安倍氏とトランプ氏の映像は、できるだけ見ないようにしているのですが、昨日少し見てしまいました。国技館です。
優勝力士の表彰式の場面でした。安倍首相,、次にトランプ大統領が土俵に上がる場面で、ドキッとしたのが、その足元でした。彼らが黒い革靴で上がったように見えました。怒りが勃然と起こりました。土足で踏みにじるという言葉を瞬時に連想したのかもしれません。日本国が、現首相と米国大統領に踏みにじられていると感じたのでした。
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私は、基本的に日米安保条約に反対です。現在は、軍事力以外の抑止力・専守防衛の自衛隊で安全を保障するという考えです。
その考えについては、以下の過去の拙ブログ等を参照ください。
安保条約や日米同盟を、損で危険な屈辱的外交といつも感じているので、革靴で土俵に上がることに、日本が踏みにじられたと感じたのでした。
国民多数が認める日米同盟(この言葉は、意味する内容が様々に違い、条約や政府間合意を拡大解釈させる作用をしますので、安易に使うべきでないと思ってます。)の立場に立っても、今回の接待外交はどうにも従属的、屈辱的にしか見えません。
昨日のゴルフ・大相撲見物・炉端焼きは、笑ってしまうほどの、ほんとに接待です。本社を迎えた支社の接待、昔はやった民間による、権限を持つ官僚の接待。大事な仲間を大切にもてなすのは当然と考える人もいますが、しかしそれは対等の関係の場合です。日米地位協定だけを見ても日米同盟は対等でないのは明らかです。
対等でないので、「お奉行様、あなたのお好きなお楽しみ、珍しいもの、おいしいもの一杯用意しました。どうかお目こぼしを」なんて類(たぐい)と違わないと思います。
今回のお目こぼしは、昨日のトランプのツイッター、今日のトランプの会見で明白です。「7月の参院選後まで厳しい要求をしない」「8月には良い合意が発表できるだろう」。つまりは、米国に有利な合意が出来そう(あるいはできているのかも)なことは、明白です。日本の首相は、「それを参院選終わるまでは黙っててください」というお願いのため接待したんですね。
明日安倍・トランプ両者が行く「かが」は、「いずも」に続いて空母化第二号の護衛艦です。空母は攻撃のための運搬手段です。安保法制の成立した現在、米軍と一緒に他国を攻撃する手段を得たということです。ついに自衛隊は米軍の手先となりました。初代空母加賀のように戦争で沈没(ミッドウエー海戦)しないといいんですがね。「かが」もですが日本国そのものもです。
一体全体、
「戦争をしない」あるいは「自国が侵略された場合のみ戦う」と決めた日本がですよ。憲法も改正されてないのにおかしいでしょ。法の支配が否定されてます。
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沖縄の民意を無視し、屈辱の地位協定には何も言えず、立憲主義=法の支配を捨てて自衛隊を米軍の手先とし、莫大な武器を買わないと維持できない同盟なんてやめるべきです。
全く屈辱的な日米安保体制・日本外交の象徴が、今回のトランプ接待ショーでした。
私が黒革靴と見誤った履物は、黒スリッパでしたが、現首相と米国大統領に日本国が踏みにじられたという想いは、まったく変わりません。