革靴に見えたスリッパ

安倍氏とトランプ氏の映像は、できるだけ見ないようにしているのですが、昨日少し見てしまいました。国技館です。

 

優勝力士の表彰式の場面でした。安倍首相,、次にトランプ大統領が土俵に上がる場面で、ドキッとしたのが、その足元でした。彼らが黒い革靴で上がったように見えました。怒りが勃然と起こりました。土足で踏みにじるという言葉を瞬時に連想したのかもしれません。日本国が、現首相と米国大統領に踏みにじられていると感じたのでした。

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私は、基本的に日米安保条約に反対です。現在は、軍事力以外の抑止力・専守防衛自衛隊で安全を保障するという考えです。

その考えについては、以下の過去の拙ブログ等を参照ください。

 

a0153.hatenablog.com

 

 

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安保条約や日米同盟を、損で危険な屈辱的外交といつも感じているので、革靴で土俵に上がることに、日本が踏みにじられたと感じたのでした。

 

国民多数が認める日米同盟(この言葉は、意味する内容が様々に違い、条約や政府間合意を拡大解釈させる作用をしますので、安易に使うべきでないと思ってます。)の立場に立っても、今回の接待外交はどうにも従属的、屈辱的にしか見えません。

 

昨日のゴルフ・大相撲見物・炉端焼きは、笑ってしまうほどの、ほんとに接待です。本社を迎えた支社の接待、昔はやった民間による、権限を持つ官僚の接待。大事な仲間を大切にもてなすのは当然と考える人もいますが、しかしそれは対等の関係の場合です日米地位協定だけを見ても日米同盟は対等でないのは明らかです。

 

対等でないので、「お奉行様、あなたのお好きなお楽しみ、珍しいもの、おいしいもの一杯用意しました。どうかお目こぼしを」なんて類(たぐい)と違わないと思います。

 

 

 今回のお目こぼしは、昨日のトランプのツイッター、今日のトランプの会見で明白です。「7月の参院選後まで厳しい要求をしない」「8月には良い合意が発表できるだろう」。つまりは、米国に有利な合意が出来そう(あるいはできているのかも)なことは、明白です。日本の首相は、「それを参院選終わるまでは黙っててください」というお願いのため接待したんですね。

 

明日安倍・トランプ両者が行く「かが」は、「いずも」に続いて空母化第二号の護衛艦です。空母は攻撃のための運搬手段です。安保法制の成立した現在、米軍と一緒に他国を攻撃する手段を得たということです。ついに自衛隊は米軍の手先となりました。初代空母加賀のように戦争で沈没(ミッドウエー海戦)しないといいんですがね。「かが」もですが日本国そのものもです。

 

一体全体、

「戦争をしない」あるいは「自国が侵略された場合のみ戦う」と決めた日本がですよ。憲法も改正されてないのにおかしいでしょ。法の支配が否定されてます。

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沖縄の民意を無視し、屈辱の地位協定には何も言えず、立憲主義=法の支配を捨てて自衛隊を米軍の手先とし、莫大な武器を買わないと維持できない同盟なんてやめるべきです

 

全く屈辱的な日米安保体制・日本外交の象徴が、今回のトランプ接待ショーでした。

 

私が黒革靴と見誤った履物は、黒スリッパでしたが、現首相と米国大統領に日本国が踏みにじられたという想いは、まったく変わりません。