ああ、1989年(大げさな)

このところ、古い映画を見ています。(妻が撮ったDVD)

どうでもいいことなんですけど、なぜ映画鑑賞か。

 

8月に痛めた足も、痛みがだいぶ引けて、散歩し始めました。散歩は、私の趣味です。これぞ、ほんとの足慣らし。

 

ところが、二日も続けて歩くと、もう足が腫れるし、痛いし、です。

 

先週受診した眼科医曰く「白内障が進んでます。しかしまだ手術するほどでは・・・」

どうも近頃本を見づらいと思ってました。

 

本読みも少し制限しなきゃ。歩くのもままならず。で、映画鑑賞です。

 

観た映画の感想

「山桜」

藤沢周平の短編の映画化です。これ、私の大好きな短編です。ぎゅっと愛が詰まっている小説です。この映画、他の小説との複合でなく、「山桜」のみで作ってました。

話は、女性の愛の遍路。彼女は、真実の愛にたどり着きます。彼女を愛した男を演じる東山紀之、かっこいい。その静謐な姿、しかし寡黙すぎるとも思いました。

 

ハナミズキ

一青窈のヒット曲に合わせて作った映画です。歌詞にあわせたような話でした。ヒット曲からできた映画って、いまいちという気がするけど、これは、楽しかった。主演の生田斗真新垣結衣、かっこいいし、可愛い。

こちらも、男女の愛の遍歴の話です。現代らしく、離れたりくっついたりです。ハナミズキの最後の歌詞「百年続きますように」って、男女の愛が続かないということを前提にした言葉じゃないかな、と思いました。この映画の終わりは、高校時代の恋愛が復活・成就ですが、果たして続くか、少し心配にもなりました。

 

「寅次郎ー心の旅路」

久しぶりに寅映画を見ました。例の寅次郎の恋愛譚というよりは、ドタバタ喜劇かな。笑わせてもらいました。珍しくウイーンでの寅次郎です。ウイーンと寅。この取り合わせでは、お笑いでしょう。しかもヒロインは、若き竹下景子。素敵です。主役級わき役は、若き柄本明。うーん、役者やのう!

 

この映画で思ったのは、若き日本!でした。

激烈な競争社会を背景に描いてますが、一方で日本には活気があるという感じを受けました。柄本も竹下も、会社から疎外を受ける役ですが、それでも、それぞれ希望の持てる人生が待っている終わり方でした。

 

この映画、1989年製作です。昭和の終わり、平成の始まりの年でした。

 

この年末、日本株式は史上最高4万円近くを記録し(今は2万円台前半をうろうろ)、バブル絶頂でした。翌年バブル崩壊

世界ではこの年、米ソ首脳による東西冷戦の終結宣言が出されました。人々は世界はもっと平和になると期待しました。

 

当時は、まだ将来に希望が持てた時代だったんだろうと思いました。