2014-01-01から1年間の記事一覧

沖縄も独立住民投票をすべきー古処誠二「接近」を読んで

ブログ知人のEPOM様の紹介で、古処誠二という作家の小説を読んだ。お勧めの 「七月七日」から読んだ。(素晴らしい作家を紹介していただいて、EPOM様に感謝します。)読後の感想で頭に浮かんだ言葉は、戦争文学と言う言葉であった。「文学」の言葉が…

ジュリー、憲法9条を歌う

ひょんなことから、ジュリー=沢田研二のコンサートに出かけた。隣町のコンサートである。遠くから見たジュリーであった。随分見苦しい体型になっていた。頭から足までズドン、腹ポコンだ。俺と同じ。年もほとんど同じの66歳である。 しかし、すごいなあ。…

世界中で米軍支援とノーベル平和賞

今朝の朝日新聞には、どうも腑に落ちないと言ったらいいか、しっくりこない記事があった。朝日新聞のことではない。朝日新聞一面に「日米両政府は、年内改定を目指す日米防衛指針の中間報告に、世界規模での米軍支援を明記する方針を固めた」と言う記事があ…

むかご御飯・読むのがつらい小説

昨日、むかご御飯を作りました。ブログ知人のmiyotya様のレシピを見て作りました。初めての挑戦でした。 昨年からmiyotya 様のブログを見ていて、食べてみたいなあと思ってました。ことし、畑に山芋(正確には長いも)のむかごがいっぱいできたので、チャン…

日本のつつましい美しさー「脊梁山脈」を読んで

日本のつつましい美しさなんて、大それた題を付けてしまいました。この大それた題は、乙川優三郎の「脊梁山脈」を読んだ印象からです。この小説は、主人公の戦後の再生がテーマと言えそうですが、そのほかにもいろんな読み方が出来る小説でした。主人公谷田…

三陸海岸ミニ旅行記

9月15日〜16日妻と三陸沿岸を車で見て回りました。と言ってもまったく表面をなぞっただけでしたが。初日は、小袖海岸です。あのNHKの「あまちゃん」のロケ地です。私は、あのドラマを 殆ど見てなかったのですが、妻は毎日2〜3回見ていて、感激の様子で…

吉田調書(抜粋)等を読んで

今日(9.12)の朝日新聞に掲載された吉田調書他を読んで思ったことを書いておきます。(1)まずは、朝日の謝罪の件(命令違反退避)から。 吉田氏は、1.3月14日朝、免震重要棟への退避命令を出したこと、2.同日夕刻電話で武藤(東電原子力担当責任者)と…

苦渋の選択

とうとう、双葉・大熊町への中間貯蔵施設設置が決まった。皆、枕詞のように「苦渋の選択」と言う。双葉・大熊町民には、苦渋の選択であったと思う。福島県民にもかなりの苦渋であると思う。福島県民は、中間貯蔵施設がなけりゃ除染が進まないので、両町の町…

ウヨクもサヨクもない

今日の朝日新聞はいいなあ。 第二次安部内閣についての、毒にも薬にもならない社説ではもちろんない。その隣のオピニョン欄である。まずは、日本語学者金田一秀穂さん。かれは言う。 安倍首相の言葉は、「軽い」だけでなく人を説得しようという意思が感じら…

妻が真夜中に一人で歌を歌った。

妻が認知症になったのではない。昨晩眠っている俺の隣で、歌を歌ったのだ。時刻は、午前2時。 俺は眠りながら、「普段へたなのに、今回はうまいなあ」なんて思いながら眠っていたた。 朝、昨夜歌を歌っただろうと追求すると否定。さらに追及すると自白した。…

作家の想像力

日頃から小説家の想像力・構成力・表現力をすごいと思っています。近頃、桐野夏生「東京島」と荻原浩「四度目の氷河期」を読んで、作家の想像力について思ったことを書きます。と言ってもいつもの感想文です。「東京島」は、無人島で、30人ぐらいの男と40歳…

9条は、戦争に勝ったGHQが日本に下した死刑宣告だ

むのたけじの「希望は絶望のど真ん中に」(岩波新書)を読みました。印象に残る言葉が一杯あったので、備忘のために書き残しておきます。自分のコメントも残して、ときどき考えてみます。○やると決めたら100年やりとおす、やり通せるのが教育の方針だ。 →教…

映画「哀愁」と従軍慰安婦

秋が突然来た。そんな感じのこの数日だ。何せ最高気温が22度とか23度なのだ。も一度夏が来るのだろうか。腰痛がようやく楽になり、久しぶりに昼の散歩に出かけた。茄子は、どの畑も勢いがない。俺の畑も同じだ。この気温と天気だもの、当たり前。サトイモは…

内田康夫さん、それは違うと思う

私は、内田さんの愛読者の一人です。「死者の木霊」以来、多くの小説で楽しませてもらいました。浅見が一番好きな女性は誰かなんて、一人で楽しませてもらました。このたび「棄霊島」を読みました。面白く読ませてもらいました。あなたが社会派推理小説と言…

中国経済は、大丈夫なんだろうか。

浜 矩子「中国経済 あやうい本質」という集英社新書を読んだ。経済音痴の自分が十分理解したとは言えないが、この本を読んで 中国経済の前途に不安を覚えた。 同書では、中国経済の特徴を次のように言っている。(私の理解の範囲で)(1)中国の高度成長は…

全国学力テストの順位結果の公表に反対する

今年もまた、全国学力テストの県別の順位結果が公表された。市町村や学校ごとの順位発表は、各自治体に任せられている。私は、県レベルから各学校レベルまでいずれでも、全国学力テストの順位結果の発表に反対である。その理由を述べる。(1)順位を公表す…

「私がいて良かった」

お盆や仕事の関係でだいぶブログを書いていませんでした。今まで4人でやっていた仕事が、一人辞めて3人になったので急にきつくなりました。この間も本は読んでいたので、備忘のため、雑感をまとめておきます。○白石一郎「横浜異人街事件帖」・・ 幕末の横浜…

母のことで近頃思い出したこと

今日は母の三回忌です。 台風の影響で雨が強くなったり弱くなったりする中で、お墓に行ってきました。2年前の今頃は、母がまったく食べなくなって20日程経った頃です。その数日前には、 何らかの反応があった母が、無反応になってしまった頃でした。その約…

若者よ、騙されるな。映画「西部戦線異常なし」を見て

『ネタばれ』映画「西部戦線異常なし」を見ました。戦争の過酷さを示す映画でした。読んだ感想は、「若者よ騙されるな」でした。主人公たちは、学校の先生から祖国ドイツのために兵役に志願せよと宣伝されます。曰く、「君たちはこの祖国の命だ」「ドイツの…

「推定脅威」を読んで

未須本有生「推定脅威」を読んだ。軍需会社社員と航空自衛隊の技術員・パイロット達が、自衛隊機墜落事件という犯罪を追う推理小説である。その墜落させる方法が面白い。自衛隊機の性能とパイロット個人の特性を利用して墜落させるのである。航空機に関心あ…

世界の1割強の国に軍隊がない

前田朗著「軍隊のない国家」(日本評論社、2008年)を読みました。軍隊のない27カ国を文献で調べるのみでなく実際行って調べた本です。以下に感想を述べます。(1)こんなに多くの国に軍隊がないということにびっくりした。日本が憲法通り軍隊=自衛…

古希の人もこき使うべき

和田芳治著「里山を食い物にしよう」を読みました。藻谷浩介「里山資本主義」で紹介された、広島県庄原市総領町で活動している和田氏が、自分の活動を書いたものです。里山利用に限らず、バイタリテイあふれる素晴らしい人です。以下に感想を書きます。(1…

古い映画の一人観賞会

近頃100本約1万円で買ったDVDの映画を見ています。著作権切れの古い映画です。学生時代から現役時代、劇場でもテレビでも殆ど映画は見ていません。それが退職後 少しずつ見るようになりました。暇になったんですね。「男はつらいよ」「24の瞳」は、退…

「禁じられた遊び」を見て

近頃古い映画を見ています。 暑くて、早朝の農作業とDVDで過ごしています。(仕事以外では) 本は、暑くてなかなか読むことが難しいです。40数年ぶりで、映画「禁じられた遊び」を見ました。 映像は鮮明でしたが、イエペスのギターは、音が割れていまし…

集団的自衛権行使に反対する長歌

202X年弔砲轟き 静々と 国旗に包まれ 若者は 機雷除去から 帰り来ぬ イランと戦い 帰り来ぬ 戦闘現場にゃ 行かぬはず 一体どうした 何故なのだ お金や栄誉を もらっても 若い人生 もどりゃせぬ日本は違うと 思ってた イスラムの人 思ってた 一体どうした 何…

私の夢は

私の夢は、ハゼ釣りだ。 「おとうさん、えさつけて」 「わあ、釣れた、釣れたあー」 その昔、遠い出来事。楽しかった。私の夢は、カレイ釣りだ。 浜風にふかれ、竿がしなり、ああ磯の香り。 気持ちよかったなあ。私の夢は、ハゼ釣りだ。 背びらき、塩振り、…

日本が言うから、信頼して武器を差し出すんだ。

瀬谷ルミ子「職業は武装解除」という本を読んだ。(2011年、朝日新聞出版)瀬谷氏が生い立ちから現在やっていることまでを自伝風に書いている。と言っても まだ現在37歳。日本紛争予防センターというNPOの事務局長をしている。彼女の仕事は、武装解除の仕…

きたあかり、豊作

このところ、忙しい。仕事は、普段と変わらないが、何と言っても畑仕事。雨が降り、気温が上がり、作物も雑草も大いに成長する。一番大変なのは雑草だ。あっという間に大きくなり、はびこる。草刈りも今年3回目を実施した。暑くて酷い。妻には馬鹿にされる…

「アンネの日記」と「きけわだつみのこえ」

私の愛読書の一つは、「きけわだつみのこえ」である。「きけわだつみのこえ」は、アジア・太平洋戦争時の日本人戦没学生の遺書・日記などを集めたものである。学業半ばに倒れた学生たちの悲痛な叫びである。しかし、それは軍国主義日本の大人の声である。ア…

「アンネの日記」を読んで

恥ずかしながら60歳半ばで「アンネの日記」を読んだ。読んだ感想を以下に書く。(1)13歳から15歳の女の子の心の動きを克明に記述していることに感嘆する。 古今東西多くの女の子は、このような複雑な心の動きをしてるんだろうけど、それを日記に残すことが…