良かった。従軍慰安婦問題決着

たった今、大きなニュースが流れた。従軍慰安婦問題で日韓両政府が合意したとのこと。
その中味は、
(1)日本政府が、当時の軍の関与を認め、心からのお詫びと反省を表明
(2)日本政府は、韓国政府が作る、元従軍慰安婦救済の財団に10億円を拠出
(3)韓国政府は、ソウルの日本大使館前の「従軍慰安婦像」撤去に努力
(4)日韓両政府は、この問題を蒸し返さない
という内容のようである。テレビで見ただけなので、間違っているかもしれない。

以上のような中味であれば、とても良いことだと思う。

(1)は、河野談話の内容であり、これはもともと日本政府の公式的見解であり、かつ歴史的事実である。日本国内では、軍による強制連行という事実をめぐって論争があったが、今回「軍の関与」ということで、決着が図られたのは、良いことである。安倍首相と同内閣は、河野談話見直しを言っていた時もあるが、安倍内閣でも、歴史的事実は曲げられないということである。

(2)かつて作った「アジア女性基金」は、政府のお金と民間の拠出金で運営していたが、今回は、政府のお金ということで、より日本国の責任を明確に認めた形になる。これが韓国政府が妥協した一因かなと思う。

(3)「従軍慰安婦像」が撤去されるかどうかは、分からない。韓国政府の苦労が想像される。すぐに撤去されないからと言って、日本側は騒ぐべきでない。韓国政府を裏から応援するよう、こころなしの発言は控えるべきである。従軍慰安婦はいたのだから。その大きな背景である、韓国の植民地化と日本の引き起こした戦争という事実はあるのだから。

(4)韓国政府も蒸し返さないと言っているのであるから、日本の政府や要人も決して、
時々聞こえてきた「強制連行はなかった故に、自主的売春婦だ」とか、「ストレスの多い兵士を抑えるために、社会不安を抑えるため必要」とか、「どこの国もやっている」とか言うことを言わないようにすべきである。今後全ての首相は、閣内・政府官僚がこのような発言があった場合、厳しく対処すべきである。勿論首相自身も。日本国民も上述のような、心ないことは言わないようすべきと思う。嫌韓の皆様も同じくお願いしたい。好き嫌いと歴史的事実や弱者救済は別のこと。


従軍慰安婦の人たちは、もうだいぶ高齢で、生き残っている人はすくないそうだ。そのことも考えて日韓両政府も妥協したんだろう。

死んだ人々を考えればもっと早くに、この程度のことはできたはずである。河野談話の線でできたはずである。歴代政権と安倍政権の責任はある。韓国の歴代政府も責任がある。しかし、蒸し返すまい。

今回の日韓両政府の決断を歓迎する。