「蒼海よ眠れ」お休みの間。読書感想ー時の渚他

「蒼海よ眠れ」をお休みしている間は、いつもどうりの生活です。梅雨明け後雨が降らないので、水かけが大変です。その後カボチャ・スイカは無事。

 

畑に行く途中の小川で水を汲みます。若い娘の水くみっていいですけど、73の爺の水くみだからなあ。

 

スタンデイングもいつも通り参加。暑いねえ。でも30分だからどうってことない。

 

近頃署名を少々。「保険証を廃止しないで、マイナ強制反対」と「高等教育の学費半減・奨学金の充実」の二つ。

 

保険証は、ちと雲行きが怪しくなってきた。いいぞ、廃止阻止の為もうひと踏ん張りだ。

 

奨学金には思い入れがある。

私は奨学金制度で大学に行けた。家はひどく貧乏だった。

 

1969年国大入学の私は、実家からの仕送りなしで大学を卒業できた。授業料が年12000円(月1000円、高校より安い)。

 

奨学金が月8000円(特別奨学金、普通奨学金は3000円、返済は無利子)。恵まれていた。

 

今は奨学金で苦しむ大学生や卒業生が多数という。

競争が厳しくてもいいから、こんな優遇策が欲しい。

有利子奨学金もあるという。信じられないことだ。貧困ビジネスだろう、そりゃ。何考えてんだ。自公政府。若者はこんな自公政府支持すべきじゃない。

 

お金はあるところにはあるんだから、そこから今より多くとって、若者に渡すべきだ。

 

返済義務なしの給付型もあるそうだけど、これを増やすべき。

 

少なくともすべて無利子であるべきです。

 

一番時間を使ったのは読書です。備忘の為残しておきます。

笹本稜平「時の渚」・・・まあ面白い。殺人事件の真相に達するまで3ひねりくらいあ

            る。主人公の探偵やその協力者たちが魅力的。ただねえ、こ

            んなにうまくいくかとも思う。善意の人がこんなにいるか?

葉室麟 「風薫る」・・・読んでいるうちはまあまあ面白い。人の心のすれ違いの極大

            化かなあ。推理小説的手法。舞台回しの会話が面白い。た

            だ、「風薫る」というほどに読後感すっきりはしない。葉室

            の中では、私の評価は低い。

乙川優三郎 「地先」・・8篇の短編集

            中編「脊梁山脈」「ロゴスの市」で感動した作家である。

            この短編集はいまいち。在日のフィリッピン人を描いた「ジ

            ョジョは29歳」画家の再生を描いた「地先」が印象に残った

            もひとつ、御宿。「海の縁」と「地先」は、御宿が舞台で、

            なんか、魅力的な所だなあ。多くの文人・芸術家が気に入っ

            た所らしい。そういえば「ロゴスの市」でも出てきたような

            気がする。是非一度行ってみたいところだ。

読まずに死ねない 世界の名詩50編 ・・・どうもさっぱり心に響かない。俺の感性の             鈍磨か。日本語に直した人の編と訳が名詩の言葉を殺してい

            るのか(小沢章友編訳)

     以上すべて短時間のうちに中味を完璧に忘れるだろう。少しは残るかも、と

     いうのは次の小説かな。

そしてバトンは渡された(瀬尾まいこ

            実母3歳で死亡。実父は小学生の時海外へ離婚して単身赴

            任、連なし。その後継母が再婚2回。あれ3回かな?そんな中

            で主人公の女性はまっすぐ成長する。継母の再婚相手が素晴

            らしい男たちだ。主人公を愛してくれる。継母も再婚は主人

            公の為。愛に包まれて成長できた夢物語。こんなだった

            らいいけど。実際は親子とも不幸な人生を送るのが多いのだ

            ろう。ニュースを騒がせるのが、継母・継父による虐待死。

            この小説のようだったらいいのになあ。