日本の安全保障方式 (1)日米同盟方式

ゼレンスキー大統領の演説は、被害状況、日本の経済制裁へ感謝、継続要請、復興への協力等であったが、いまいち発信力は弱かったという印象がある。事前に日本政府と発言内容について、話し合いがあったのか?彼は、国家元首だろう。制限なんて無礼である。日本への悪口だっていい。好きにしゃべらせろ。それが自由というものだろう。私達はそれを受け取り、自分たちの対応を考えればいいだけだ。その自信がないのか。

 

まあそれはそれとして、私は、次のことには、印象を受けた。

国連が侵略を防げなかったことへの口惜しさと国連改革の必要。

新しい平和維持へのツール構築の必要。

 

これは私の問題意識でもあるからだ。

 

今現在の核心の問題は、核大国の侵略に、(安保理ではなく)、有志連合で経済制裁という方式でどこまで対応できるか、ということだ。

 

ウクライナが、自国の利益をかなり損なった条件付き降伏、逆に有利な停戦協定あるいは講和条約を結んでも、有志連合は経済制裁を続けるという事だ。

 

侵略は悪いことだからだ。

 

ロシアがこれによって政権転覆、長期の衰退、あるいは長期の厳しい経済状態になったとしたら、「有志連合の経済制裁は有効」というメッセージを世界に発信することになる。そういう意識で経済制裁を真剣にやるべきである。

 

ところが、日本政府は、ロシアからのカニなどの魚介類の輸入を認めるという事だが、それではダメだ。漁業者に補償をして輸入禁止とすべきだ。そのぐらいの覚悟でやるべきだ。

 

日本は、軍事力で対応しないというのが国是であった。それなら、有志連合の経済制裁に全力を傾けるべき。それが中国の侵略を抑止することとなる。

 

バカが、核共有とか敵地攻撃能力とか軍拡とか騒いでいる。これらはいずれも金がかかり緊張を高めるだけだ。無限連鎖の軍拡になってどうする。

 

ロシアのウクライナ侵略に触発されて、日本の安全保障についてどう考えるかという点で、3つの毛色の違う本を読んだ。その大要と感想を書く

 

まずは、

(1)小川和久「日米同盟」のリアリズム(文春新書、2017年)

裏表紙の紹介によると、筆者は日本初の軍事アナリストで、日本政府の政策立案にかかわったこともあるとのこと。3部に分かれている。要点をまとめ、要点をまとめられない時は、印象に残った部分を取り上げ、最後に感想を書く。

 

第一部 世界最強の日米同盟

彼の基本的考えは、「自主防衛は幻想であり、日米同盟が北朝鮮と中国を抑止しており、日米同盟を有効活用するのが最善」という事である。

(あ)自主防衛が幻想の理由

〇敵基地攻撃能力・・・莫大なコストがかかる。米国が認めない。 

航空機での攻撃には、制空機・作戦機・護衛機・給油機・偵察機等必要で、2000機~3000機の増強が必要。(現有勢力は、作戦機410機)

潜水艦からのミサイル攻撃の方が実現性あり。ただし米国はこれに否定的。なぜかというと、日本に戦争の引き金(先制攻撃)を持たせることになるので、米国の安全を脅かすから。

核武装論・・・莫大なコストがかかる。世界が認めない。

これは、机上の空論である。核保有には、日米同盟の解消、NPT脱退が必要で、日本は世界から制裁を受け孤立化する。核を守るための通常兵器の増強による負担は大きい。核シェアとは、小型戦術核兵器の共有のことである。抑止力に必要な準戦略核兵器は、米国が認めない

 

自衛隊は自立できない構造である・・・ただし、筆者はその論拠を示していない

 

(い)米国にとって日米同盟は死活的存在、日本の米軍基地は米本土並みの戦略基地

(例証) 燃料・・日本国内での燃料トータル1100万バーレル(海自の2年分)

     弾薬・・・11万トン(自衛隊全てより多い)

     日本の駐留経費負担 44億ドル、CF.ドイツ15億ドル、韓国8億ドル、イタリ

     ア4億ドル、イギリス3億ドル(2002年)

     スクランブル任務は航空自衛隊(米軍はやらない)→すでに集団的自衛権

     行使している

 

第2部  北朝鮮VS日米同盟(印象に残ったことを上げる)

    〇1994北朝鮮危機の真相・・日本は、集団的自衛権だけでなく集団安全保障で

     も行動すべき(韓国・日本にいる米軍は、変形の国連軍、日本は国連軍と地

     位協定を結んでいる)

    〇北朝鮮の軍事力の実像・・・核兵器と特殊部隊という非対称的な軍事力を持

     つ。北朝鮮朝鮮戦争後、一度も南へ進撃する軍事力を持ったことがない。

    〇日・米・韓の「戦争力」と金正恩斬首作戦・・日本の戦争力には触れていな

     い。金斬首作戦はトクトクと説明している。筆者は軍事が好きなんだ。

 

    〇米朝キンゲーム・・・2017年の北朝鮮危機の経過説明(よくわからず)

    〇北朝鮮はインド、米国・中国型経済成長を目指す・・・核武装で経済成長

 

第3部  中国VS日米同盟(印象に残った部分をあげる)

    〇東シナ海で中国を抑え込む日米同盟・・「日米との戦争は不利益、中国は 

     戦争をしていない時に発展、尖閣は棚上げ」というのが中国の考え。

    〇南シナ海での米中衝突はあるか→当たり前であるが、筆者は答えていない。

     南シナ海では、中国・台湾・フィリピン・ベトナム・マレーシアなどが

     それぞれの島・岩礁・湾等の領有権をめぐって主張が対立している。

    〇中国の戦略は、「三戦」と「A2/AD」

     三戦とは、宣伝戦・心理戦・法律戦であり、「A2/AD」とは、中国本土に近

     いところで米軍の接近を阻止し、その外側では、米軍の行動の自由を奪うと

     いう作戦。そのため、空母群、対艦ミサイル、ステルス戦闘機の充実を図っ

     ているが、米国にまだだいぶ劣っている。中国の全潜水艦は日米の海空戦力 

     により常時捕捉されている。

    〇中国は、東シナ海でも南シナ海でも抑制的。

 

 

感想

〇当たり前だけど、軍事評論家という感じで、裏話や解説をしている。

 

〇中国の戦略「三戦」は、中国も軍事力でない闘争を重視していることを示す。日本もこれに対抗して頭脳戦をしなければならぬと思った。

 

東シナ海でも南シナ海でも中国は抑制的というのは、印象深かった。その一例が西太平洋諸国で結ばれた「海上衝突回避規範」。例のレーダー照射禁止などが謳ってある。

 

〇現代兵器の点ではよくわからぬことがあった。

 

〇「日米同盟をやめて自主防衛というのは幻想」という筆者の考えは、その通りだろう。しかし、彼の言う自主防衛とは、通常兵器の強化、核武装、敵地攻撃能力保有などという軍事力によるものである。軍事アナリストらしい発想である。しかし自主防衛は、中国が「三戦」を重視するように、軍事力によるばかりではない。経済力・科学技術力・外交力・文化力・宣伝力・道義力など様々あろう。

 

〇今のロシアのウクライナ侵略でもわかるように、宣伝戦・法律戦も重要と再確認。

 

〇下線部のように、矛盾した記述もある。北朝鮮核武装するのは、通常軍事力に金をかけず、経済発展をするためと言っておきながら、日本の核武装では、お金の負担が大きいと言っている。どっちなんだ。

 

〇肝心の台湾進攻については、言及なし。残念。画竜点睛を欠くとはこのことか。

 

〇私の一番の関心事である、「日米同盟」は、日本に対する侵略を抑止するのか、逆に米国の戦争に巻き込まれるのか、という事にはまったく触れていない。この人には、こんな発想はないのだろう。「日米同盟」は、すでに与えられた絶対動かせないものという考えから一歩も抜け出ていない。我々はここを考えなければならないと思う。

 

参考  古い拙ブログです。「日米同盟」の深化=安保法制についての私の考えです。

 

安保法制は、抑止力強化になるか、戦争をもたらすか 意見

安保法制は、抑止力強化になるか、戦争をもたらすか - A0153’s diary

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         

 

 

 

 

 

 

 

笑うほかありませんー再びの震度6強

昨晩12時ちょい前、またまた震度6強地震に見舞われました。

 

初め結構強い地震があり、妻はTV情報を見に下にいきました。ちょっと過ぎて、猛烈な地震が来ました。1階へ逃げようと思ったのですが、よろよろして歩けません。

「うわーなんだこりゃ」、うずくまってやり過ごしました。

 

長くはなかったんですが、強烈な地震でした。借家の中は無茶苦茶です。家の周りは瓦がいっぱい落ちています。呆然です。相馬では死者1名、全体では4名だそうです。

 

今日11頃ようやく通電しました。まだ水は来ません。給水車に水をもらいに行きました。

 

 

 

昨年の2月、我が家新築の大きなきかっけになった震度6強に続いてまたまた震度6強です。多くの人の感じでは、昨年よりも強いと言います。私もそう思いました。

 

もう、笑うほかありません。

 

どうも、福島県浜通り沿岸から宮城県沿岸部は、地震ナマズさんの巣らしいです。

 

どんなエサで釣りあげたらいいか。

 

釣って、さしみにして、焼いて、煮て、てんぷらにして、フライにして、すり身にして食ってしまいたい。

 

 

 

 

 

 

久しぶりの笑い

このところ、ウクライナのことや日本の安全保障で、気鬱の傾向がありました。

 

 

久しぶりに笑いました。

 

 

年金受給者に一回限り「5000円支給」というのです。

 

 

夫婦で20数万しかもらってない私達だって、「5000円」では喜びません。毎月というなら別ですがね。

 

 

 

結局取りやめになるでしょう。皆さん言う通り、参院選対策でしょう。

 

 

 

まあ、面白くないことの多い近頃、とても面白い冗談でした。ありがとさんでした。

 

 

 

戦後茫漠

島田雅彦「退廃姉妹」を読んで、「戦後茫漠」という言葉が頭に浮かびました。

 

この小説は、

敗戦直後、父親が戦犯容疑で逮捕された女学生姉妹の生きざまを描いたものと言えそうです。

 

父親は映画関係者でしたが、敗戦後は、政府公設の米兵相手の慰安所の売春婦斡旋の仕事をしてました。戦犯容疑は、米兵の肉を食べたというものです。

 

妹の方は、米兵相手の売春婦になります。日本政府公設の慰安所ではなく、自分の家を慰安所にします。同じ運命の二人の若い女性と自分の家で慰安所をつくります。

 

こんな風に紹介すると、暗い小説と思われるでしょうが、描写は明るいんです。この妹のバイタリテイ―はすごい。いや、この女性たちと言った方がいいのかな。井上ひさしの「東京セブンローズ」を思い出します。  

 

姉も、慰安所兼自宅の管理人になります。姉は、戦中慶應の学生と淡い恋に陥ります。しかし、この学生は、学徒出陣し特攻隊員となります。

 

 

特攻から生き残って帰ってきたこの学生と姉は再会します。しかし、彼は精神的に崩壊していました。犯罪を犯して警察に追われます。二人は心中しようとします。・・・。

 

 

 

この小説は戦争直後の無茶苦茶な日本を描きます。没義道な日本を描きます。

 

荒廃した日本を私は体験してません。ただ極度に貧乏だった日本を知ってます。その後の上昇する日本、経済大国としての日本、衰退し始めた日本を私は体験してます。

 

敗戦から随分と時が経ちました。日本も大きく大きく変わりました。

 

戦後茫漠。ただ出発点は忘れてはいけないと思います。

 

妹の売春婦仲間のお春の言葉が強烈です。

 

「いったい誰のおかげで日本はこんなに繫栄したと思っているんだ」

 

そうです。戦後日本の繁栄は、弱いものの犠牲の上に築かれたものでした。

 

この小説には、上原良司が出てきます。姉の恋人特攻崩れの戦友として出てきます。

 

 

上原良司は、「きけわだつみの声」(戦没学生の手記・遺書)の実在の人物です。彼の遺書が長く引用されます。

 

 

「きけわだつみの声」は私のバイブルです。何べんも何べんも読みました。

 

上原良司の言葉が私に突き刺さります。

 

「ただ願わくば愛する日本を偉大ならしめん事を国民の皆様にお願いするのみです」

 

彼は、全体主義軍国主義大日本帝国を否定し、自由主義個人主義に憧れていました。戦前戦中には稀有な人でした。しかし、その自由主義個人主義の米国に特攻隊として出撃します。

 

何という苦衷でしょうか。

 

 

私達は、上原良司の命を懸けた負託にこたえているでしょうか。

 

 

参考

 

日本人従軍慰安婦の叫び・徴用工の解決には、西松訴訟事件を参考に、またはICJに任せよう 編

日本人従軍慰安婦の叫び・徴用工の解決には、西松訴訟事件を参考に、またはICJに任せよう - A0153’s diary

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思い出さなきゃいけないこと

今日は、3.11。東日本大震災の日です。

 

永遠に続くのかと思った震度6弱地震。めちゃくちゃな家の中。

田んぼの中にバスがある。巨木がある。船がある。泥の匂い。こんなとこに海?

傷ついた巨大怪物の最期の苦悶、原発爆発。

母の入院。危篤状態。病院の窓の外には、原発へ急ぐ自衛隊ヘリ。

安否不明の若い友人。元同僚が会津へ逃げる。義父家族が柏へ逃げる。

畑の作物は、ネギだけを残して処分。毎日ご飯ばかりの食事。

 

その時私は、この世はもう終わりだと思いました。

 

 

しかし今は、津波のことや原発事故のことは忘れて暮らしています。

 

 

それでいいんだと思ってます。いつも思っていることなんてだれもできません。

 

 

「企画書、どうしようか」「課長がこれだけ契約取れなんて、困った」「うちの子は、孫は」「俺癌かも」「晩飯どうする」「数学なんて必要?」「ラーメン高くなって」「巨人どうすれば勝てるか」「旅行どこへ?」「畑にマルチ張るか、張らないか」

「忘れることが幸せと遠くささやく鐘の音」(長崎の女、春日八郎)


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(この貼り付けを知って、自分のブログで好きな歌をすぐ聞けるのでうれしい)

 

普段はこれでいいんだと思います。

 

忘れていていいんだと思います。また「忘れることが幸せ」という事もあると思うんです。

 

 

 

 

ただねえ、思い出さなきゃいけないこともあると思うのです。知らなきゃいけないこともあると思うんです。

 

 

原爆や戦争の事。

 

第二次大戦(1939年~1945年)が終わってからもう77年です。

現在の世界の指導者の年齢を見てみましょう。

米国     バイデン 80歳

中国     習近平  68歳

ロシア    プーチン 69歳

イギリス   ボリス  57歳

フランス   マクロン 44歳

日本     岸田   64歳

インド    モデイ  71歳

ウクライナ ゼレンスキー44歳

 

とびぬけた年長のバイデンだって、1945年には3歳です。戦争体験者とは、言えません。

 

現在の世界の指導者の中に、戦争体験者はいないんです。

 

物心がつくのが10歳としますと、87歳以上の人が戦争体験者となります。世界中の殆どの人が、戦争体験者ではないんです。

 

世界の指導者には、原爆の事や戦争のことを思い出してほしいんです。知らなきゃ、知ってほしいんです。

 

一番思い出してほしいのは、国連憲章です。

 

 

「我等連合国の人民は、

我らの一生の内に、二度までの言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救い基本的人権と人類の尊厳及び価値と男女及び各国の同権とに関する信念を改めて確認し、・・・・・

寛容を実行しかつ善良な隣人として互いに平和に生活し、国際の平和及び安全を維持するため我らの力を合わせ、共同の利益の場合を除くほかは武力を用いない原則を確認し、・・・・・ここに国際連合という機関を設立する」国連憲章前文、1945年6月)

 

ここには、戦争体験者たちの平和への熱意が、願望が込められているのをひしひしと感じます。

 

プーチンさん、あなたの国は国連加盟国でしょう。ウクライナへの軍事侵攻は共同の利益じゃないでしょう。ウクライナが嫌がっているんだから。だから武力を用いちゃいけないんですよ。屁理屈を言うな。

 

プーチンさん、国連創設の時の原則に戻って下さい。

 

 

国連憲章は、私などには、一度読んだくらいじゃよくわかりません。

 

 

国連憲章は、不十分なところが多々あるんでしょう。だから、これをつくっただろう先輩たちも戦争を阻止できなかったのだろうと思います。

 

 

ましてや、国連憲章を主導した米国は、この2カ月後1945年8月原子爆弾を落としています。ソ連に対抗し、戦後世界をリードするためです。憲章の主文が連合国人民となってますから、日本は眼中にないんでしょう。しかし、戦争敵国にもやっちゃいけないことがあるんです。民間人殺傷は、戦争中でも犯罪です。

 

 

国連憲章の不十分なとこらは、加盟国が改善できることでしょう。なんとかして戦争が起きないよう努力して下さい。

 

各国の大統領・首相・各大臣・各大使・公務員、国連職員は、皆各国民の税金で雇われてるんでしょう。各国国民は、戦争なんてだれも望んでませんよ。

 

真面目にやれ。

 

 

・・・・・

迷った末に次の歌もブログアップします。長崎の女からの連想です。


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藤山一郎のものは、著作権か何かの関係でアップできません。NHKTVのドラマの関係で

つくったものだと思います。

私の迷いには、二つあります。

一つは、作曲家古関裕二に本当に戦前の戦争加担の反省があるかどうか、少し疑問に思うことです。ドラマでは、反省の姿がずいぶん描かれてましたけど。これは、彼だけではありません。当時の大人は戦前を本気で反省したんだろうか、と思っています。作詞のサトウハチローも戦争協力歌を作っていたそうです。ま、しょうがないかとも思うんですけどね。

 

もひとつは、長崎の原爆を歌う場合、私は怒りがなければいけないとも思うんです。

被害者が励まし合って生きていく。それはとってもいいことです。

 

でも戦後です。戦争をもうしないと世界も日本も決心したんでしょう。原爆投下は、ルール違反です。犯罪です。戦争中でも民間人を殺しちゃいけないというずっと昔からのルールです。だからアメリカ国に謝罪を求めるべきと思っています。核廃絶を唱えた尊敬するオバマ大統領でも明確な謝罪はしてません。日本国政府も求めません。

 

しかしこういう態度が、核大国ロシアの非核保有ウクライナへの侵略を止めえないことにつながってると思うんです。

 

悪いことは悪いと日本も米国も反省しなきゃいけないんじゃないか。

 

核は全廃しなければなりません。

 

私は、この歌の転調部分にぐっときます。涙が出ます。しかし、この涙がどうもすべてを許してしまうことにつながってるようにも思うんです。

 

でもいい歌はいい歌です。歌に罪はありませ。いいじゃないか、そんな面倒なことは、とも思います。

 

これが私の迷いです。想いは揺れます。

 

揺れる思いのまま、アップしました。

 

今日になって思い出しました。「原爆を許すまじ」という長崎へ行った時の私の感想文です。古い文章です。それも貼り付けておきます。

 

原爆を許すまじー長崎にてー

原爆を許すまじー長崎にてー - A0153’s diary

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

喧嘩にもルールがある

ウクライナ停戦交渉

ウクライナ与党が、米・欧州・ロシアが安全保障するなら、中立化=NATO加入を棚上げもありうると表明したらしい。ただクリミアと東部2州(一部)の独立は認めないとのことだ。これを信じるなら停戦の糸口にはなる。クリミアと東部の独立は、交渉次第という事もあるだろう。

 

棚上げではなく永世中立までゆずってもいいのではないか。また、最大クリミアと東部も譲ってもいいのではないか。非武装化はどうだろう。米・欧州・ロシアの安全保障の中味によると思う。ロシアの非武装化要求は、決して逆らわにようにという意味なので、聞かない方がいいと思う。米・欧州・ロシア及び国連総会の保障での非武装化はどうかな。勿論完全独立は当然の保障である。

 

 

但し、ウクライナがどのように譲っても、ロシアの犯した侵略の罰として、経済制裁は続けるべきだ。悪いことは悪いんだから。ロシアは苦しいだろうから、制裁を外せと言ってくるはず。それは、ウクライナと関係なしに、制裁を課している国々との交渉にするべきだ。ウクライナが譲った(もし譲ったらとして)クリミアを返還せよというべきだ。それがだめなら民間人を攻撃した賠償と謝罪を求めるべきだ。ダメもとでも。

 

ここは二国間交渉優先と世界のルールのせめぎ合いとなる。習近平・中国の二国間交渉重視(力が正義だ、俺は強い、二国間なら勝てる)を打ち破るために、世界のルールの擁護に力を注ぐべき。

 

で、

習近平・中国について

習近平は、経済制裁については、「世界経済に与える影響が大きいので反対だ」と言っている。独立国家ウクライナを侵略したのは明らかにルール違反だ。習近平の考えは、ルール軽視である。そのことは、彼に言っていい。お前ルール違反を認めるのかと。勿論、習はルール軽視の思想を持つ。南シナ海の国際裁定を無視していることに明らかである。力の方が上と思っている。それは良くないこと、損することと知らせるべきである。そのためにもロシアへの経済制裁は続けるべきである。ロシア国民には苦労を掛けるが、結局はロシア国民にも得になると思う。侵略は割に合わないと知って、侵略をしない指導者を選ぶことになる。そうすると、今回のような苦労がないことになる。

 

核共有について

安倍晋三や維新は、核共有を議論すべきじゃないか、と提言している。彼らが言う「議論すべき」とは持ちたいという事だ。それに対して泉立憲民主党代表が、「核兵器は抑止力がない、使えない兵器だ。議論も良くない」と発言したらしい。それに対し、「核兵器は抑止力がある」「ウクライナが核を持てば侵略はなかった」「議論をしないというのは、民主主義に反する」とかの反論があるようだ。

 

この点について、私の考えは以下の通り。

(1)議論は、したい人がいるのだからすればいい。核を持つべきという人がいるなら、反対者は、それはまずいと反論すればいい。ただ、外国からどう見られるかは注意すべきである。世界ではすでに核兵器は持ってもいけない、脅してもいけない、使うのはいけないという共通ルール(核禁止条約)が発効している。日本の一部の有力者に「核を持ってもいいのでは」という意見があることについて、世界はどう思うかな。世界の良識(核禁止)を無視する方向だもの。これを考えると、やはり、議論も封鎖した方がいいのではないか。

 

(2)ウクライナが核を持てば侵略があったか無かったかは、不明である。どちらもありうる。

 

(3)核は使えない兵器か。

私は、対立する双方の理性がある間は使えない兵器であると思う理性がぶっ飛んだ時、使える兵器である。使うときは、(兵器も何かを目指す目的のものだろうけど=相手に自分の言い分を飲ませる目的)、いかなる目的も達成できない兵器である。相手が消えちまうんだからな。尤も自分も消える可能性もあるけどね。そういう事をするバカな人類というは、地球に迷惑なので、他の生物諸君に迷惑なので、消えてしまえ。

 

余計なことを言った。

 

結論

核兵器は、理性があれば使えない、使うときは目的を達しえない兵器

 

 

朝鮮戦争時、マッカーサーは中国に使おうとした。中国がまだ核を持たず、ソ連

まだ実用化に遠かった時である。でも使えなかった。それから約10年後キューバ危機の時、核保有国である米ソ双方とも、使えなかった。理性があったからである

 

(4)核兵器は抑止力があるか、ないか。私はひどく危険な、究極的な抑止力があると思う。しかし使っちゃいけない抑止力である。双方全滅する可能性もあるからである。

 

ある集団とある集団が何かのことで対立したとする。どう解決するか。まず一番いいのは話し合いで決めることである。これは国家間で言えば外交交渉である。話し合いや交渉で決着がつかない場合、裁判所に決めてもらうのである。この判決は、一国内では強制力がある。国家間の紛争の処理機関は、国際司法裁判所等である。これには、強制力がない。国家の主権を超える強制力を持つ組織が欲しい。本来これは国連のはずであるが、ご存知の通り強制力がない。強くする努力が必要だが、それは今は触れない。

 

さて、ある集団とある集団がどちらも裁判所に決めてもらうのが嫌だ。あるいは裁判所がない場合、どうするか。

 

喧嘩である。口喧嘩から腕力勝負である。この喧嘩の時でも、お互い喧嘩のルールを決めることができる。参ったと言ったらそれ以上ぶん殴らないとか、ナイフは止そう、ピストルは止そう、爆弾は止そう、毒は止そう、とか。殴り合いだけとか。まあねえ、殴り合いは痛いので、くじで決めるがいい。じゃんけんで決めるがいい。やはり阿弥陀様に決めてもらおう。

 

余計なことを言った。

国家間で言えば、民間人・無防備都市は攻撃しないとか、降伏者も大切にとか、もう100年以上前から戦争のルールがある。人類は、喧嘩のルールを決めてきた。

 

原則的に、腕力を使ったの喧嘩(戦争)はやってはいけない(1928年パリ不戦条約、1945年国連憲章)とも決めてきた。馬鹿な国々はそれを無視して戦争をやってきた。

 

 

2021年には核兵器禁止条約が発効している。もう核兵器での脅しや核兵器を使うことは、禁止なのである開発することも持つことも禁止なのである。そういうルールがあるのだ。もう核兵器は、生物化学兵器、地雷、その他の兵器と同様、使っちゃいけない兵器になっている。

 

 

ところが、俺はそれには従わないという喧嘩の無法者がいる。米ロ中をはじめとする核保有国だ。

 

 

日本も核兵器が欲しいというのは、喧嘩無法者の仲間に入りたいという事だ。核兵器で数十万の敵国民(日本国民)を殺した喧嘩無法者・米国の仲間に入りたいという事だ。1945年には核禁条約はなかった。しかし、民間人殺傷禁止という1899年ハーグ陸戦条約に違反している。

 

犯罪なのである。犯罪国なのである。勿論重慶爆撃・南京虐殺等々を犯した大日本帝国も犯罪国である。

 

 

今はもう核保有国は無法者なのである。喧嘩のルールなんて守りたくないという喧嘩無法者なのである。

 

 

米国という喧嘩無法者の仲間になって、中ロ北朝鮮等の喧嘩無法者と、無法な喧嘩をしたいというのか。・・・化けて出てくれ、数十万の原爆死者たち。

 

 

核兵器禁止条約はすでに発効している。日本も早く核兵器禁止条約を結んで国会で批准して、喧嘩無法者の仲間にならないようにしよう。喧嘩無法者の仲間に入りたいという安倍や維新には引っ込んでてもらおう。選挙で落とせばいい。日本は議論自由の国である。ただの人になってもらって、核兵器欲しい、「僕ちゃん、一番強い武器欲しいよ」、とほざいててもらおう。市井の人が何言おうと勝手だ。国会議員は困る。

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(再掲)

尚、隣の喧嘩無法者の中・露・北朝鮮に対するため、核兵器を持ちたいというなら、安倍や維新や核を持ちたい人は、聞けばいい。「習さん、ぷーさん、金さん、俺たち核兵器持ってないけど、ひどく対立して戦争になった場合、俺たちに核兵器使うかい、その前に核兵器で脅すかい」と。「俺たちも核兵器持った方がいいかい」と。その答えを聞いてから、核兵器欲しいと言うがいい。

 

俺はごめんだ。同胞数十万を殺した核兵器を持つなんて御免だ。

俺はごめんだ。無法者のならず者の仲間入りなんて御免だ。

俺はごめんだ。理性あれば使えず、使うとその目的が達成しえない武器なんて御免だ。

 

諸国民の皆さま、戦争で物事は解決しないようにしましょう。紛争は裁判所に決めてもらいましょう。集団安全保障体制を作りましょう。国家主権を制限するルールを作って、自分の国を従わせましょう。核保有国の諸国民の皆さま、万一戦争になっても、核をはじめとする非人道的武器は使わないようしましょう、まずは核禁条約を自分の政府に結ばせましょう。

 

 

尚、これも言っておく。

核共有は、おのれら(欧州と核共有している米国を言っている)、核保有国も入っている「核拡散防止条約」違反である。核を拡散してるじゃないか。

どうですか、核保有国の諸国民の皆さま(諸政府とは言ってないよ)。そうは考えませんか。

 

 

 

 

ウクライナとプーチンを思う長歌

ロシアの非道の    侵略に

命掛けで      立ち向かう

あなたたちに    幸あれと

遠く日本の     田舎から

私はエールを    送ります

 

 

そうは言っても   無理するな

生きてた方が    いいとはいえる

正義のために    死ぬよりも

生きてた方が    いいと思う

 

 

世界は深く     反省す

せっかく国連    作っても

機能不全に     したままで

軍国ロシアの    犯罪を

惹起させた     怠慢を

 

俺は君より     としうえだから

言いたいことを   言い募る

バカプーチンよ、  よく聞けよ

 

同民族と       いうならば  

同民族を       何故犯す

かつての仲間と    思うなら

かつての仲間を    何故犯す

 

強い指導者の     演出は

やがてお前の     首絞める

ますます恐怖に    かられては

非道の地獄に     落ちるだろう

その煉獄の      苦しみに

お前はきっと     後悔す

 

あの死んでった    幼子は

決してお前を     許さない

決して世界は     許さない

決して神は      許さない

決して仏も      許さない

決して理性は     許さない

慈悲でも決して    許さない

 

バカプーチンよ    目を覚ませ

俺はお前を      狂ったと

思わないけど     こう言いたい

大きな視点を     取り戻せ

おおきな理性     取り戻せ 

大きな理性を     取り戻せ