少女像はこぶしを振り上げていない

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cangaelさんのブログで、金時鐘氏の従軍慰安婦の少女像はこぶしを振り上げていない」という言葉を知って、思い出したことがあります。

 

「在日一世詩人・金時鐘に訊く(4)」(日韓市民サイドの関係を深める創意工夫を) - 四丁目でCan蛙~日々是好日~

(引用はじめ)

あの少女像だって、拳を振りあげている像じゃありませんよね。

ならば、心ある人たちがあれを融和の像にすればいい

 

金時鐘 そういうことを青木さんがいろいろ書いたり、発言したりもしていらっしゃる。でも、日本の国民は気にもとめない。公文書の改竄などが起きたときもそうです。私は定住外国人ですので公に発言したことはありませんが、こんなことが続いたら、この国は確かに恥知らずの国になっていくかもしれない。本当に、絶句するしかないようなことばかりがつづいている。しかも言葉が届かないんですから。たとえば慰安婦銅像問題がありましたね。

――ソウルの日本大使館前に韓国の市民団体などが設置した少女像ですか。

金時鐘 あんな像を大使館の前に置くのはけしからん、撤去せよと日本政府もメディアも声を荒げ、日本の国民感情は昂りましたが、僕は日本に暮らす1人の市民として、実はいつもひそやかに期待していたことがあるんです。

――どういう期待ですか。

金時鐘 あの少女像だって、拳を振りあげている像じゃありませんよね。ならば、心ある人たちがあれを融和の像にすればいいたとえば日本の市民の誰か1人、たった一輪の花でいいから、通りすがりに少女像の前に置いて、黙礼したらどうでしょう最近は日本人も毎年200~300万人が韓国へ観光に行ってるそうですね。そのうちの1人、反骨精神のある日本の市民が一輪の花を置き、それに何人かが続いたら、雰囲気は途端に変わりますよ。それこそ爆弾ほどの反響を呼び起こしますよ。

――そうかもしれません。

金時鐘 ですから、日本と韓国についていえば、市民サイドの関係をもっと深める創意工夫はできないものかと思うんです。青木さんは知ってくださっていると思いますが、朝鮮人はとっつきにくい隣人と思われていいるようですけど、わかり合えばまたとないほど人情に厚く情にもろい人たちですよ。

(以上引用終わり)

 

この金氏の言葉で私が思い出したのは、

1988年岩波新書加藤周一編「私の昭和史」の中の酒井與郎という獣医師の「鮮烈な記憶」と題した文章です。彼は学徒出陣組でして、敗戦後、昭和20年10月初旬の中国の湖南省(?)「九江」という村での経験をかたっています。

 

(引用はじめ)

ある日の午後のことである。一人の朝鮮人従軍慰安婦が私達の将校宿舎に怒鳴り込んできた。元慰安婦の言葉はひどく乱暴であり、その態度はひどく横柄だった。そして言うのである。

「お前ら、日本の将校よ。お前らの国日本は戦争に負けて四等国だ。そして朝鮮は一等国だ。もうわしらはお前らの自由にはならんぞ」と。元慰安婦のひどく横柄な態度とひどく乱暴な言葉には、積年のうっ憤を一気に吐き出す気迫があった。だが、私たちは黙って聞いているだけで、なすすべがなかった。「おい、酒井少尉、お客さんに酒をおつぎしておくれ」と大隊副官が私に言った。・・・私は言われたとおりにした。女は、がぶがぶとうまそうに飲んでいた。そしてまた口説き始めた。

「お前らは戦争に負けたが、それでも、お前らには帰る国日本がある。それに比べて朝鮮は一等国になったというが、わしらのような女に帰れる国が一体どこにあるというのか」酒を一気飲みした女の口説きには、最初のすごみはだんだんとなくなっていった。そして酔いもだいぶ回ってきたようである。

「エエ、お前ら!わしらをこんな体にしたのは、いったい誰なんだ!こんな体でどうして祖国に帰れるかよ。エエ、お前ら!いったいこれをどうしてくれるんだ」と女はかき口説くのである。女といえば肉親以外まったく知らない私には、女の年齢など分かろうはずがない。女の皮膚はひどく荒れているし、髪の毛もぱさぱさしている。まだ年もわかいのであろうが、女には若さというものが全く感じられない

「わしはお前らの顔は全然知らん。どこの部隊や。きっと、奥地から逃げてきたんやろ!ああ、わしはどうしよう!どうしよう!」とついに女は声をあげて泣きだした。

・・・中略・・女の口数がだんだん少なくなってきた。酒の酔いが回ってきたのである。女は酔いつぶれてしまった。大隊副官が「少し休ませてやれ」といって女に毛布を懸けてやった。女の寝顔はひどく幼かった。私たちは全員そっと部屋を出た。

(引用終わり、下線はA0153)

 

この文章を読んだとき、私達日本国民は、この朝鮮人従軍慰安婦にこぶしをあげられても仕方ないと思いました。(私を含めた現在の日本人もです)こんな少女たちがいっぱいいたわけです。日本国民は、従軍慰安婦を生じさせたことに、大きな責任があります。

 

愛知トリエンナーレ・表現の不自由展の展示中止の原動力となった河村たかし名古屋市長は、中止申し入れの理由に「従軍慰安婦は、なかった可能性もある」とか、「日本国民が侮辱されている」ことをあげているそうですが、この30年前に記述された、酒井與郎氏の体験を何というのでしょうか。彼はそれでも、「従軍慰安婦はなかった可能性もある」というのでしょうか。河村市長に限りません。従軍慰安婦を否定したい人たちは、この少女が嘘をついて怒鳴り込んだとでもいうのでしょうか。彼等はこの少女に従軍慰安婦だったことを証明せよとでもいうのでしょうか。それとも酒井氏が話をねつ造しているとでもいうのでしょうか。

 

 

彼女の血を吐くような口説きに、真実は表れているでしょう。日本人が見たくない、戦前日本の悪行という真実が。

 

日本政府は、河野談話従軍慰安婦の存在を認めています。その談話では軍の関与も認めています。従軍慰安婦を否定したい安倍政権でさえも、河野談話を否定できません。何故ならそれは事実だからです。

 

私は、事実故日本国民が侮辱されているのではなく、「従軍慰安婦はなかったかも」という発言で、従軍慰安婦たちを侮辱していることになると思います。

 

河村たかし氏は、かつて「南京虐殺事件はなかった。ほんとにあったなら土下座もの」といったことがあります。

 

河村氏の国会議員時代の、南京虐殺についての質問書に対して、小泉内閣答弁書があります。その答弁書では、1937年12月南京での日本軍による非戦闘員虐殺と略奪を認めています。南京虐殺はあったのです。河村氏はおのれの言葉がほんとなら、中国に行って土下座すべきなのです。(私は土下座をするのも見るのも嫌いなので、河村氏に土下座をしてほしくはありませんが。しっかり言葉で間違いを表明してほしいです。)

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 「昭和史」の投稿に戻ります。

この投稿で酒井氏は、「経済繁栄に酔う日本人は、わずか40年前のことすら忘れている。まして朝鮮人従軍慰安婦のことなど、誰もが初めから関心がない。だが、私は違うと思う」といいます。そして従軍慰安婦の背景となった戦争について、「個人と国家の責任を問わねばならぬ」(p53)といいます。重ねて、第二次大戦の教訓と反省を忘れた世相に「我が国の将来に対し、言い知れない危機感を持つ」と結びました。

 

酒井氏の危機感から30余年たった現在、酒井氏の心配した通りの日本となっています従軍慰安婦のことを知ろうとしない日本人の多さと従軍慰安婦の存在を否定しようとする人々の存在です。政治の中枢にもいます。その結果どうなったかは、現在のこじれた日韓関係によく表れています。

 

従軍慰安婦のことを知らない日本人、知ろうとしない日本人、その存在を否定したい日本人に対し、少女像はこぶしを振り上げることなく、静かにその怠慢・欺瞞を告発しているように思います。さらに私には、植民地支配・戦争・強者支配(経済力、性差別、封建制度、家父長制)の非道さを告発してるように思います。 

 

 

従軍慰安婦南京虐殺を否定する心情は私もわかる気がします。自分の非を認めるのは嫌なものです。つらいです。しかし、非でも何でも真実をしっかり見つめることが、今後の発展の基礎のはずです。

 

中高生時代を思い出しますと、スポーツでも学業でもおのれの失敗・弱点をしっかり見つめることが、成功の第一歩だったでしょう。悪かったことをしっかり反省するのは成功のための必須のことでしょう。

 

家庭人としても職場人としても、己の良い点・悪い点をしっかり直視することが、成功の第一歩でしょう。真実を直視しなくては、成功はありません。

 

現在日本には、かつての悪行を、見たくない、知りたくない、否定したいという風潮が蔓延しています。そればかりではありません。嘘を言い募ることによって、嘘が真実になると信じている人もいます。まるで幼児です。

 

かつての悪行ばかりではありません。「現在の不都合な真実も見たくない、否定したい」という風潮も蔓延しています。

 

その典型例は、年金生活に必要な預貯金額の報告書を無視する現政権です。大臣が報告書も受け取らないとか、政権与党幹部の「報告書はなくなった」発言とか、まったく幼児です。

 

そんな現日本政府を支持している日本国民が多い(見かけ上だけですけど)のですから、情けないです。

 

国内だけなら、なあなあで済むかもしれません。しかし近代日本についての歴史認識は、他国が関係します。不都合な歴史的出来事をないことにしたいという言動は、日本国全体が「植民地支配や侵略の反省ができない」幼児的国家とみられます。国民全体に大きな不利益です。幼児的政治の大元、安倍政権を倒しましょう。

 

 

そんなこんなで(?)、スタンデイングに行ってきました。午前中は南相馬市、午後は地元相馬市です。

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上が南相馬市名、下が相馬市で4名参加でした。安保法制の成立前後に比べればずいぶん減りました。それでもSPYBOYさん言うとおり、席は設けておくべきでしょう。憲法も、権利(表現の自由)は、国民の不断の努力で保持せよと言っています。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なかなかに忙しい日々

7月下旬に梅雨明けして以来、ずっと雨が降ってない。7月はずっと雨続きだったのに。

長雨(日照不足)のせいでキウリ(一回目)・スイカ・ナス・枝豆が5~8割やられてしまった。順調だったのは、さやいんげんぐらいかな。

 

ところが今度はさっぱり雨が降らない。毎朝小川で水を汲み軽トラで運び畑に水を撒いている。結構きつい。しかしお陰で、トマト、ゴーヤ、生き残ったスイカ(2株)、二回目のキウリは順調だ。特にゴーヤ(2株)は豊作だ。近所に配っている。生き残ったナスも回復基調にある。

 

8月5日婿殿の実父がなくなった。肝臓がんである。昨年11月発症して以来10か月の闘病生活であった。8月1日仙台の病院に見舞った時、意識はあったが会話はもう成立しなかった。「8月10日に息子が帰ってくるから頑張って」(婿は40日間の研修中)というと、うんうんとうなずいたようだったが、力尽きた。

 

8月6日が通夜で、8月7日が本葬であった。8月6日は我が家の孫の一歳の誕生日である。

孫は、まだ歩かないが、這い這いは高速ダッシュができる。ついていくのが大変である。言葉もまだだが、どうやら少しはわかっているように感じられる。記憶回路が作動し始めたのは間違いない。

 

逝く人と来る人。

 

 

通夜に向かう車の中で妻が多分熱中症でダウン。通夜の席には出ず、帰り道、救急病院に行って点滴を受けた。頭痛・吐き気・めまいと熱中症的症状。彼女は、自宅・車・葬儀場とずっと冷房の中だったのだけれどね。救急病院では、4名の人が明らかな熱中症で点滴を受けていた。「畑で農作業なんて自殺行為ですよ」と医者に言われていた人がいた。

 

8月9日原町でスタンデイングに参加してきた。

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恐ろしく暑い。36℃である。10名参加。源太というお店の日陰にも2名いる。私は一人で別な角に立っていた。

珍しく2名の通行人と会話した。

「これどういう意味」と60代の人。

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「消費税は貧乏人に不利なので減らして、金持ちから税を多くとるべき」と私。

彼曰く「そうだよね。会社なんていっぱい金持っている」内部留保のことを言っているらしい。

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この上のプラカードにも反応。

彼「国の借金なんて1100兆以上ある。」

私「安倍政治の下200兆くらい増やしている。しかも実質賃金が下がっている」

 

も一人の40代の人は、「この暑い中なかご苦労さんです」

私「スタンデイングには不向きな日ですね。あなたこそ大変ですね。その服では。」

彼「俺は仕事だから仕方ない。頑張ってな。」私「ありがとう」

彼は作業服の制服でした。現場作業服で見るからに暑そうだった。

 

一人で立つのはいい。向こうも話しかけやすいのだと思う。

 

私が日常の生活に埋没している間、世界も日本も歴史の歯車は動いている。

 

森友問題嫌疑不十分で検察起訴せず→検察の忖度とは思わない、実際難しいのだろう。しかし、国会で佐川は「訴追の恐れから返答」を拒否した故、訴追の恐れがなくなった現在、国会はも一度証人喚問すべき。「公文書改ざんも良し」となっては極めてまずい。

 

愛知トリエンナーレ→脅迫の犯人が捕まってよかった。南京虐殺を否定する河村たかしの発言こそ日本国を貶めている。こんなのが自治体の長なのが恥ずかしい。南京虐殺を公式に認めている日本政府は、河村発言を否定すべきである。

 

金時鐘氏の「従軍慰安婦の像はこぶしを振り上げていない」という言葉は極めて重い。ほんとは、日本国はこぶしをあげられても仕方ないのに。彼女は、大日本帝国を呪うのか、現日本国を呪うのか、侮蔑するのか。少なくとも従軍慰安婦の存在を否定する発言を許しては、現日本国も呪われ侮蔑されるのは間違いない。

 

さていろいろ言いたいことはあるが、今孫が迫ってきた。パソコンは出来ない。今日は静岡から4歳寸前の孫が来る。うれしいが大変である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参院選雑感/コトバドリ

今日は日差しがたっぷりです。いよいよ梅雨明けです。多分。

さて、この参院選で感じたことを述べます。

1.安倍退陣の序曲が流れだした。

私は衆参同日選挙を6分・4分で予想しましたが、安倍さんは同日選を回避しました。

回避の理由は、参院は覚悟の上でしょうけど、同日選をやれば衆参両院で3分の2を失う可能性が高いと判断したためだと思います。長く政権を担当するには、衆院で3分の2を失っても過半数を維持すべきでした。我執である憲法改正の道をわずかながらも残したかったのだと思います。彼はもう守りに入ってます。今後の展望も見えないのでしょう。退陣ももうすぐです。彼のよく言う「民主党時代批判」も、退陣の前触れです。これは、自分の政策(例えばアベノミクス、外交)がどん詰まりということの裏返しでしょう。

 (憲法改正なんて、安倍晋三ごっこ遊びです。衰退しつつある日本に、そんな遊びをしている暇はありません。その辺は国民もわかってます。安倍晋三の我執=憲法改正遊びなんて付き合いたくない、と言っています。)

 

2.野党共闘の強化について。

一人区では野党側は1022敗でした。現政権の、森・加計事件でのバカげたえこひいき・嘘・隠ぺい・言い逃れ、挙句の果てには公務員の公文書偽造、選挙直前の審議会答申への臭いものにふた(事実無視)事案等、政権の劣化が明白なので、もっと野党共闘が勝つ思っていました。国民の多数はこの程度?の不祥事では驚かないのでしょうかね。

 

近づいている衆院選でも、小選挙区が勝敗を分けます。野党共闘の強化対策を大至急立てる必要があります。まずは、各党の今回の公約の共通部分をすり合わせ、新しい共通公約を作ることに努力していただきたいと思います。

 

 

例えば「安倍政権下での改憲反対」、安保法など、安倍政権下制定された悪法の廃止、、夫婦別姓、女性・女系天皇辺野古基地建設中止、原発0へのエネルギー政策、一般庶民側に立った経済・財政・金融・社会保障政策など多くの共通部分があるでしょう。それをできるだけ明確に、できるだけ大きく作ってほしいと思います。

 

そのためには、野党第一党の立民の枝野氏が音頭をとって、各党首と話し合いを持ち、各部門で係を出し合い、専門的に話し合ってほしいと思います。特に経済・財政・金融・社会保障部門は大事だと思います。国民は、それで選びますよ。れいわが消費税5%を打ち出してます。これに乗る方向で検討してください。れいわが妥協して%に戻すでもいいです。もともと消費税は逆進性の大衆課税です。一般庶民には損な税です。消費税を軽減することは良いことです。

 

しかしその補填財源はきちんと明示すべきです。れいわの国債増発はだめです。法人税強化だけでも不十分です。法人税は不安定でしょう。安定財源(人は必ず死ぬ故、しかも死者数がこれから増えるゆえ、長い目で見れば超安定財源)(笑)である相続税強化と安定性にはやや欠けるけれど、所得税の「累進性強化と総合制課税制」で対処すべきと思います。使い方も含めてその辺を一生懸命考えてほしいと思います。

 

野党共闘のためには、共産党は「当面」自衛隊と安保条約を条件付きで認めるべきでしょう。与党側の批判を避けるためにも。「当面」を批判された場合のことも考えておくべきです。国民民主は、原発ゼロに向けて電力総連を説得すべきでしょう。ダメなら解党して立民に合流すべきです。

 

3.人は何で投票先を決めるか

わが福島県野党共闘は、10万票の大差でやぶれました。21日開票速報・NHKで8時ジャストにわが県の自公候補の当確が出ました。予想してましたが、こんな大差とは思いませんでした。前回は僅差で野党統一候補が勝ったのですけれど。

 

市町村別で見ると、出身の会津地方の数か所だけ、野党統一が勝ちました。中通り浜通りは全滅でした。特に与党候補の出身のいわき市では3万票の大差でした。前回の参院選では、野党候補、現職議員で名前の知られた人でした。

 

ここから言えるのは、(当たり前のことですが)、有権者は候補者とのつながりの濃淡で決めるという要素がかなりあるということです。政策や人柄よりも強い力があると思います。自民党公明党の強さはここにあるのでしょう。

 

無党派層は60%が野党候補に投票してます。これは、政権の腐敗への批判が表れていると思います。無党派層の多くが投票してくれるよう野党は工夫すべきです。

 

 

来たる衆院選小選挙区では、人口の多い所出身の、出来れば名前の知れた候補を早いうちに決めておくことです。共産は、初めから候補者を立てないでほしいと思います。(ついでに共産党への注文。政党助成金はもう受け取るべき。理屈はいろいろあるだろうけど、日本国民が喜んで?やむなく?だしている税金からの金で他の政党が皆もらっている。現時点ではなくす方向が全くないので、貰ったらよい。それを国民に役立つ方向で使えばよい。共産党も日本国の政党の一つなんだからもらえばいい。)

 

4.社民党について

私は比例代表社民党に入れました。得票率2%ちょいでかろうじて政党として生き残ったようです。しかし、わずか数か月前作られたれいわの半分の支持でした。もう存在意義はありません。社会党は、あの村山富市の「自衛隊合憲・安保堅持」で大きな使命は終えました。同内閣の時の村山談話という成果を誉(ほまれ)に、立民に合流してほしいと思ってます。

 

5.なぜ人は投票に行かないか。

投票率48%台で過半数が選挙に行かないという事態です。

 

棄権の人の気持ちを想像しますと、

面倒。関心がない。投票しても政治は変わらない、無駄。今のままがいい。今のままでいい。だれに投票していいかわからない。等々。

 

野党は、この棄権者群という巨大票田に狙いを定めるべきです。(次に重要なのが無党派層です)

 

どう狙うか。面倒、関心がないという連中は、聞く耳を持ってないので、なかなか取り込むのは難しいでしょう。

 

「投票しても政治は変わらない」「だれに投票していいかわからない」という層は、関心があるので狙い目でしょう。投票で政治が変わるということを訴えるべきでしょう。近間に民主党政権がありました。あの頃は良くも悪くも政治は変わりました。その点を訴えるべきでしょう。そのためには、共通公約を磨くことです。また、民主党時代を攻撃する首相に対しては、旧民主党系の党派は堂々と渡り合ったらいいと思います。

 

日銀の独立性が保たれていた、報道自由度が高かった、森加計・公文書偽造・公文書受け取り拒否はなかった、公債は今より少なかった、銀行利子・実質賃金は高かった等事実に基づく論争が出来るでしょう。

 

投票に行かない根底には、日本の将来の展望が見えないことがあるのだと思います。このままじゃダメ、泥沼のようだけど、日本の将来の展望が見えないということです。アベノミクスは、経済成長のためすべての施策を動員しました。そして効果は上がらず副作用のみ大きく残りました。ではどうするか、きっと経済成長を目的にするのが間違いなんだと思います。経済成長は結果として生じればいいと考えた方が正解なのではないかと思ってます。民主党政権誕生前後には、日本のダウンサイズイングにマッチした施策は何かという議論もありました。も一度その方向を探るべきです。

 

高度成長は、人口ボーナスのなせる業、人口ボーナスは期待できない故経済成長を第一目的にしない、というのが正解と思ってます。ただし、成長する分野はぜひ必要です。そこはどこかということも野党は考えるべきです。「コンクリートから人」という旧民主党のキャッチフレーズは当たっているように思います。

 

「今のままでいい」とか「今のままがいい」という人達には、2種類あると思うのです。安倍政治で恩恵を得ている人たちは、投票に行っても自公に投票するでしょう。それは、金融資産を多く持つ人、輸出大企業関係者などそう多くありません。大多数の一般庶民は恩恵を得てないでしょう。

 

恩恵を受けてない大多数は、安倍政治がこのまま続けばどんどん生活が悪くなります。安倍政治を生み出した自公政治が続いても同じことです。

 

今の政治の継続では、今の状態さえも維持できないと思います。つまり安倍政治のもと、実質賃金の低下、格差拡大、貧困の増大、公債増大、年金減少、米国従属深化などが進みました。それがもっとひどくなるということです。このことを野党は、大多数の国民に知らせるのが最も注力すべきことです。(私が最も恐れているのは、安倍政権下でも増大した日本国債への不信から起こる超インフレです。)

 

野党は、彼らの耳に届くように、政策を磨き言葉を練ってほしいと思います。

 

 

 

近頃私は、「コトバドリ」という歌を知って、とても気に入ってます。NHKの「みんなのうた」です。原田知世が歌ってます。不思議な感じのするいい歌です。

 

♪♪♪言葉にいのち 一つ一つに 翼があって そこへ行くから

♪♪♪あなたへと 迷わずに あなたへと 真っすぐに

 

 

野党はそんな言葉をもってほしいと思います。虚飾、虚偽、無意味、裏腹な言葉のオンパレード=安倍政治の言葉に対して。

 

すみません。上は昨晩書いたものなのですが、もっと言いたいことがあって今朝少々追加しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月下美人が咲きました。期日前投票に行ってきました

一昨日、月下美人が咲きました

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午後8時過ぎです。開き始めてから2時間くらいでしょうか。

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午後11時ころです。満開だと思います。この月下美人、もっと遅くまで咲いているのだそうですが、私は眠くて寝てしまいました。朝起きたらもうしぼんでいました。開く前としぼんだ後の写真も撮ればよかったのですけどね。

満開のころの匂いは上品なにおいでした。一晩だけ咲くなんてロマンチックな花です。

その名前の通りの花です。 

 

この花は、すぐ隣に住む幼馴染が育てているもので一晩貸してもらったものです。

 


 

一昨日妻と二人で期日前投票に行ってきました。選挙に限らず、今やれることはやっておくという気持ちです。日曜日(投票日)には、天気が悪くなるかもしれませんしね。

 

それにしても選挙に行くのは面倒と感じます。行かない人の気持ちも想像できます。

 

行こうと思っていても、日曜日になれば買い物に行ったり、近場のお出かけとか友人が来て急きょ遊ぶことになったとかで行かなくこともあるでしょう。それが、「必ず行く」「行こうと思っている」という人の割合と実際投票する人の差でしょうね。

 

ですから、「必ず行く」とか、「行こうと思っている」という人は、自分の都合の良いときに投票所へ行けばいいと思います。もうすぐ衆院選でしょうから、忘れないで投票したいものです。

 

期日前投票は簡単です。前もって名前と当日できない理由に〇をつけておけばいいんです。理由なんてなんでもOKです。嘘でもいいのです。勿論確認はされません。昔は、文章で書く方式でした。ずいぶん簡単になったものです。

 

投票を終えて、やっぱりほっとした気分になりました。義務を果たした、という気分です。若者たちは半分以上投票しないそうですけど、棄権する人は、投票は義務という感覚がないのでしょうね。権利という感覚も薄いのでしょうね。

 

自公政治ではもう駄目と、私なんぞは思うのですが、投票しない若者は、それでいいと思うんでしょうから、この政治が続くことはやむを得ないでしょう。食い逃げさせてくれてありがとね、と皮肉も言ってやりたいです。

 

 

昨日は、南相馬市のスタンデイングに行ってきました。選挙前だからと言って特に多くはありませんでした。

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 雨は降ってませんが、ずっとこんな天気で困ってしまいます。

私のプラカードは、

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この三つです。近頃新しいプラカードを作成してません。マンネリですね。

 

天気がはっきりしないため、散歩と農作業とが出来ず、久しぶりに読書しました。

奈緒と磐根」・・・居眠り磐根シリーズ51巻の番外編。奈緒は、磐根のいいなずけかつ永遠の恋人。この巻は、磐根が故郷にいて剣術修行に励んでいたころを描いています。奈緒はまだ小さいが、磐根を好いていることが描かれます。二人のその後を知っている読者には、まあ楽しめる、程度のものです。磐根の小さいころの超人的なところが嫌みです。と言いつつも最後まで読むのですからねえ。磐根が江戸でウナギをさばいていたころを読みたくなりました。

「あきない世傳・源流編」・・・高田郁は、「みおつくし料理帖」シリーズ、「出世花」とその続編を読みましたが、いずれも面白かった作者です。この「あきない正伝・源流編」も、度重なる不幸を乗り越えて成長していく少女の姿を描いて感動的でした。一方「みおつくし」「出世花」と同工異曲という感じも受けました。ただこのどれも、人生を生きる力や希望を与えてくれますし、人生の機微を教えてもくれます。いずれの作品でも、主人公をはじめ主要人物はさわやかです。誠実だからでしょう。

 

近頃ひどく読書量が落ちました。孫が生まれたこと家事・農作業量が増えたこともあります。ただ主因は脳みその衰えだと思います。そういえば10日ほど前、白内障の治療薬をもらいに行った時の検査で、緑内障の疑いがあると言われました。9月にその検査です。あーあ、やだなあ。年取るのは。

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冷夏/絶滅危惧種よ生き延びよ(参院選)

今日も氷雨が降っている。氷雨?おいおい今は7月中旬だぜ。散歩にも行けず農作業もできない。

 

関東・東北では、例年になく日照不足・温度不足だそうだ。そのため夏野菜が悪い。

昨日テレビでは、1本80円のきうりなんてあった。 

 

我が家の畑も冷夏の影響を受けている。キウリ苗10本(800円)植えたが、現在生き残っているのが数本、今まで食えたきうりが合計6本。今までのところ、超高価な曲がったキウリを食っている。ナスもカボチャもスイカもかなり悪い。普通なのは「いんげん」ぐらいなものかな。早く天気回復してほしい。雨あがってほしい。また草だらけになっちゃうよ。まあ、こんなブログを書けるのも雨のおかげとは言えるけどね。

 

さて参院選投票日も近づいた。どこに投票しようかな。選挙区選挙は簡単だ。与野党一騎打ちだから。候補を取り下げた共産党に感謝する。簡単にしてくれた、ありがとう。選挙区では野党統一候補に一票を入れる。どうやら自民現職が極めて有利らしいが、自分の意思は明確に示さねばならぬ。選挙は一番簡単なそして一番強い意思表示だ。批判票が多ければ、自公政権も少しは締まるかもね。緩みっぱなしだ。

 

与党=自公は、「安定した政治」を言うけれど、この6年半自公安倍政権は、国会で絶対多数を占め「安定した政治」を行ってきた。その結果生活がよくなったか。ならない。外交では良い成果が上がったか。上がってない。政治の実情は、森友・加計問題にみられるように緩みっぱなしである。自公の安定した政治の結果、政権への忖度から、なんと、公務員の公文書改竄というどえらい犯罪まで引き起こした。公務員が、首相に都合いいように公文書を改竄するなんて、これはもう終わりだろう。

年金をどうするか、消費税増税どうするか、コンクリか人か、安保法制の是非、憲法改正の是非、働き方改革のあり方、外国人労働者等々それぞれの問題にいろいろ考えはあろう。しかし公文書改ざんが起こるような政治ではどうにもならぬ)

 

自公の「安定した政治」では、もう駄目なんである。政治家や行政の緊張感がほしい。野党が全体として伸びてほしい。

 

 

さて比例代表選挙は、どこに投票するか、これは難しい。私は、個人公報者は、あまり考慮しない。個人のことなんぞわからないからである。政党の方がいくらかわかる。各政党とも一応政治方針が明示してあるし、多くの政党は、過去の業績・行跡もある。全体で判断する。選挙公報も一応判断材料とする。

 

安楽死党・NHKから国民を守る党は、国全体の選挙にはふさわしくないので、除外。

幸福実現党は、財源を示さず、「国防で愛を守る」(選挙公報)など意味不明なことを言っている。業績もないので判断不能、除外。

労働者党は、いいこと言っていると思う(選挙公報)が、これもワンイッシュー政党、かつ業績もないので除外。

れいわ新選組・・・いいこと言っている。これだけやるための財源は、法人課税強化だけでできるはずがない。(選挙公報)これをやるためには公債増発が主力となろう(ネット演説)が、それは、借金である。俺は後世に負担は出来るだけかけたくない。MMTは嘘くさい。故に投票対象から除外する。ただ、ネットで演説を二つほど聞いた。山本には熱があったし、彼には、国会での実績(牛歩だって実績である)もある。安冨という学者は優秀と判断する。この党は大いに伸びてほしい。選挙に行かない人を引き付けて伸びてほしい。できれば自公維新をあまり考えず支持している人を引き付けてほしい。

日本維新の会・・・選挙公報の公約は抽象的故、実績で判断する。この政党の大本=橋本徹や現大阪知事の歴史修正主義は極めて危険、かつ国益に反すると判断する。公務員たたきで人気を博すというやり方がよくない。自由競争第一主義の傾向強い(朝日・東大調査)のも極めてまずい。故に絶対除外

 

自民党・・・業績・行跡あり極めてわかりやすい。公約見る必要まったくなし。2012年憲法草案で見られるように、彼らの本音は、人権軽視である。すなわち国民個々人を大切にはしない。すなわち国家=政権党たる自党優先=自分たち優先=金持ち優先=既得権者優先である。国民全体には不利益をもたらす。故に選ばない。

 

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公明党・・・この党もわかりやすい。業績・行跡あり。公約見る必要まったくなし。支持母体の創価学会員は庶民が多い。庶民向けとか素朴な平和希求とかで自民党と違う感じを受ける。しかし自民党と政権を担って久しい。アベノミクス推進、労働力流動化、米国従属強化、教育基本法改悪・武器輸出三原則骨抜き・特定秘密保護法制定・共謀罪制定・安保法制制定等悪政に手を貸した。このままでは日本沈没と判断。故に公明党は選ばない。(創価学会日蓮系≒日蓮の「他宗排斥・独善・自信過剰」は大嫌い。宗教では自力・他力の違いはあれ道元親鸞が俺はすき。)

 

共産党・・・この党もわかりやすい。業績・行跡もある。選挙公報一番わかりやすい。まじめ。減らない年金とその財源明示よし。しかしまだ不足、どうして相続税強化を言わないのか。この党の憲法・安保・核・原発・平等・防災政策(選挙公報)に賛成する。俺の投票候補に挙げる。(尚意味なく共産党怖いというイメージを持つ国民が多いのは残念。少なくとも彼らが政権をとれる状況にないだろうに。○○だなあ。失礼)

 

社民党・・・この党もわかりやすい。政策に賛成するが、社会保障の財源を示さず(選挙公報)この党、業績・行跡あり。かの社会党の後釜。かつて戦後民主主義・平和主義を担った政党の中心。自民党政治・安倍政治への批判明確。俺の投票候補の一つ。

 

立憲民主党・・・政策賛成しかし財源明示せず(選挙公報民主党としての業績・行跡あり。よくわからぬ党である。小選挙区中心の現選挙制度の下では、政権交代を目指すほかなく、この党の躍進に期待するのが常道と考える。故に躍進を期待する。故に投票候補の一つ。一度は政権を担った中心部隊ゆえ、その評価をすべき。それが先。わきの甘さも目立つ。しかし、この党を育てなければならぬとは思う。

 

国民民主党・・・立憲民主党と同様、よくわからぬ党である。公約は全体構想がない、財源も言及なし(選挙公報)略称民主とあるが、政権を担った民主党時代の総括を立民と一緒にすべき。小選挙区制下では、存在意義なし。小池にふらふらは見苦しかった。投票候補から除外。

 

オリーブの木・・よくわからぬ存在。4つの党の連合らしい。共通政策が示してありその政策には賛成する。しかし財源なし。業績・行跡なし。故に投票候補から除外する。共通政策は、野党共闘方式に参加した政党も明示すべきであった衆院選に向けてぜひそうすべきだ。

 

というわけで、(笑、暇だな俺も)比例区は、共産・社民・立民から選ぶこととする。

 

empirestate様のブログ(2019年7月11日)ボートマッチなるものを知った。自分の意見と各政党の意見がどれほど似ているかを教えてくれるものだ。

 

自分がやってみたところ、紹介された二つの調査ではどちらも「社民党」が、俺にはベストマッチと出た。笑った。社民党は今政党としての存続が危ぶまれている。なるほど絶滅危惧種の政党か。うーん、俺にはふさわしい。

 

社会党非武装中立はかつての俺の理想であった。あれは現実には武装中立から非武装中立を目指すべきであったと思う。それだと社会党は生き延びた可能性あり。しかし、社会党はすでに終わったこと。

 

社民党も現在政治的存在価値はほとんどないだろう。

 

しかしまあ、俺は現役時代絶滅危惧種の労組に属し(最後は所属する労働者の20分の1に減少)、さらに執行部とは結構対立した。なるほど絶滅危惧種の応援が俺にふさわしいか。(笑)俺は今回は社民党に投票する。絶滅危惧種は保護せねばならぬ。存続せよ、社民党

 

以上。

バーカ(自分に言ってます)。あーあ、面倒なことであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

散歩に行ってきた

昨朝、畑の草むしりの後、散歩に出た。5時30分頃である。久しぶりに朝日がさしている。いつ以来だろう。気持ちが軽い。昨日までの草刈り作業が終わったことが大きい。

 

今回は、草刈り機で苦戦した。草刈り機のスターターが戻らなくなり、修理のため分解してみたら、かえってどうしようもなくなった。・・・結局買い替えた。DIYを標榜する富良野のPolonさんのようには行かない。

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上は市道と池の境、下は池の中です。葦は2メートル程度です。この池は福島県指定史跡(相馬氏の居城を守る中堀)なのですが、県も市もほとんど何もしてくれません。年一回11月にシルバー人材センターに頼んで刈るだけです。行政に頼ってばかりもいられないので、ボランテイアで月1回強、年7回 刈ってます。

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上が壊れた刈り払い機です。12年活躍したので彼も満足でしょう。ご苦労様でした。下は新旧の刈払い機です。2万と800円しました。

県か市が出してよね。この機械代と燃料代ぐらいは。労賃はボランテイアということでチャラでいいからさ(笑))

 

宇多川土手に出る。水量はいつもより多い。このところの梅雨の影響だ。この20年相馬は大きな洪水にあってない。しかし当地方でも、いつ線状降水帯側が停滞するかわからない。この宇多川上流遠くに玉野がある。

 

先週6日(土)、相馬市の玉野公民館で「玉野メガソーラー発電所」の会社側説明会があった。環境影響評価書の説明である。

(会社の環境影響評価(アセス)準備書に対して、心血を注いで(笑)A4版4枚にびっちり意見を書いて提出したが、県の環境影響評価審査会はあっさり会社側の評価書を通した。残念無念である。法令の不備を改めて思う)

 

一矢むくいん!」と玉野公民館に出向いた。太陽光発電のため、森林をおよそ80haも伐採するのである。洪水の心配が増える。そのため設置する災害調整池をいつまで維持するかをしつこく聞いた。会社の返答は、「地権者会の皆さまとも相談して後日返答」とのことだ。

(この説明会で事業費が300億円と会社側が言った。収入は20年で600億である(確定)。300億の儲けとなる。年15億である。どんなことをしてもこの事業をやるという意思を感じた。事業が終れば調整池を放置する可能性がある。

 

川土手のすぐそばの家に、公明党の選挙ポスターが、張ってある。「小さな声を聴く力」とある。公明党自民党と組んで政権を維持してもう久しい。公明党は小さな声を聴いてきたろうか。極めて疑問に思う。少なくとも安倍政権下、小さな声は無視されてきた。格差拡大、非正規労働者の激増(労働力流動化政策)、生活保護抑圧、実質賃金低下、どこが小さな声を聴いているんだろう。一番簡単な話、沖縄は日本全体では小さな声である。公明党自民党と一緒に沖縄の声(辺野古新基地反対)を圧殺している。小さな声なんぞ無視しているのである。

 

自民党の暴走にブレーキをかけているというんだろうが、かかっていない。公明党が野党であれば大いに暴走を止められたはずである。残念である。

 

公明党がかつてのように野党であれば、現在の自民党は政権を維持できなかったであろう。少なくとも暴走は出来ない。選挙で公明党創価学会組織力自民党を助けている。公明党の政治家は政権にいてメリットがあるだろうけど、創価学会の人たちにはメリットがあるんだろうか。

 

帰り道にかかった。約10名の人が並んで待っている。バスを待っている。暗い雰囲気である。しかしここは停留所ではない。IHI(石川島播磨重工)のバスが迎えに来るのである。

 

IHI自身は巨大会社であるが、相馬事業所はそんなに従業員はいないだろう。お互い顔見知のはずと思う。会社での部署は違っても、少なくとも毎朝同じメンバーがここで待つのだろう。顔見知りのはずである。しかし、お互い話をしている姿を見たことがない。孤立してスマホを見るか、ぼんやりと立っている。IHIがブラックとは言わない。しかしなぜこう暗いのか、いつも疑問に思う。俺の思い過ごしか。いや、と考える。仕事に行く前ってこんなに憂鬱だったっけ?もう非正規労働を離れて5年、正規労働から10年もたつ。忘れちまった。俺もきっとこんなに雰囲気暗かったんだろうな。今は気楽な散歩をしている俺としては、少し心が痛むよ

 

安倍首相の自民党宣伝ポスターが貼ってある。「日本の明日を拓く」とあった。おいおい、6年半も政権を担って、絶対多数をもっていて(立法・行政を支配して)これまで拓いてこなかったのかい

 

そうなのだと思う。拓いてこなかったのだもてはやされたアベノミクス。日銀に金利を下げさせ、国債を日銀に買わせて、お金を大量に市場に出回らせてインフレを起こし、インフレ故お金を国民が使い、お金を使う→物・サービスの需要が増大→経済の好循環が生まれるという政策。しかしインフレは起こらず、経済の好循環は起きず、国債発行残高は増えた。アベノミクスは大失敗なのだ。国民は懐を締め、今回の年金問題でもわかるように、将来の生活に多大の不安を感じている。6年半拓けなった自民党にこれから拓くことを期待し投票せよ、ってかい。

 

 

「外交の安倍」という言葉があるそうだけれど、どこかの国と何か良い方向に変わったろうか米朝の歩み寄りは安倍外交の成果でないし、これはむしろ「日本の蚊帳の外」を際立たせたし、日露では、妥協した2島返還だってあやうくした。日韓はご覧の通りである。日朝では北が相手にしてくれないし。あれほど接待したトランプには「選挙後には厳しくいくぞ」だし、「安保条約だって分からんぞ、もっと金を出せ」といわれるし。中国が歩み寄りを見せるといっても、米国対策で接近だろうし、第一中国はこの時期も領海侵犯を繰り返している。まあ良好な関係であったイランにも米国追従のため肘鉄を食らい、世界の笑いものになったし、今度は米国主導の有志連合でホルムズ海峡に自衛隊派遣ということになるかも。いったい安倍外交の成果なんてどこにあるのかい。

 

明日の日本の未来は、もはや自民党では拓けないのだと思う。拓けないどころか維持だってできないのだろう。借金増やすしか能がないんだもの。おっと、その借金で金持ちのお金を増やすことは出来たらしい。まあ、国政選挙で勝ち続け、今回も過半数を維持するんだろうから、一般国民をだますテクニックには長けているとはいえる。そういう意味では才能がある。

 

帰り道小学生たちと一緒になった。ずいぶん遠くから通学する。小学校3年生だそうだ。ふと疑問に思って「英語ってやってるの?」と聞いた。「やってる」「何か知ってる英語あるの」「まいねーむいず」と答える。「アッポー」なんても言ってた。

 

どうも英語の発音が英語らしくない感じを受けた。俺と同じ程度に英語らしくない。「マイネームイズ」とは言わないとも聞いたが、どうなんだろうか。この子たちは、さっきのIHIの人たちと違い明るい。いつまでもこんなに元気に明るくあってほしい。

 

この子たちも大きくなればさっきのIHIの人のように暗い顔でバスを待つのだろうか

この子たちも若者となった時、「変わらなくていいから今の政治でいい」「貧乏なのは自分の責任故今の政治でいい」「政治には期待できないので今の政治でいい」「人が苦しむのはその人の責任なので今の政治でいい」「会社の言うなりなのは仕方ないので今の政治でいい」「米国の言うなりなのは仕方ないので、今の政治でいい」「俺一人投票してもしなくとも何も変わらないから今の政治でいい」「いくら悪いことをやっても、

長く政治をやってられるのはそれだけの能力があるからだろう、今の政治でいい」なんて思うんだろうか。

 

米国提唱の「ホルムズ海峡有志連合」が気になる。かつては憲法を盾に断れた。今は断りにくい。安保法制の重要影響事態法や国際平和支援法があるからだ。まして「トランプお殿様ー」外交の安倍政権、断れないだろう。米国とイランの軍事衝突の場合、自衛隊がホルムズ海峡に派遣される可能性がある。それは敵を作るし、武力解決の方向へ足を踏み入れる。米国はあのイラク同様石油利権狙いなんじゃないか。

 

イランの核が悪い?笑わせるなよ、核一番持ってるどこだい。米国だろ。米国はイスラエルの核は認めてるよ。英仏中露の核も認めている。それって自分や自分たち(核保有国)の利益だろ。核で発言権を強くしてるだけだろ。「自分持ってて他は持つな」なんて変だろ。だからうさん臭いんだよ。

 

今朝は、しとしと冷たい雨が降っている。(ゆえに農作業もせず散歩もせずこのブログを書いている)寒い(夏?)である。第1回目のきうりは病気でほぼ全滅だ。トマト・ナスも元気がない。スイカは6株のうち3株しか生育してない。低温と日照不足のせいだ。早く太陽がほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

起きて泣く子のつらにくさ/

我が家には現在、11か月を迎えた孫がいます。かなりの速さではい回り、すべてのものに興味を持ち、すべてを舐め、口に入れます。数日前には、なんと死んだハエを口に入れておりました。油断も隙もありません。3度の食事は離乳食でして、この準備も食べさせるのも大変です。この子を母親と私たち老夫婦が見ているのですが(パパは40日の長期出張中でいません)、3人で見ていても大変です。

 

それで思い出しますのは、我が孫と同じ11か月の三つ子の次男を床にたたきつけて、傷害致死に問われた事件です。愛知県豊田市のこの母親は、夫・実家の支援も公的支援もあまり受けることができず、一人で三つ子を見ている時間が多かったようです。その大変さは想像に余りあります。

 

中国地方の子守歌では「ねんねこさっしゃりませ、寝た子の可愛さ、起きて泣く子のつらにくさ」と歌われます。私の場合は3人で一人を見てますので面憎さまでは感じません。しかし、一人で一人を見ている場合は、憎たらしいと感じることもありましょう。ましてや一人で3人を見ているのですから、普通でいられなくなるのも当然ありえることです。

 

この母親に同情する人も多く、減刑署名(執行猶予付き判決を求める)も集まったようです。一方では減刑署名を批判し、厳しく処罰されるべきという意見もあるようです。

 

私は、孤立して一人で同時に3人も育てていたら発作的に暴力を振るうこともありうることだと思います。また現在本人は深く反省し、実家に戻って残った二人を育てたいといっているそうです。それは「結果的に子を殺した」罪とともに生きる覚悟なのだと私は思います。つらい人生です。目の前に自分の罪を連想させる兄弟がいるわけですから、つらいと思います。(「この子たちの兄弟を殺してしまった」)そんな人生を覚悟しての子育て希望でしょうから、私は控訴審での執行猶予付きの判決を期待してます。

 

さて、この事件に触れて私は、日本社会は現在ある限界にきているのではないかと思います。これまでの「子育ては女の仕事」、「子育ては家族の責任」とか、「家族のことは家族で責任を持て」とか「あるいは親族で責任を持て」とかという考えではやっていけないということです。個人を社会全体で支え合うという考えがますます大切になってきたと思います。

 

勿論、(個々人に)「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」があり、それを国家が保障する(憲法25条)ことになってます。また育児休暇制度や児童手当などもあります。生活保護制度もあります。しかしこれは建前で、日本国民は本心では、「個人を社会全体で支え合うこと」を否定する考えの人が多いように思います。つまりは「個人を社会全体で支える」というのではなく、「自己責任」という考えの方が日本社会では強くなっていると思います。

 

かつて私は「他人の貧困に冷たい日本にがっかりしたという」ブログを書いたことがありますが、現在ますますその思いが募っています。

(参照、過去記事)

 

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現在の日本社会の問題(例えば低い経済成長・公債の激増)の大きな原因は、少子高齢化でしょう。子供がどんどん生まれれば、高齢化の圧力は弱まり社会問題も軽減します。なぜ少子=少産なのでしょうか。様々な原因はあると思いますが、その一つは、「個人を社会全体で支える」という意識が弱いことでしょう。育児の大変さを女性たちはわかってます。そんな中で子を産み育てるのは大きなリスク故、ブレーキがかかります。

 

何故三つ子の母親は、次男坊を死なせたか。その原因の一つは、「個人を社会全体で支える」という意識が、日本社会全体として弱いことだと私は考えています。例えば3つ子の夫は、半年育児休暇を取ったそうですが、この夫は、小学校就学時まで、最低でも3歳ころまで育児休暇をとれるようになっているべきでした。現実には、経済的にも制度的にも精神的にも社会通念上も、この夫は本格的な育児休暇は取れなかったでしょう。

 

「個人をあるいは家族を社会全体で支える」という意識が弱いことは、日本全体の問題を解決困難にしています。

 

「個人を社会全体で支える」と対極にあるのが「自己責任論」です。自己責任論はあの自民党小泉政権の時の高遠バッシングからひどくなったと感じます。あの頃は福祉国家思想から新自由主義=自由競争肯定(競争の結果は自己責任)思想へと転換したときでした。もともと自民党は、自由(競争)主義を標榜する政党ですから、自己責任は、自民党にとっては自明の正しいことです。競争の結果は、各人で引き受けろ、ということです。

 

選挙向けには、そうは言いません。皆に目線を配っているようなふりをします。しかし本音は、自由競争至上主義、競争の結果は自己責任、結局、強者優先の現状肯定でしょう。安倍首相の言う「政治の安定」とは、強者優先の現状維持ということです。

 

 

その本音が表れているものがあります。彼等の願望を表した憲法改正草案です。

自民党憲法改正草案第24条には、「・・・・家族は助け合わなければならない」という文言を新しく入れました。

 

家族が助け合うのは当然で、国家から命令されるいわれはありません。道徳を、多数派から言われたくありません。言うべきでもありません。勿論見かけ上の多数派(政権)からも言われたくはありません。この物言い、上から目線で極めて不愉快です。

 

そして私は、この文言挿入には、「家族同士が助け合うのが筋で、国家や社会が家族を支える必要はない」という考えが潜んでいると思います。

 

そのような傾向が、自民党にはあると思っています。国民が自民党に政治を任せることは、日本の問題(例えば孤立する子育て)をさらに深刻化し、その結果少子高齢化を進め、日本全体に悪影響を与えると思ってます。

 

 

 

近頃の朝日新聞共同通信社参院選序盤の情勢分析では、自公勢力の過半数獲得は固いという判断です。このところ新聞の情勢分析は当たっています。私は自公政権に退場をしてほしいので、分析の通りですと残念です。しかし、自分の意思は表明しておきたいので(「僕らの民主主義だぜ」)、私は、自公勢力が減るよう投票します。