2014-01-01から1年間の記事一覧

魯迅「藤野先生」を読んで

「藤野先生」は、魯迅の「阿Q正伝」と言う短編集の中の一つである。 この短編集を読んだ感想は、辛亥革命前後の中国国民のひどい心の荒廃である。「藤野先生」は、魯迅の仙台留学中の思い出をつづった随筆?である。その一節を紹介する。>だが私は、やがて…

「戦争が出来るようにしなけりゃ、中国になめられる」?

集団的自衛権容認の人の意見の一つに、「戦争が出来ない日本は、中国の膨張主義を抑えられず、なめられている」というものがあります。この考え方には誤解があると思います。一方平和主義の人の中にも、全ての戦争に反対で日本は戦争をしない国と思っている…

貧乏が戦争を生む

>またまたまた、映画「二十四の瞳」を見てしまいました。私の危機感がそうさせます。この書き出しは、「そう、先生弱虫」と「鎧袖一触」という拙ブログと一緒です。「また」が一つ多いだけです。大石先生が、「そう、先生弱虫」と言う場面は、小6の教え子…

内閣が集団的自衛権容認を容認した翌日ーこれからすべきこと

昨日安倍内閣は、「海外での自衛隊の武力行使が出来る」と言う新しい憲法解釈を打ち出しました。私は、現状では武装中立(目標は非武装中立)が安全保障政策として正しいと思っています。中立とは、日米安保をやめるということで、戦争が起こったら中立宣言…

雨上がりの朝

雨が上がりました。休みの二日目です。散歩に出ました。気持ちがいいなあ。ふと口から出た歌は、「雨上がりの朝〜届いた短い手紙」でした。多分チェリッシュの歌です。昔の恋人から「結婚する」と言う手紙をもらったと言う歌でした。そうだ、「結婚するって…

集団的自衛権行使反対で、焼身自殺未遂?

娘からのメールで上の事件を知りました。すぐに、ヤフーの今日の出来事やNHKのデータを見ましたが、そのニュースはありませんでした。ネットで「焼身自殺」でアクセスすると、そのことが掲載されているサイトがあって、どうやら本当のことのようです。マ…

雨が降り、暇でブログを書くー安保政策・集団安全保障について

今日から3日間仕事は休み。明後日は法事でつぶれるが、今日と明日は暇である。私の趣味は、畑と散歩と読書である。今雨が降っている。畑と散歩は出来ない。読書は、近頃しすぎたのでしたくない。そこで、ブログを書く。昨晩は、いろんな安保政策の損得を並べ…

安全保障も損得で考えよう。

安倍政権も、憲法9条の下で集団的自衛権を行使と言っている。解釈改憲じゃないと言っている。さあ大変なことになったぞ。憲法9条の下、日本の安全保障政策は、 (1)非武装中立(自衛隊改編あるいは解散・安保条約廃棄)、 (2)武装中立(自衛隊存続・安…

やっぱり公明党はだめか

公明党は、結局集団的自衛権を容認する方向となった。創価学会もそれを認めているという。やはり政権はおいしいですか。民主党は、集団的自衛権の是非に判断を下さないと言うニュースも流れた。情けない党である。特定秘密法廃止・自衛隊海外派遣禁止(PK…

土を汚染されて

6月20日午後8時、NHKの「東北Z」と言う番組を見た。「原発事故が奪ったものは」と言う題である。3年過ぎても現在進行中の原発事故の被害をインタビューを中心に構成していた。原発事故訴訟団(人数約2600人の最大の訴訟団)の人々のインタビューである。…

学生は何故騒がないんだろうー安保闘争ー

昨晩古い友人から電話が来た。20代前半、初めての職場で出あった友人である。付き合いは、それからもう40年になる。彼曰く「毎朝、朝日新聞を見ていて頭にくる。例の集団的自衛権のことだ。なんなんだい、どうにもならないのかね、集団的自衛権なんて憲法違…

うーん、哀しいなあ、しかし頑張ろう。

金目とは、どういう言葉だろう。余り聞いたことないな。少なくとも座りの良い日本語じゃない感じがする。石原環境大臣は普通に使ってるんだろうか。俺は使わない。普通に使う言葉なんだろうか。「金目当て」と言う言葉はよく聞く。その略ではまさかあるまい…

人格崩壊か幼児か

しかしまあ、何と言うおふざけなんでしょう。もちろん安倍政権の集団的自衛権行使についてです。初めに憲法改正を目指し、難しいと わかると憲法改正のルール改正を目指し、それもだめだと解釈で変更しようとする。ここまでだって相当おふざけです。そして、…

居眠りがホントに眠ってしまった

「居眠り磐根」の近刊「湯島の罠」と「空蝉の念」を読んだ。つまらない。もう2巻とも飛ばし読みだ。この前の2巻と同じ感想であるが、安手のホームドラマそのものである。 ますますつまらなくなった。あとがきによるとあと5巻ぐらいと作者は言っているが、…

馬鹿にするな。米国よ、安部政権よ。

昨日から同級会で飯坂温泉の大鳥荘泊。久しぶりの震度4の地震で朝早く目を覚ました。エレベーターが使えなくなったので、階段を下りてフロントは行った。朝日新聞トップ記事を見て、地震以上にびっくりした。「米艦で邦人救出」米拒む、と言う記事だ。集団的…

「みかんの花咲く丘」について思う。明るさと哀しみと

前のブログで理屈をこねたので、お口直しに自分の好きな童謡「みかんの花咲く丘」について書きます。実はこれは、地元の9条の会の機関紙に書いたことなんです。 今地元の9条の会は休止状態です。私もその一員として何とかしなければと思っているのですが、仕…

現状では、「武装中立」が正しい安保政策と考える(安保条約廃棄)

集団的自衛権の問題が生じるのは、日本が、日米安保条約を結んでいるからである。日米安保条約がなければ、自国が攻撃されていない場合でも、戦争中の米国をどうやって助けるか(集団的自衛権)なんて考える必要がない。旧安保条約は、1951年サンフランシス…

「これから戦死する人はないもの」

これは、映画「二十四の瞳」の大石先生の言葉です。 昭和20年8月15日の夜の、大石先生(この当時は先生を辞めていました)とその長男大吉の会話です。天皇の終戦の玉音放送を聴いて元気のない大吉との会話です。母(大石先生):「どうしたん。これからは子ど…

まだこんなことやっているのか?

2年前93才でなくなった母は、政治には関心がない人でした。と言うより、貧乏な我が家で、日雇いの土方で稼ぎ、畑も作り、家事もやった人でしたので、世の大きな動きに関心を持てなかったのも当然と思います。その母が、ある時言った言葉が「まだこんなこ…

やあ、面白い小説に当たったぞ

近頃白石一郎を読んでいる。白石一郎は、随分前「海狼伝」を読んで面白いなあ、と思ったまま、忘れていた作家だった。近頃、4冊ほど短編と言うか連作と言うか、長くないものを読んだ。面白いなあ。連作は、十時半睡事件帖。他の事件帖と違い、主人公の縦横無…

律儀の美しさー「黒書院の六兵衛」

浅田次郎「黒書院の六兵衛」を読んで思ったのは、律儀と言う言葉でした。江戸無血開城の時、的矢六兵衛という旗本がただ一人、状況がどうなろうと、誰に何と言われようと、かれ本来の将軍護衛の任務を尽くして一言もしゃべらず、頑として江戸城内詰所から動…

最上川で鼻血ぶー談義

妻と二人で、一泊二日の旅行に言って来ました。1日目: (予定)自宅→肘折温泉→最上川舟下り→湯野浜温泉 (実際)自宅→最上川舟下り→幻想の森→(酒田)本間家旧邸→庄内空港→湯野浜温泉 2日目:湯野浜温泉→致道博物館→湯殿山参拝→月山湖噴水→自宅今回は、建て…

2・26事件よりも阿部定事件

一人ひとりは、世界や日本の動きにどれだけかかわれるのだろう。いやそれ以前に、ある出来事の本質をどれだけ認識出来るのだろう。色川大吉「ある昭和史ー自分史の試み」を再読して、こう思った。>昭和11年(1936年)は、私(小6)にとっては、2・26事件よ…

そりゃー絶対変だぜ、吉田調書。

福島原発事故の政府事故調の吉田調書の内容が朝日新聞により明るみに出た。所長命令に反して多くの東電当事者が退避していたこと、相馬郡地方が250ミリ(マイクロじゃない!)の被曝をするというドライベントを準備したこと等とんでもないことが明白になった…

軍事抑止力の基礎も、双方の信頼なんだ

安全保障について、自分が思っている一番大事なことを出来るだけ短く言う。抑止力には、いろいろある。自衛隊・安保条約・集団的自衛権で守ると言うのは、軍事力による抑止力である。他の方法もいっぱいある。それについてはかつてブログで書いた。今は言わ…

グレーをブラックにするな

解釈改憲の自公協議は、武力攻撃に至らないグレーゾーン事態への対応から始めるようだ。5・15安倍首相の政府の「基本的方向性」では、我が国の離島に漁民を装った武装集団の上陸が例としてあげられている。これを安保法制懇報告ではより詳しく説明している。…

集団的自衛権は、国民の命や平和な暮らしを壊す

安倍首相は、5月15日の「基本的方向性」で、限定的な集団的自衛権を使うことが、国民の命を守ることと言って、具体例をいろいろ挙げている。最初と最後に言って、最も強調している事例を挙げて考えてみる。「いまや海外に住む日本人は150万人、さらに年間180…

俄か百姓に、戦争しようぜなんて言い出すな。

近頃僕は忙しい。それは農作業が本格化したからだ。夏野菜の植え付けだ。きうり、とまと、なす、ピーマン、青しそ、南瓜、スイカ、ささぎ、サトイモ・長いも(収穫は秋ですが)などいろいろある。 植え付けるためには、耕作しなければならないし、耕作するた…

「戦争はいや」

「戦争はいや」、これが戦後日本国民の共通した一番の思いであったと思う。国民が自衛隊を認めたのは、日本が攻められた場合、自分や家族が殺されるのはいやと言う気持ちだったんだと思う。アメリカの戦争に巻き込まれるかもしれないが、日本だけじゃソ連に…

本「天皇家の戦い」と憲法の認める自衛権について

加瀬英明著「天皇家の戦い」を読みました。なかなか面白い本でした。この本は、昭和20年から昭和21年日本が敗戦・新国家建設と言う未曽有の変化をした歴史の舞台での、昭和天皇や皇族の生きざまを描いたものです。この本は、高松宮ご夫妻、入江侍従長など天…