「ねえ、なんで平仮名で書いてないの」読書備忘抄録(2)

今日は9の日で月曜日。原町と相馬のスタンデイングの日です。

昨日から、相馬でも雪が降りました。

会津では大雪というニュースがありました。私が若いころにいた南会津では、1mを一気に超えたといいます。「雪、懐かしい」、なんていうと、当地の人には怒られるな。

でも懐かしい。そうだなあ、青春の思いと思い出を埋めてきたからでしょうね。

 

畑は白くなりましたが、道路にはほとんど積もってません。

 

出かけようと思いましたが、道路は、ところどころ凍っている状態です。軽トラは雪や凍結には弱いので、大事を取ってお休みです。孫の登園も、母親に頼みました。

 

午後の相馬のスタンデイングは、歩きですので問題ありません。

 

珍しいことに、小学校一年生が声を掛けてきました。「なんて読むの」「なんで平仮名で書いてないの」

 

うーむ、と詰まって、私思わず「今度ひらがなで書いてくるから」と思わず言ってしまいました。「借金大国の軍拡反対」とか「防衛増税反対」なんて、平仮名でどう書くのか?いやいや、変なこと言っちまった。

 

少ししたら、別の小一生、「なんでこの前の月曜日いなかったの?」私「えー、いたはずだがなあ」「えーと、帰ってくる時間が違ってたんじゃーないかな」

 

小さい子と話しするのは楽しいなあ。しかし、子供たちよく見ているんだ。

 

 

「永遠を探しに」(原田マハ

これまた、ブログ知人が触れていたもの。

帯には「世界的な指揮者の父と二人で暮らす、和音16歳。そこへ型破りの新しい母がやってきてー。母と娘の愛情、友情、そして家族の再生物語」とあります。その通りの内容でした。

 

へえ、とビックリさせられたことが結構あって面白かった。新しい母の秘密には、え、と驚きました。実母の秘密には、なるほどと思いました。ラストに近い「認知症の進んだ実母の涙」には感動しました。音楽のちからには、そんなこともあるだろうと思いました。また若者たちの弾む会話は、楽しいですね。

 

あたらしい母の病気は、ちと作りすぎかなあ。

チェロっていう楽器は、単なる伴奏楽器と思ってたけど、違うんですねえ。

 

近頃乱読気味です。心が動揺しているせいです。その原因は、政府自民党の敵基地攻撃能力・防衛費増作戦です。

 

動揺と乱読は、2月から4月にもありました。あのロシアのウクライナ侵略の時です。

 

第二次世界大戦が終わって77年。世代が変わったせいでしょうね。武力信仰が蔓延ってきました。そして勢力均衡式の平和構築(軍事抑止力理論)ばかりを重視する傾向が強くなってきました。それって二つの大戦争を起こした主因の一つなんですがねえ。

 

国連憲章前文冒頭を思い出しましょう。世界の皆さん。

 

 

 

 

 

先立つものがないときには/読書備忘抄録

昨年から今年にかけて家を新築した。高気密・高断熱・床暖房、太陽光発電オール電化の家である。41坪の家である。私達老夫婦は、6畳一間しか居室はない。本当はね、一人ずつ6畳は欲しかった。そうすると、300万経費が増える。一坪100万なのである。WICももうひとつ欲しかった。それで150万経費増である。無理だ。

 

あれが欲しいこれが欲しい、しかし、先立つものがない。こういうときは、我慢するほかない。あるもので工夫するしかない。(これでも、若者夫婦は2500万の借金を30年かけて支払う)

 

誰だって、お金にあわせて生活するのが当たり前。

 

ところが政府自公党。あるいは維新・国民、立民もかなり。

 

お金なんぞ、どうでもなるさ、中国・北の敵基地攻撃できる武器欲しい。あれ欲しい、これ欲しい。お金はと聞かれると、借金しよう、借金だめ、増税だ。増税は嫌われる・・・・、決められないから先送りだ。

 

 

もめるのは、要するにお金がないのである。

 

借金はいっぱいある。

もうすでに、1年間国内で全員で稼ぐお金(GDP)の2.5倍の借金がある。これまで借金返せないでどんどん増やしてきた。敗戦時だって、2倍の借金しかなかったのにだよ。

もうまた敗戦状態だね。

 

 

借金がいっぱいあって、お金がないときどうするのか。

 

 

やっぱし、我慢と工夫でしょ。金掛けないで、防衛力増強をはかっるほかない。防衛力って軍事ばかりじゃないよ。

 

米国には、「俺らには非戦の憲法があってさ、敵国攻撃の武器は持てないんだ。あきらめてよ。君たちの先輩にもらった憲法なんで、恨むなら君たちの先輩恨んでね」と。憲法を賢く使え。

 

中国には、「昔、日中平和友好条約を結んだでしょ。どちらも東アジアでの覇権を求めないって約束したでしょ。君ねえ、えばらないでよ。俺らも軍拡はしないから、そちらもしないでよ。そちらだって少子高齢化でしょ。同病相憐れむ。軍拡への金、こっちに使おうよ。俺らが米国の言う通りなのは、俺ら負けたからだよ。」

 

「俺らさ、千歩譲って尖閣は裁判で決めることに同意するからさ、裁判で決めないか」

 

こう言っておいて、それでも尖閣を取りに来た時には猛烈に反撃すればいい。世界5位ないし10位の実力のある自衛隊、できないことないだろう。敵基地攻撃はしないでさ。

5兆円の中で工夫してよ。陸自の部隊減らして、空自・海自の軍事力を高めるとかさ。

 

金ないときは我慢と工夫。

 

あるいは、戦うふりして、尖閣くれてやってもいい。裁判で決めようと言っているところを中国が軍事力でとったんだから、多くの国が日本の味方になるだろう。中国による侵略は明白だろうからね。尖閣とられた損って、何十兆円にもなると思う?(5年間の防衛費総額43兆円!!と言っているよ、いつまでやるのかねえ?20年だと、200兆円!、何十年やるのかねえ、軍拡競争)

 

 

台湾への中国軍侵略が起きたら、口だけで非難しよう。世界の多数が経済制裁するならそれには同調しよう。俺らは憲法の制約で、自国への攻撃の場合しか武力を行使できないんだ、と言えばいい。武器供与はやめよう。憲法上できないんだと言えばいい。憲法はこう使え。それは勿論国連憲章にも合致している。

 

中台両方には、話し合いで統一なり、高度な自治なり、100年後の選挙による統一なりしたら、とか言っておけばいい。

 

バカだったなあ。大バカでしたよ。安倍晋三集団的自衛権を認めるなんて。アメリカに参戦せよと言われる口実を与えただけだ。憲法を盾に集団的自衛権を拒否すればよかったんだ。今からでも遅くない。立民に政権を取ってもらって、2014年以前に戻そうぜ。

 

 

北はいくらミサイル打ったって、無視すればいい。米韓に勝てないのは極めて明白だから、なんぼ馬鹿でも韓国や米国への攻撃はしないだろう。馬鹿の2乗の場合があるかもしれない、その時に備えて、米軍基地が日本にあるのは危険だから、米軍基地をなくしておこう。

 

とにかくねえ。先立つものがないんだから、我慢と工夫ですよ。

 

近頃読んだ本の備忘録。

 

「日米中アジア開戦」(陳 破空)

筆者の中国共産党への恨みつらみの籠った書。筆者は天安門事件で弾圧された人物。内容は、中国の大軍拡、アジア諸国への圧迫、習近平の出来の悪さ、中国国内での人民への圧政、軍の腐敗、日中開戦、米中開戦のシナリオなどである。嘘は言ってないとは思うが、どうしてそういえるか、出典・資料などないので、説得性は弱い。

 

日中開戦は、尖閣に中国漁民(実は軍兵)が押し寄せ、尖閣に上陸、中国軍は遼寧出動。日本は初め海保次に海自が応戦し、米海軍も参戦し、中国軍を破って(遼寧撃沈)、尖閣上陸軍が孤立そして降伏、中国政府は、同国民に言い訳。局地戦に終わる

 

そんな気もするが、全然違う展開かも知れない。最悪、ミサイルの撃ち合いから全面戦争という展開だってありうる。ほんとのところは誰にも分からない。

 

ブログ知人が触れていた小説

「古本食堂」(原田ひ香)

恋愛小説。舞台が古本屋というのが面白い。その話に、おいしい食べ物が味付けとなっている。

主人公は、女子大学院生とその大叔母。それぞれの生き方と恋愛が軽妙な文章で展開する。大叔母の恋愛は成就し、大学院生が好きな古本屋を継ぐ。登場人物が、皆魅力的である。大叔母が本の知識が多すぎが難点。

 

紹介された本では、「お弁当つくりハット驚く秘訣集」(小林カツ代料理本なのに写真がない!!)、「極限の民族」(本多勝一、料理と対照的な生食、料理とは?)「御伽草子」(有名作家の訳多数、三人法師を読みたい)「輝く日の宮」(丸谷才一、主人公の大学院生の先生が、最高の小説!!、当然原田ひ香が最高と言っている)に興味をひかれた。

「おててつないで・・・」/立民「政府の反撃能力容認せず」

近頃私は、4歳の孫を幼稚園に送っています。

 

軽トラで、です。孫が言うには、「軽トラは、見えていい」のだそうです。確かに、座席がタイヤの上なので、視界はいいです。

 

10月から11月は、歩いて幼稚園行きました。歩くときは私が専門に付き添います。

コスモスを見たり、カマキリを見たり、銀杏を見たり、のんびり歩いていきます。

幸せなひと時でした。

 

なんとまあ「おててつないで幼稚園」70歳差の女性と一緒に

 

これ、今年の年賀状にしたためる一首なんです。


www.youtube.com

久しぶりに、歌をアップします。

 

幼稚園に着くと、手の消毒をして、体温を測り、バーコード?で登園を記録します。

 

祖父の付き添いは、まず見かけません。たいていは母親か父親か祖母です。圧倒的なのは、母親です。

 

子供を預けた後、走るように急ぐ母親がいます。いや実際走ってます。毎日誰かは走ってます。勤務先へ急ぐのでしょう。時間が迫ってます。

 

大変だなあ、と心底思います。幼稚園生は、ぐずぐずしたり、登園を嫌がって難癖をつけたりします。時間が無くなります。だから走ることになります。

 

先日の日経で「世帯の年収が増加した」という記事がありました。同時に実質賃金低下も出ていました。

 

つまりは、働く母親(低賃金)が増えたという事でしょう。働く母親が増えたから世帯の年収が増加したのでしょう。実質賃金低下ですので、生活の為母親が働かざるを得ない家庭が増えているんだと思います。

 

職場へ急ぐだろう母親を見て、こんなことを思いました。皆自助に一生懸命です。

そんなの当たり前です。上から目線で「自助」「共助」「公助」なんて言うな、政府自民党

 

もっと子育てを「公助」で応援できないかと思います。

 

「公」がもっと実質賃金(これは、共助に当たりますかね)を上げる工夫をすべきなんだと思います。

 

3歳からの保育料は無料でも、食費・おやつ代・行事代はかかります。これなんか税金で支払ってもいいと思うんです。勿論1・2歳も無料にすべきです。登園しない子には、別途支給。

 

昨日の河北新報にも、今日の朝日新聞にも少子化対策先送り」という記事があります。

 

社会保障構築会議が、少子化「国の存続にかかわる危機」として取り組むべき課題を列挙しましたが、政府与党には、必要な財源の見通しがないそうで、事実上先送りなのだそうです。

 

おいおいおいおい、防衛費には、財政改革、政府余剰資金、赤字国債を使い、さらに法人税所得税(復興付加税流用)たばこ税増税で手当てして、「国の存亡にかかわる危機」の少子化対策は後回しかよ。

 

現在、与党では、防衛費倍増の経費を、国債増税か、どの税かで議論しているようですが、防衛費を増やすことの是非から問うべきでしょう。敵基地攻撃能力が可能か不可能か、その是非や損得や影響から考えるべきでしょう。さらに少子化対策など国策全体の中で考えるべきでしょう。

 

ミサイルで防衛しても借金で破産宣告ああわが祖国

敵基地の動き察して反撃すそれは先制攻撃でしょう

バカにすなJアラートで騒ぐころとっくに着弾ムダ金使い

敵基地を攻撃する弾作ったけれどそれを扱う若者いない

 

これらは、今年の私の年賀状に書く短歌?です。

 

 

防衛費増ありき、の動きの中で、良いニュースもありました。

 

河北新報(12月15日)立民「政府の反撃能力容認せず」というニュースです。

 

同党の安保政策の素案は、「日本への攻撃着手の判断は現実的に難しく、先制攻撃と誤認されるリスクが大きい」「日本から第一撃は打たないと宣言する必要性」「存立危機事態」が発生しても、集団的自衛権として反撃能力行使を拒否」とのことです。

 

ここは、極めて重要な論点です。

 

存立事態危機とは、端的に言えば、日本への攻撃(これは武力攻撃事態)はなく、米国への攻撃が行われている事態です。この存立事態危機の時、敵基地攻撃をするかしないかは、大問題です。

 

例えば、台湾有事(中国軍の台湾への武力侵略)の時、台湾防衛のため、米空母群が出撃し、同軍が中国軍のミサイル攻撃、SLBMからの攻撃を受けた時、自衛隊が中国のミサイル発射基地やSLBMを攻撃するか、しないか、という問題です。政府与党によれば、攻撃し、立民によれば攻撃しない、という大きな違いです。

 

 

ここをはっきりして、敵基地攻撃能力の是非、損得等を国民の前で議論すべきでしょう。そののち、どんな武器をどんな風に展開・維持していくのかを考え、そののちどのくらいかかるのか、という議論にすべきです。

 

私は、日米安保条約のもともとの決まり(=日本国および日本国内の米軍基地への攻撃の場合、日米両軍で日本国領内で反撃するという専守防衛)を正しいし、お得と思っているので、2015年制定安保法制を廃棄し憲法違反と考えてます)、2014年以前、さらに1999年制定周辺事態法以前に戻すべきと思っています。だから立民の考えに賛成です。

 

 

尚私は根本的には、日本国は、安保条約も廃棄して武装非同盟、さらに非武装・非同盟を理想に行動すべきと思っています。

 

 

私の考えが正しいかどうか、損か得かは、分かりません。勿論政府自民党の考えが正しいかどうか、損か得かも分かりません。

 

しかし、どのように決着するにせよ、これは国会がしっかり議論し、国民が理解し納得あるいは覚悟して決めるべき(最終的には中国との全面戦争の覚悟)ことです。

 

議論をしっかりするという点で、立民のこの決断は素晴らしい事と思います。共産の質問時間(国会予算委員会)だけでは、心もとない。

 

この記事は小さい記事でした。しかし、これは大きく扱うべきことです。

 

朝日新聞は、この記事を(私の調べた範囲では)載せていません。(15,16日、載せてたらごめん)何を報道するかしないかは、各メデイアの裁量のうちですが、朝日の見識を疑います。残念です。

 

 

朝日新聞さん、立民が正式に「政府の反撃能力容認せず」を決定した段階では、是非大きく報道してください。

 

 

与えられた国会議席の大きさで報道量を考えてはいけません。国民の半数は、投票していないんです。

 

 

各メデイアとも、よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完全復活ならず/小説家の想像力/久しぶりの朝日新聞

昨日から孫(4歳女児)が幼稚園に行きだした。途中一日の登園を除いて、2週間ぶりである。母親も職場に復帰した。5人での夕食が復活した。コロナからの回復である。

 

しかし、妻が元気がない。そのため、家事があまり出来ない。寝ていることが多い。咳もかなり減ったのであるが。どうも精神的なものではないかと思っている。妻は3年前から、「全般的不安障害」という病気で精神科に通っている。これがコロナの2週間で悪化したのではないかと恐れている。

まあ、薬は飲んでいるので、そのうち良くなることを期待している。

・・・

「人類最年長」(島田雅彦1861年(江戸時代末期)に生まれた男が20×0年代まで生きて日本の変化を見た話。

 

「江戸末期から多分令和」を生きた男が見た日本を描いている。風俗の変遷を中心に描いている。

 

小説家の想像力はすごいものと思う。

 

それにしても日本は、激烈に変化したなあ。それは、韓国・中国だって同じだ。今後もこんなに激烈に変化するのだろうか。150年だから想像を絶する変化があるんだろうと思う。

 

この本には、著者島田雅彦歴史観が色濃く表れている。

 

印象に残った一節を紹介する。

自由民権運動もデモクラシーも日本には根付かなかった。戦後は根付きそうになったが、戦犯が復活したころから怪しくなり、アメリカの言いなりになるやつばかりがのさばっている」(2020年、159歳の時の述懐)

私も同感である。

 

日本の未来。島田の描写はこうである。

20×0年代の日本は、失われた30年に続き、退勢が加速。南海トラフ地震津波で、壊滅的被害を受け、独立を失い、米国の完全な管理下に入る。

そうかもしれないと思った。

 

・・・・

話はまた変わる。

今日、1年3カ月ぶりに朝日新聞を読んだ。同新聞を50年以上購読してた。

 

新築に伴い新聞購読を停止していた。南相馬の借家の時は、「福島民報」を購読していた。

8月新築に移ってからは、新聞を読まないでいた。11末、新聞購読を再開しようとして

各紙の試し読みを申し込んだ。どこにするか、判断するためである。「日経」「毎日」「河北新報」「朝日」である。それぞれ特徴があって面白い。

面白かったのは、今話題の「反撃能力」「敵基地攻撃能力」をどう表現するかである。

「日経」・・・反撃能力

「毎日」・・・反撃能力(敵基地攻撃能力)

河北新報」・・・反撃能力(敵基地攻撃能力)

「朝日」・・・敵基地攻撃能力(反撃能力)

自民党政府は、元々敵基地攻撃能力と言っていたが、それを反撃能力と言い出した。

前にブログで言ったようにこれは姑息な言い替え、ごまかしと私は思う。

 

a0153.hatenablog.com

日経は、政府の言いなり。河北・毎日は、言いなりではない。さすが朝日と思った。

 

久しぶりに朝日新聞を読んだが、どうも、記者の文章がしっくりこない。そうだなあ、気取っている、かっこつけている、と思った。「俺は文章がうまい、どうだ」とか、「俺は知識人」というのが鼻につく、という気がした。馬鹿か、お前ら。知識人なんて大したことねえんだぞ。割と題目は煽情的と思った。

 

一般人の投書欄と世相皮肉はいい。読者はレベルが高いと感じた。文化欄は充実している。

 

勿論個人の感想です(笑)

 

尚、新聞購読を3か月中止した感想。

新聞は、多くの物事・出来事を俯瞰できてかなり良い。じっくり考えるのには良い。

頭を使うので草臥れる。目が疲れる。チラシの安売りは便利。

 

 

 

 

 

日本も中国のようになるのか?世論誘導

妻と孫のコロナ検査の今朝の結果は、陰性でした。どうやら隔離生活が終れそうです。

ご心配をおかけしました。

 

いやー、面倒ですね、隔離生活。

 

三度三度の食事が、部屋食(2か所、妻と孫・娘)なんですから。私は、リビングで寝起き・食事です。夕食は婿殿と一緒です。婿は、ホントは濃厚接触者でダメなんだけども、仕事が回らないので、症状が出ない限り出社してます。

 

妻の仕事である洗濯干し・取り込みも、娘と分担して私の仕事となりました。

 

まあ、この生活も、多分終わりです。長かった。くたびれた。

 

 

・・・・・

眠気覚まし。

今朝の「河北新報」一面の見出しは、

防衛省世論誘導研究着手

SNSで支持拡大工作

です。

防衛省が構想する世論操作は、まずAI技術を駆使して「ビックデータ」を収集し、どのような対象に工作するのがいいか全体計画を策定。さらに、特定したインフルエンサー(影響力のある人等)が閲覧するサイト等に防衛省の情報を流し、インフルエンサー無意識のうちに有利な情報を流すよう仕向けるという作戦、とのこと。この仕事は、10月、日本のコンサルタント会社に委託したそうだ。お金は、今年度の調査研究費。

 

同紙によると、数年前から政府防衛省は、「戦略的コミュニケーション」として、国民世論が有利に働くよう手法や内容を選択して情報を発信するようになったそうだ。例えば日本周辺の中国軍やロシア軍の動向を詳しく集中的に発表して安全保障に関心が向くように仕向ける手法。

 

しかし、今回は戦略的コミュニケーションとは違い、企業が姿を見せないステルスマーケット」と似た性質がある、と同紙はいう。

 

同紙は、「防衛省自衛隊による世論工作は、軍事組織が国民の内心の領域に知らぬ間に直接介入する危うさをはらむ。戦前戦中の「大本営発表」のように、軍部が都合のいい情報だけを流し国民を欺いて、…国を滅ぼした反省を忘れてはいけない」という。また「憲法上許されるか懸念」する、と解説している。

 

なるほど、分かった。腑に落ちた。

今回の「敵基地攻撃能力の獲得」とか「GDPの2%」の防衛費なんてのに、反対意見があまり聞かれないのは、政府・防衛省の「戦略的コミュニケーション」作戦の成功なんだ。

 

政府防衛省自衛隊もか?)マスコミ・SNSを通じて、危機を煽り、主要政党・国民の過半数を「敵基地攻撃」賛成や防衛費GDP2%賛成へ動かしたんだ。ああ、恐ろしい。

 

こんどは、インフルエンサーを通じて無意識に「世論誘導をするのだそうだ。その研究を始めたわけだ。いつのまにやら、国民が「暴支膺懲」!「欲しがりません、勝つまでは」なんてなるかもね。恐ろしや。

 

そのうち、俺みたいな、軍拡反対なんてブログが抹消されたり、アクセスが難しくなったりするかも(笑)。そうなったら中国やロシアだね(笑)わが祖国日本。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本の少子化は、直系家族病

フランスのイマニュエル・トッドの「老人支配国家 日本の危機」という、文春新書を読みました。

 

分かった範囲で、感想を書きます。しかし、正しく理解したかどうかは、保証の限りではありません。学術的な論文ではありませんので、比較的読みやすいですが、物事が分かった、という感じではありません。新しい視点提供というところかな。以下わが備忘録、興味あれば、お読みください。

 

(1)文庫の題と中味がかなり違う、まあ、読者をひきつけるためでしょうけどね。

 

この本は、2013年~2021年、トッドが文芸春秋文芸春秋スペシャルに寄稿した文章等11本を掲載してます。この本には、ピケテイ「21世紀の資本」への感想やら、磯田道史本郷和人との対談も含まれています。

 

分量的には、トランプ関係が多い感じを受けました。11章のうち4本です。この本の題としては「それでもトランプは、歴史的大統領だった」がふさわしいと思いました。この方が売れるのではないかなあ?

 

(2)トッドは、トランプの当選を予測して当てました。そしてトランプ流の米国が良いと判断して、再選を支持しましたが、トランプはバイデンに敗れました。「それでもトランプは、・・・・」は、この流れの中での発言です。

なぜ彼がトランプを支持するか?→以下は、私の理解でして、大きく間違っているかもしれません。

冷戦後の米国の介入が世界を不安定化している。(例、アフガン・イラク・イラン・シリア・ウクライナ)また米国のグローバリズムは、米国内の矛盾を増大(例・白人労働者の雇用破壊)のみならず、世界各国での格差拡大をもたらしている。トランプが打ち出した、自由主義グローバリズムに対する保護主義・国家優先主義が今後の世界のあり方である。「賢いトランプ流」がよい。(トッドもトランプを下品・ガサツな、付き合いたくない人間と言っています

→どうなんでしょうか。分かりません。

(3)トッドは、17世紀末から世界をリードしてきたのは英米であって、英のEU離脱

・米国の孤立主義・分断が目立っても、今後も英米が世界をけん引する。その一つの証拠が英米圏の人口増加である。

→そんな気がする。

(4)民主主義には、隠された土台があって、それは自民族中心主義なもので、自分達を特別なものとみなす考え方が潜む。

→うーん、分からぬが面白い視点と思う。「左派が民主主義の普遍性に固執して失敗し、右派が自民族中心主義の中で、民主主義を進めていく可能性もある。」→面白い。

 

(5)日本の少子化は、直系家族病

 

トッドは、家族類型を5種類に分けています。

絶対核家族」(英米中心)・・・子供は早く親から離れ、結婚すると独立。遺産相続は親の遺言で決定、親子関係は自由で兄弟の平等は無視

「平等主義核家族」(仏北部・スペイン・伊北西部)・・・結婚すると独立。相続は兄弟平等

「直系家族」(独・仏南西部・日・独・韓・スウエーデン)・・・男の長子が跡取りで親と住み、すべてを相続。親子関係は権威主義で兄弟は不平等

「共同体家族」(男子は全員結婚後も親の家に住む。親子関係は権威主義的、相続は平等、これをさらに、いとこ婚を認めない(外婚制)の中・露・北インドフィンランド等といとこ婚を認める(内婚制)アラブ地域・トルコ・イランに分ける。

 

この家族類型を、分析の手段としていろんな論を展開しています。

 

私がびっくりしたのは、家族形態の歴史的変遷です。彼は、初めは核家族で、次に直系家族、現在は共同体家族と言います。

 

私の常識と全く逆です。ほんとかね。私の常識では、大家族→直系家族→核家族なんですがね。

 

さて、現代日本の最大の問題は少子化で、その原因は、表面上核家族化しているけれど、現在も色濃く残る直系家族の意識・観念だというのです。

 

直系家族は、家族を重視します。そこでは、家族が養育・介護も含めた生活全般を支えます。それは家族が重い負担をすることになり、かえって、家族を消滅させてしまう、というのです。

これは、当たっていると思います。独身の男女が、家族という重い負担を回避するのは当然でしょう。

しかし種族維持は、生物の一番強い本能であり、群れるというのもホモサピエンス等の哺乳類の強力な生存手段であり、人間、孤独に生きるのはつらい。つまりは家族になりたいのがホモサピエンスなはずです。

 

結局、で、少子化の解決策は簡単です。家族の負担を軽減すればいいだけです。特に子を産み育てる女性の負担軽減をすればいいだけです。

 

自民党政府の「自助・共助・公助」なんてスローガンは極めてバカげています。自助とは、家族が重い負担をせよという事です。共助は、かつての農村共同体・家族的会社経営です。これもう無理でしょう。もう公助しかないのです。

こんなことのわからない自民党政権担当能力あり、なんて考える国民は、自分で自分の首に縄をかけている大馬鹿者と言えます。

 

(6)中国について

トッドは、中国について「米国を凌ぐ大国になることは決してない、世界の覇権を握るなんてことはない」と言っています。その理由は、少子高齢化2021合計特殊出生率

1.3,男子118:女子100)というのです。

私は、日本の没落の大きな原因は少子高齢化と考えていますので、少子高齢化の中国が米国を抜き世界の覇権を握ることはない、という彼の意見に賛成です。それにしてもこの出生率の男女比すごすぎ。これはどういうことをもたらすのでしょうね。

 

(7)日本は核武装をすべき

トッドは、次のように言います。

米国による「核の傘」は幻想である。米中対立において、自国を攻撃する手段を持つ中国と核によって対峙することはあり得ない。核武装は自国防衛にしか使えない。核は、戦争を不可能にするものだ。核の不均衡が戦争をもたらす。東アジアでは、中国と北朝鮮が核を持つ故、日本も核を保有してバランスを保つべきだ。

→理屈的にはそう言えるかもしれないが、そうでないかもしれない。

分からないけどしかし、これは現実的には無意味な提案であると思う。世界の国々は、核拡散防止条約(NPT)に従って生きている。日本もまた同様である。日本が核保有を目指すとなるとNPTからの脱退が必要で、それは北朝鮮のように世界の孤児となる。日本は、物・人・金・知識・技術等々、世界の国々との交易で生きている国である。孤立は即破滅である。ましてや世界は、非核保有国のかなりの国々で、核兵器そのものを非合法にしようという動きがある。こちらの方が趨勢でしかも理に適う。核の戦争防止力は、恐怖の均衡に基づく、均衡は理性に基づく。国民や指導者がいつも理性的でいられるか、疑問である。一方私は、米国の核の傘が日本にはないという事に賛成する。故に日本は、核をどんな意味でも使っちゃいけない武器とする「核禁条約」を推進する側に立つべきと思う。それによって米国の核の傘の抑止力がないことを補うべきと思う。

 

トッド言う如く、核は戦争を抑止するか?核は自国防衛以使えない武器か?

→分からない。ウクライナが核を放棄しなかったら、ロシアの侵略はなかったか?戦況不利と言われるロシアは何故核を使わないか?うーん、分からない。

 

少し考えましょうか。

保有国が非核保有国を攻撃した例はいっぱいある(米→ベトナムイラク、アフガン等々、中国→ベトナム、ロシア→アフガン・ウクライナ)非核保有国が核保有国を攻撃した例はあるか、なさそうだ。戦った例はある。フォークランド紛争(英VSアルゼンチン)。核保有国が核を使った例があるか、ない。

→まあ、分かりませんね。

 

(8)日本は、移民を受け入よ。移民政策は、多文化主義でなく、ゆるやかな寛容な同化主義で対応すべきである。少子化対策と並行してやるべき。

→賛成ですね。

 

飽きたので、この本の紹介をこの辺で止めますが、この本は、新しい視点を提供してくれました。でもすぐ忘れそうです。何かに興味を持たれた方は、読んでみてください。

 

 

 

 

 

 

コロナ戦争後半戦開始

先週娘がホテル隔離から帰宅したのですが、昨日妻と孫の感染が判明しました。

妻は、この3週間体調不良(咳と喉の痛み、だるさ)で通院していたのですが、

昨日の検査で、コロナ陽性となりました。これまで陰性だったのですがね。自宅で抗原検査をしたところ孫も陽性でした。私と息子は陰性でした。

 

妻も孫も症状は軽く、医師の指示は、1週間自宅隔離です。

 

2階では、息子が客間に隔離(娘と孫が寝室)1階では、私がリビングに隔離という具合(妻が寝室)です。面倒です。ホテル隔離の方が楽です。提案すると、妻は絶対嫌だと言ってます。俺なら喜んでホテル隔離を希望するんだがなあ。

 

私は昨晩は、リビングに布団を敷いて寝ました。やはり寝にくいです。私もいつ感染するか、時間の問題と思ってます。妻と私の違いは、私は予防ワクチン5回、妻は4回という違いかな。ワクチンは、打った方がいいと思います。

 

娘は、昨日介護施設に働きに出たのですが、子供が陽性なので、またお休みです。彼女の話ですと、100人程度の入所者の中で、この折60人前後がコロナ陽性になったとのことです。介護者(介助以外の人洗濯掃除等も含む)も90人前後の中で、60名程度が陽性になったのでは、とのことです。入所者の入浴は殆ど出来ないらしいです。

 

息子の会社は、1から2割が陽性・濃厚接触者だそうです。息子は、現在新たな濃厚接触者ですが、先週5日間休んだため、今週は症状が出ない限り、出社するのだそうです。会社が回らないとのことで、今朝5時出勤していきました。いやいや、困ったものです。

 

全国各地でこんなことが起きているんでしょうね。

 

私は、いつ感染するかわからないので、先週から畑仕事・散歩は自粛しています。とにかく体力温存です。

 

テレビはあまり見ないので、読書が中心です。この間読んだ本を紹介します。

 

「80歳の壁」(和田秀樹→「80歳を過ぎたら好きなように生きる」と言いたいようです。そりゃそうです。80まで生きれば御の字だ。あとは野となれ山となれ。しかし、72歳の俺はどうすれば?適切なアドバイスが欲しい。実は今、PSA数値(前立腺がん数値)が昨年に比べさらに上がったのでとどうしようか、精密検査をしようか迷ってます。昨年精密検査でひどい目こいた。昨年4.1→今年5.2。

 

大名倒産(浅田次郎)→上下700頁という長い小説。江戸末期ある藩の前藩主が巨大な借金の為、計画倒産を画するが、その息子は再建を目指して努力。対立という話。

まあ、読んでいるうちは面白いが、時間つぶしにいい程度かな。

 

母の待つ里(浅田次郎)→約300頁。ふるさとを喪失した都会の孤独な男女(独身男2名、独身女1名)が、巨大会社と過疎の村の村人の運営する、偽の故郷と偽の母に、ホントに惹かれていく話。この、偽の故郷と偽の母がいいんだなあ。大名倒産よりは面白い。都会の孤独、出世した人の孤独がひしひしと感じられた。

 

 

老人支配国家日本の危機(エマニュエル・トッド)→トランプ支持、日本の少子高齢化、中国をどう思うか、日本の少子化の原因など、興味深い事柄に触れているので、私のわかる範囲で紹介し、私の感想を述べます。それは別項目で行います。そのうちです。