは殆ど、あり得ぬことである。妄想である。

 

逆に言えば、日米同盟(私はこの言葉そのものを、米国の呪縛と思っている)は、抜き差しならぬ強固な体制である。

 

A0153独り言:かつては、著名な学者(例えば東大総長)・評論家・有力政党社会党と少なくとも国民の三分の一が支持した「安保廃棄」がもはや幻想・夢想か。

 

A0153独り言:それにしても、この小説は、日本国と日本国民の現状を容赦なく暴く。ビンビン響くなあ。

 

その一例

御影寵児(日本国民は、自らの手で真の独立を獲得できるのか?が彼の基本課題)

日本の元型は次のようなもの:外圧がないとなにも変わらず腐敗する。実質一党独裁が長く続くため、市民の政治的関心は低く、政治に期待してない。諦め。日本の官僚制度は、GHQやCIAにより腐敗、骨抜きとなっている。服従は日本人に生まれついた習性?

 

桜田マリア預言者、火箱の妹)

「国家も組織も人でない。血も涙もない、そんなものに従う必要ない」

「反乱や暴動は必要ない、服従するのをやめるだけでいい」

「すべての人を不幸にする人にいつまで服従するのですか」

「独裁者も人である限り必ず滅びる。世界は意外と簡単に変わる」

 

グレイスカイ(寵児のCIA上司、右翼の大物蓮華操と共謀し、反米テロを起こさせる)

日本は米国占領政策の唯一の成功例、故に全力でこれを維持しようとする。自由より服従を選んだものが出世する。

 

日米戦争を体験している世代は、なかなか手ごわかった。反共政策には協力したが、ホワイトハウスの言いなりではなかった。

 

首相の仕事は、国民に奉仕することではなく、米国に奉仕することだ

 

講和条約で独立したというのは幻想だ。実質アメリカの半植民地として支配されることになったのだ。首相も大臣も官僚もアメリカの統治に奉仕する地方官に過ぎない

 

火箱空也暴力団跡継ぎ。寵児の学生時代からの友人。)

刑法犯罪の裁判での陳述:

「権力を持つものが税金を私物化し、無駄遣いする一方、弱者をとことん追い詰める。違法なことをいくらやっても罪に問われない。そんな無法者をのさばらせた罪は検察官・裁判官にもある。そして彼らを支持し服従してきた無知で無関心な有権者も罪深い。

彼等は誰も傷つけない、騙したりしないし、礼儀正しい。しかし、彼等の沈黙の同意によって腐敗政治が続いたのです」

 

寒山先生(政権中枢を育てた学者。のち悔悟、米国従属の過ちに気づく)

生前葬で:官僚は、ソメイヨシノつまりクローンなんだ。私は君たちを移植した。その本体(日本国家)が腐っていたら、君たちも腐る。逃げるか、変節するか、私の言ったことを忘れるか、いずれかしかない。

 

 

ミュート(日本人、CIA要員。米中の二重スパイ、処刑される)

米は日本を守る気がない、中国と戦争する気もない、それなのに日本は、米国に従っている。集団的自衛権行使になっても米は何もする気がない。核の傘は幻想と米国指導者が言っている。中国は中距離ミサイルDF17(極超音速変則滑空ミサイル)を2千発持つ

中国に土下座してDF17の射程を外してとお願いするのがローコストの安全保障、その時

の条件は、米軍の日本からの退去、日本本土へのミサイル基地設置。遺言:テロが起きる

 

・・・

A0153独言:タモリは、今年は新しい戦前の始まりとか言ったそうだが、戦前の始まりは、1951年講和条約、1960年安保改定、1999年周辺事態法、2015年安保法制かもしれない。その決定打が敵基地攻撃能力保有かもね。いずれにせよ、「日米同盟」が戦争を抑止するか、戦争を招くか、その解答が出される日が近づいている気がする。抑止してればいいけどね。それは、「戦争抑止か、戦争を招くか」の解答保留状態と言える。しかし、いつまで抑止する?いつまで抑止できるのか?軍事以外の抑止、安上がりの抑止を考えないとね。日本は持たないよ。

抑止には成功したが、経済破綻した、そして米中韓印アセアン諸国に日本は買われ、国民は他国による収奪に苦しむ。・・・(その一例。相馬市は、2022年メガソーラー米国ファンドに玉野の森林を食われリスクを負うこととなった。売ったのは日本国家・経産官僚・金持ち投資家そして地元地権者。それを見逃した○○の無知・無関心・無責任。)・・・やがて日本人の男工哀史・女工哀史・新からゆきさんも出現(笑)。この可能性が高い気がする。わが孫よ。現状では、敗残日本国の中で生き延びるしかなさそうだ。イヤーな生存競争の中で。

 

 

 

 

 

 

日中は利益共同体ー福田康夫元首相にきくー

毎日新聞1月5日に、表題のような記事が掲載された。

福田氏は、「防衛力強化という気持ちはわかるが、どのように強化するかが問題」として、次のように言う。

①政府は年末、3文書で、中国の動きを国際社会への「最大の挑戦」と位置付けたが、小泉氏は「中国の発展は好機」として、安倍氏は「戦略的互恵関係」として、「挑戦」とは表現してこなかった。日本が近隣を含め、国際社会を刺激することはまずい

②反撃能力(敵基地攻撃能力)の明記は大きな転換で国内でも国際的にも理解を得る必要がある。

③このままでは日中の軍拡競争になる。それで両国は幸せになれるのか、日本はやっていけるのか、問いたい。

④中国もやみくもに日本と戦争しようと考えているわけではない。米国経済も中国抜きにはやっていけない。日米中とも同じ利益共同体と認識すべき

⓹日本は、国交回復以来、中台は一体と認め、米国も台湾独立に反対している。一方米国は台湾を軍事支援もしていて、あいまい戦略で、中国をけん制している。そのやり方は米国に良くないし、日本は加担すべきでない

⑥台湾有事は日本有事など、簡単に言うべきでない。

⑦50年前の日中国交回復とその6年後の日中平和友好条約は、関係を好転させ、中国が発展する契機となった。友好協力を前提に国交回復をしたことを思い出すべき

 

まったく同感である。そして当たり前のことを言っていると思う。もともとの自民党政府の姿勢もこれが基本的姿勢だった。

 

福田さん、自民党の先輩として、岸田さんにこう言ってくれませんか。

 

香田洋二元海自幕僚長は、「防衛費増を前から希望していたが、今回の防衛費増は、自衛隊の身の丈を超えている」(朝日新聞、12月23日)と言っている。

 

毎日新聞は、1月3日と4日、「平和国家はどこへ」という特集で、

①台湾有事での日米の作戦計画の策定作業は4年前から行われており、今最終段階

②台湾有事の際、中国は同時に尖閣にも侵攻、その対応策は日本単独で策定中

③現在中距離ミサイル保有数などで、中国が米国を上回る事態が起きており、米国は日本に戦力差の補完を期待

④米国は台湾に軍事援助を明確にしているが、米国は対決一辺倒ではない

⓹岸田首相は、保守本流で、そこは軽武装・経済重視であるが、政権基盤が弱いため、

安倍氏の「敵基地攻撃能力」(矛)の要求を呑んだ。

⑥中国・北朝鮮のミサイル作戦は、「変速軌道」「極超音速」「飽和攻撃」(防御力を上回る多数のミサイル)である。

⑦米国ですら正確に標的を把握するのが難しい。日本にこれができるか。米国は軍事衛星239基、日本は11基)

⑧中国は、日本の矛能力保持に反発している、林外相は今月訪中して説明する姿勢

 

そしてこの特集を

「反撃能力は本当に抑止力になりうるのか」と締めくくっている。

 

私は、今月から開かれる通常国会

①中国・北朝鮮の上述⑥作戦のミサイルの基地(SLBM、地下式、移動式、中国奥地北西部)をすべてたたくのは可能か?すべてを撃ち落とすことは可能か?そのためにどのようなミサイルを持てばよいか?

②すべてを叩けなくとも、抑止になるのか?

③局地戦争を想定しているのか、全面戦争を覚悟する必要はないか、局地戦にとどめる方策はあるか?

④敵基地攻撃は、先制攻撃にならないか(国際法違反)

⓹米国は、日中戦争、中台戦争にどの程度介入するか、台湾・日本を見捨てないか。

 中国は戦略核を使わないか。

⑥局地戦・全面戦争での勝敗、その基準。どこでやめるか。その戦費捻出方法(国債をどのくらい発行できるか)

⑦日本の経済制裁の手段、相手の経済制裁の日本への影響、それに耐えうるか。どのくらいの期間たえうるのか。中国進出の日本企業をどうするか?(戦争の前には経済制裁をするのが国際ルール)

⑧どのくらいの敵基地攻撃能力でどのくらいのお金がかかるのか?それをどう賄うか。

増税か、国債発行か、それは、社会保障費・文教科学費・公共事業費・地方交付税を圧迫しないか。防衛費(増)は、国策として得か、損か。別な方へ回した方がいいのではないか。少子化がすすむ日本で自衛官を確保できるのか

⑨中台戦争に日本が介入する正当な根拠はあるのか

⑩外交攻勢、例えば、国際紛争は国際裁定にゆだねようという提案はどうか。日中、

日米中首脳会談で軍縮をしたらどうか、同会談で先制攻撃はしない約束はどうか、東・東南アジア平和会談で軍縮・突発的軍事衝突防止・紛争の平和的解決の確認等をしたらどうか。

⑪安保条約を廃棄した方が安全ではないのか、専守防衛に戻した方がいいのではないか

(2015年安保法制以前、1999年周辺事態法以前に戻す)

非武装中立方式の方が安全・安上がりではないのか。

 

こんなことを、国会で議論して国民に知らせてほしいと思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事実の報道についてー「エルピス」と「ローマの休日」

明けましておめでとうございます。

 

エルピス最終回は、迫力があった。

 

副総理の犯罪を暴こうとするキャスター(長澤まさみ)を、彼女の元恋人=政治家の卵=副総理の家来(鈴木亮平)が止めようとする。その対決場面は、このドラマのハイライトだろう。

 

元恋人「君がやろうとしていることは、この国を危うくする。副総理の犯罪を暴くのは、内閣総辞職、さらには政権交代、株の暴落、国家の信用失墜を起こす。この不安定な世界でそうなっては、この国は終わりだ。君にその責任が取れるか」

 

キャスター「私にその責任をとれると思わない。しかし事実の報道を止めた人に、事実を止めた責任はとれるのか」

 

 

私は、「政治的な事実なら、ましてや政治家の犯罪なら、どんなことでも放映すべき、

影響なんて、考えるな。どうなってもいい。どうなるかなんてわからない。負けるな、長澤。放映してしまえ。言った方が勝ちだ。言ってしまえ」と思いながら、見ていた。

 

 

 

結局、キャスターは、妥協する。もひとつの犯罪事実の放映と引き換えに。

 

 

脚本家等の作り手は、なぜキャスターに妥協させたのか?

 

妥協しない方が、見ている方はスカッとするのに。

 

脚本家は、視聴者をスカッとさせたくなかったんだろう。スカッとすると、人は忘れるからな。忘れてもらいたくなかったんだろう。悶々してもらいたかったんだろう。そして思い出してもらいたかったんだろう。ドラマよりひどい現実の日本の政治を。最高権力者総理大臣が、自分のお仲間の強姦事件の捜査に圧力をかけたという疑いがあることを。

 

 

「事実を止めた人に、事実を止めた責任が取れるのか」この問いかけは重い。これが作り手が言いたかったことなのだと思う。勿論答えはない。でも、恐らく事実を放映しても、事実の放映を止めても、責任はだれにも取れない。

 

 

昨晩偶然にも、NHKBS4kの「ローマの恋人」の放送を見た。ずいぶん見た映画だ。私は、王女(オードリ―・ヘップバーン)を取り戻そうとする王女の国の警察?と新聞記者(グレゴリーペック)たちの乱闘場面から見た。王女は、好意を寄せる新聞記者側に立ち、警察をやっつける。その場面を、新聞記者の仲間の写真家は、スクープする。これは新聞記者や写真家にとって大きなカネヅルになる。

 

しかし、記者と写真家は、スクープを捨て、事実を報道しない。事実(王女の犯罪=暴行罪ほか)を報道すれば、この王国は崩壊する。

 

しかし、事実を報道しないことで、記者の、王女への愛と写真家の友情が、見る者の心を打つ。スカッとする。王女は、恋を捨て、王国の為立派な王女になる覚悟を決める。

 

 

 

ローマの休日」では、事実は報道されず、それがいい結果を生んだ。恋は成就しなかったが(恋の成就の方が良かったかな?ウーム)。

「エルピス」でも、事実は報道されなかった。それはいい結果となったか?ドラマは、最後に副総理の犯罪も暴かれる、と示唆して終わった。一応のカタルシスは用意されていた。

 

日本の現実には、報道されない事実がいっぱいあるだろう。それはいい結果となっているか?

 

 

余り。「ローマの休日」で、記者もしくは写真家が事実を報道したら、記者と王女は結ばれたか?分からないな。その方が王女は幸せだったか?分からないな。写真家があの写真を他に売ったら?それで結局、記者と王女が結婚したら、写真家を二人はどう思うか?分からないな。

 

 

ブログ知人の皆さま、通りがかりの皆さま、わが妄想ブログに今年もお付き合いください。今年もよろしく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年最後のスタンデイング

今年最後のスタンデイングに行ってきました。

12月29日に南相馬市原町駅前)でもあるのですが、当日は来客の為、欠席です。

ですので、今日の相馬が最後のスタンデイングでした。

風が強く、ものすごく寒かったです。参加者は、5名でした。



久しぶりに新しいプラカードを作りました。子供たちに備えて平仮名を振ったのですが、子供たちは通りかかりませんでした。

あはは、もう冬休みでした。

岸田政権は、改革の名の下、日本学術会議を手なずけようと、介入しています。菅に始まった学問弾圧の悪政を完成させようとしています。

 

政権とは、多数派です(投票率50%ですから、実際は見かけ上なんですが)。多数派が正しいとは限りません。

 

かつては、地球の周りを太陽が回っていると思っていたのが多数派でした。でも間違ってました。

 

「満蒙は日本の生命線」と主張して大陸侵略をしましたが、満蒙どころか朝鮮・台湾・南樺太・南太平洋諸島を失った戦後の方が、日本は繫栄しました。

 

「満蒙は日本の生命線」という多数派の考えは間違ってました

 

学問も間違うことはあるでしょう。しかし、学問は、政治上の多数派よりは正しいことに近づけるでしょう。学問の自由な論争の中で、正しい事に近づけるのだと思います。

 

政治上の多数派=政治は、学問に口出ししてはいけません。子供たちの教育についても、まったく同様です。政治=政治上の多数派は、学問や教育に口出ししてはいけません。

 

来年度予算の防衛費について、河北新報12月24日には、「総額6.8兆円(米軍再編費も含む)で、反撃能力(敵基地攻撃能力)を明記したことを踏まえ、長射程ミサイル取得など関連費用に、計1.4兆円」とあります。

 

防衛費総額6.8兆円は、公共事業費5.3兆円や文教・科学振興費4.7兆円を大きく上回ります。

 

私は、これをひどくおかしいと思います。公共事業や文教・科学振興費は、将来に役立つものでしょう。防衛費は、現状維持(平和維持)のためのものでしょう。重点の置き方が逆だと思います。

 

さて、平和維持のために、長射程ミサイルが必要でしょうか?

敵基地攻撃能力が必要でしょうか?政府は、敵の攻撃の抑止のため、敵基地も叩ける能力が必要と言います。「やったら、お前の基地も叩くぞ」、と言って抑止できるでしょうか。敵は「恐れ入りました。攻めません」とビビるでしょうか?

 

北朝鮮の基地は、移動式・地下式・SLBMです。すべて叩けるでしょうか?無理でしょう。叩けない基地から、核攻撃されたらおしまいでしょう。原発を狙われたらおしまいでしょう。テロ攻撃はどうですか。

 

中国はどうですか。北朝鮮よりも叩くのは難しいでしょう。中国奥地にも基地があります。すべて叩けると思うなんて、それこそお花畑でのお昼寝でしょう。

 

日本政府は、日米同盟で米国と一緒に行動し、米国の敵基地攻撃能力は圧倒的、故に抑止できると思うのでしょう。しかし、米国の攻撃能力でも、すべては叩けないと思います。中国も極超音速変動軌道のミサイルを持ちます。これらすべて撃ち落とせると思いますか。すべてを叩けなかったら、核攻撃や原発攻撃=核爆発にさらされます。

 

現実に米国は、強大な敵基地攻撃能力を持っています。それで中国は、恐れ入りましたとなっているでしょうか。

 

確かに中国は、現状で他国に武力攻撃はしていません。

それは米国の軍事抑止力のおかげでしょうか。私は違うと思ってます。武力攻撃をする理由がないからだと思うのです。共産党政権を維持するためには(それは自分たちの特権維持のため)、国民の経済生活を安定させるのが一番大事です。そのためには、経済の発展が必要で、それは武力では得られないものです。

 

ただし、台湾は別です、メンツと正当性(中国は一つ、台湾は中国国内の問題という正当性)で、武力を使う可能性はあります。

 

私は、米国は、核を持った中国とは最後は戦わず、日中戦争や中台戦争では、日本や台湾を見捨てて中国と妥協すると想像してます。その方が米国の国益にかないます。俺が米国大統領ならそうします。米国大統領になったつもりで想像してみませんか。今度台湾に軍事支援を強化する法を成立させましたが、見せかけです。5年で100億ドルだそうですが、100億なんて1兆円です。

もし、米国が台湾を独立国と認めたなら、私も、米国の台湾防衛を本気と思います。しかし、絶対そうしないと思います。ですから日本は、台湾問題に深入りするのはやめるべきです。台湾有事は日本有事なんて、米国に乗せられたノータリンだと思ってます。

 

一方、日本が敵基地攻撃能力を獲得すれば、敵もわが攻撃拠点=ミサイル基地・イージス艦等を即刻叩く作戦を練り、基地を隠し、基地の数を増やすでしょう。つまりは、抑止できないのです。結果は、果てしない軍拡競争です。この辺も、来年度の予算委員会で追及してほしいと思います。

 

敵にならない作戦を考えるべきと思うんです。

 

防衛費に回すお金があったら、文教・科学振興費や少子化対策にお金を使うべきです。

 

この河北新報によりますと、

「トマホークに2113億円、国産の地対艦ミサイル12式の改良と量産に1277億円、無人機関連に約2000億円、弾薬の経費に8283億円等計上」と言っています。

無駄がないか、これも予算委員会で厳しく追及してほしいです。

 

私は、防衛費増を無駄だと思っていますが、国民も各政党も多数派は賛成なようです。ここでも多数派が正しいとは限りません。

 

賛成派も国民もこの防衛費をどこから出すかを徹底的に考えていくべきです。

 

私は防衛費増に反対ですが、賛成の立場で言います。

 

借金(国債発行)では、防衛費増は、すべきでないと思います

すでに政府はGDPの2.5倍の借金をしています。日本政府の財産(外貨準備高等)を突っ込んでも、GDPの2倍の借金です。(純債務)

 

借金は返さなければなりません。返すのは今後の人たちです。少人数になる彼等に、多人数の現在を維持するためのお金(防衛費)を負担させるのはまずいです。

ほんとに戦争になれば、比較にならない借金をせねばなりません。余裕は必要です(と言って現在もうすでに余裕はありません。)膨大な借金で現状の維持ができているのです。借金からの破たんがいつ来るか、それは近づいていると思ってます。ここでさらに借金しては、もっとひどい破たんなります。それは避けなければいけません。

 

となれば、増税です。どこからとるか、考えるべきです。防衛費増に賛成の国民が多いしかも増税反対の人が多いので、安易に借金に頼るのが心配です。それはあまりに無責任すぎます。今を維持する経費を、少なくなる将来の人たちに負担させるなんて、間違ってます。耐えられる負担増の範囲で、防衛費増をすべきです。

 

 

 

又長々と書いてしまいました。ここまで読んでくれた人に感謝します。

今年のブログは、これでおしまいです。ブログ知人の皆さま、良いお年をお迎えください。

 

 

 

 

 

 

 

我が家はエネルギー自給率150%  原発推進反対

8月に新築した我が家は、オール電化、屋根一体型太陽光パネル、蓄電池というエネルギー体系です。

 

パワーモニターを見ると、(8月から12月23日まで)

創った電気  4176KWH

売った電気  3312 〃

買った電気  2047 〃

使った電気  2779 〃

自給率    150%(4176÷2779)・・・10月下旬には220でした。

とあります。

 

我が家の太陽光パネルの出力能力は、13.75KWH。東北電力株式会社との売電契約は、9.9KWHです。一条工務店は、10KWHを超えると何か不都合があると言ってました。

 

電気を売ったお金は、現時点で

累積55.713

買ったお金は、累積7万~9万(請求書は1か月以上遅れなので予想)

 

初期投資は、250万(パネル、蓄電池、パワコン全部)で、一条工務店の計算によると、今後30年(パネルの耐久年数)のメリット712万円だそうです。

 

私達はこれを信用していません。

 

計算の基礎の売電価格は、1KWH18円ですが、実際は17円でした。10年後は8円で売る計算ですが、8円より下がるかもしれません。蓄電池・パワコンは、15年更新でその価格は入れているようです。しかしあがる可能性は高いでしょう。第一、撤去・処分費用が計上されてません。屋根パネルが30年後、250万で手に入るか、怪しいものです。この撤去費用も計上されてません。これは大きいでしょう、きっと。30年後なんて誰にも分かりません。

 

結局、損か得かは、分かりません。

 

でも私達は、太陽光発電・蓄電池方式に始めから賛成でした。

 

というのは、原発に反対(理由は後で言います)、化石燃料発電に反対だからです。化石燃料は、温暖化の原因二酸化炭素を出すからです。となれば、自然エネルギーを推進するしかありません。

 

太陽光発電も、パネル処理、製造が他国の安い労働力依存、全世帯への再生エネ賦課金等の問題があります。

 

しかし、

パネル処理は、原発放射性廃棄物処理よりは簡単でしょう。

安い労働力依存は、全産業の問題でしょう。別に考えるべき問題です。

 

再生エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)による全世帯への負担は、やむなしと思います。原発が国家の応援で維持しているのは明白です。税金等で維持しているわけです。つまりは、原発も全世帯が負担してます。再生エネルギーと同じなのです。

 

地球温暖化も、また全国民にあるいは全人類に何かの形で負担を強いるでしょう。

 

ごく身近なところで言えば、2019年10月の2度の大洪水です。これまでにない降水量でした。これも地球温暖化の影響があると考えれられます。その結果、数千戸に及ぶ床上・床下浸水の被害、上水道系統の破壊が起きました。個人・自治体・国家に大きな負担が生じました。

 

FITによる国民負担は、地球温暖化による国民負担を軽減します。

 

 

さて原発に反対する理由です。

原発は、放射性廃棄物の処理ができないし、もう、他の発電に比べて安いと言えないからです。一部で言うように、自民党政府の原発固執は、原爆(プルトニウム)の材料・技術維持のためかもしれません。敵国の攻撃目標にもなるでしょう。(敵を作っちゃいけない)さらに、福島第一程度の事故が起きれば、関連死数千人、膨大な復旧・賠償費、人心荒廃・自然破壊、国家の信用失墜が起きます。今度起きれば、日本は、経済・財政・国民の分断・自然破壊・信用失墜で、破たん国家になるでしょう。

 

 

こんな原発は、全廃すべきです。直ぐには無理でしょうからフェイドアウトすべきでしょう。

 

 

ところが、岸田自公政権は、原発新増設・建て替えを容認、60年を超える運転も可能にしました。上に述べた原発の問題に、答えることなしにです。

 

岸田政権には退陣してもらいたいです。自公政府に代わる政府が欲しいです。

 

 

私はこの5年、相馬市玉野のメガソーラー建設に反対してきました。同じ太陽光発電と言っても、玉野の森林を破壊してのメガソーラーは、100haの森林伐採ですから、地球温暖化を進めます。土砂災害・洪水災害の可能性も高めます。松川浦・海の貧困化も進めます。儲けは外資系ファンドとその出資者に吸い上げられます。市長・市議会は、殆ど中立に名を借りた無関心でした。もっとしっかり考えて行動してほしかったです。

 

 

私達の反対運動は、相馬市と業者(GSSG)の約束「環境保全に関する協定書」への意見の反映(一部)で終わりました。開発は阻止できませんでした。

それでもこの署名運動(福島県森林伐採を許可した後の、最後の段階での署名運動)をしなけりゃ、市の幹部(総務部長・都市整備部長・農林水産部長?)は、業者の作った環境保全に関する協定書」でOKを出していました。情報公開(約4万円、自腹です、こんなの議員がやればただなんです)で分かりました。情けない奴等です。市議会議員も同じ穴のムジナです。

 

 

この運動で思ったことの一つは、国=経産省の施策のゆがみです。業者がなぜ200億以上の金をかけて、この自然破壊に邁進するか。それは儲かるからです。

 

彼等は、再生エネ固定価格買い取り制度(FIT)で、20年間、1KWH36円(契約時期によって違いますが)を保障されています。工事が終わった再来年から発電です。(適用は2020年からですので、実際は17年間の売電→だから焦る)

 

私は、今年から発電で、10年間、17円保障なんです

 

 

これって、明らかに自然を壊しての発電を推進してますよね。会社と金持ち優遇(ファンドへの投資家)ですよね。このことを数社の新聞に投書しましたが一つも採用されませんでした。

 

くたばれ,経産省・自公政府。

 

もし、個人住宅の太陽光発電を20年間36円保障という制度にしたらどうでしょう。新築住宅は、全部太陽光パネルをあげるでしょう。丈夫な中古住宅居住者もかなり上げるでしょう。それぞれ、エネルギー自給率は、100%を超えるでしょう。工場もオフィスも荒廃田畑もソーラーをもっと入れるでしょう。

 

何故そうしないか?それは、電力会社(個別分散型発電が流行っては儲からない)や商・輸入ガス・石油関連会社(これらは、発電用のガス・石炭・石油輸入でも、儲けていると思います)や開発業者・土建会社を守るためと想像します。まあ推測です。

 

意地悪く推測すれば、経産官僚などは、それらとの癒着(接待や天下り)で、自分の利益確保してると思います。そんなことに頭を使わず、国民のために使ってほしい。頭いいんでしょうから。国民を大切にしても、国民からの裏の利益はないですけど、公務員は、国民の税金で食っています。

 

 

官僚の後ろには、政治家がいます。政策を決定できる、つまり自民党公明党の政治家です。彼等も、官僚同様、電力会社・商社・エネルギー原料関係会社、発電業者、土建会社とつるんで私欲を満たしているのじゃないかな。あくまでも推測です。

 

 

勿論、私達(個人住宅設置型等)も、現在電力会社との電力の売買で、やっていけるわけです。ですから、安定したベースロード電源(化石燃料原子力、地熱や風力や水力は安定してるかな)が必要なのはわかります。

 

 

私は蓄電池の性能を上げ、さらに大きい容量のものを設置すれば、太陽光で自給自足ができるのでは、あるいは地域で融通する仕組みを作れば、自給自足ができるのでは、と思います。さらに電力が足りなければ、小さな化石燃料発電装置を共同で持っててもいい。地域によっては、水力・地熱・風力・潮力発電をベースロードにできるかもしれません。とにかくこちらの方に注力すべきと思います。

 

自給自足を原則にすれば、日本全体で、少量の化石燃料のみで、生きていけるのではと、空想します。再エネ賦課金も低く抑えられます(電力会社に売らないのですから、皆で負担する再エネ賦課金も下がります)。

 

どうでしょうか。

 

相馬の町を歩きますと、ソーラーパネルを設置している屋根は、5分の1くらいかな。しかも小さいのが殆ど。あと4倍以上は設置できます。荒廃田なんて、それこそものすごくいっぱいあります。これらを使えば、森林伐採する必要はないんじゃないですか。

玉野のメガソーラーは、80メガ=8万kwhです。相馬の住宅は、人口約4万、家が1万戸だとすると、うちと同じに10kwHのメガソーラを作れば、10万KWHになります。

他に、工場・事務所・学校・荒廃田に作れば、玉野のメガソーラーなんて必要ありません。荒廃田畑は膨大です。

 

国家の施策の変更(上述のような個人住宅・荒廃田畑地・オフィス・工場の太陽光発電を有利にする施策)、省エネ技術開発と工夫蓄電池の性能向上、これらへの税金投入で、化石燃料原子力依存脱却ができると思ってます。

 

どうでしょうか?どう思いますか。電力会社はつぶれるかもしれませんけどね。

 

原発化石燃料へ税金を投入するより、太陽光発電を中心とする個別分散発電・自給自足型発電へ税金を投入しませんか。

 

 

 

野党で研究してはいかがですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あーあ、どうすんだろ 行方も知らぬ恋の道かな

平野啓一郎「マチネの終わりに」

を読んだ。

 

昨晩から今日の午後4時までかかって。この作家は初めてである。

 

文章の細部が分からぬところが半分以上あった。それでも本を手放せずに、ほぼ一気に読んだのである。

 

一目ぼれした相愛の二人。面と向かっては3回しかあっていない。それでも心底相手を分かりあう二人。

 

それでも結婚は出来なかった。

恩師の病気と

別な愛と

芸術へのつまずきと

イラク戦争PTSD

 

お互いを想う愛が

 

二人を引き裂く。

 

お互いの意思で別の人生を歩む。

 

 

その二人が、ひとめぼれの夜から、5年半後、390頁後、お互いの意思で会う。

 

 

あーあ、どうなっちゃうのかな。

 

 

うーん。この二人、これからどうすんだろう。いやどうなるんだろう。周りの人はどう影響されるんだろう。

 

 

行方も知らぬ恋の道かな

 

偶然にも音楽による再生を続けて読んだ。「永遠を探しに」とこれと

 

映画に使われたギター曲で、知っているのは、「禁じられた遊び」くらい。

第一映画をそんなに見ないなあ。

 

 

禁じられた遊び」では、ナルシソイエペスもいいが、同じくらいにいい日本女性のギターでどうぞ。

何故なら、主人公の女性も、天才ギタリストに匹敵する素晴らしい女性と思うから。


www.youtube.com

今わが孫あかりが、初めてのこの曲に合わせて、踊っています。

曲に挿入された映画「禁じられた遊び」の数場面、それだけで、涙が出ます。

 

私は思います。世界中どこでもいつでも、ポーレットを出現させてはいけません。

世界は、「禁じられた遊び」の小説や映画のころを忘れ始めている。