2013-01-01から1年間の記事一覧

貧乏人から金持ちにお金を移すな。法人税減税反対。

安倍内閣の財政・経済政策は、比較しての話であるが、「貧乏人からお金を取って、金持ちにお金をあげる」という性格が、この二日ぐらいで明確になったと思う。もちろん貧乏人からお金を取るというのは、消費税増税である。来年4月から3%増税が確定だそう…

お・も・て・む・き

本日の朝日新聞の「かたえくぼ」である。「汚染水はコントロール」とあり、表題の「表向き」の発言は、もちろん安倍首相である。傑作だ。大傑作だ。本質をえぐっている。その通りだ。その通りだ。笑って笑って、そして悲しくなった。泣きたくなった。俺は、…

旅の半ばで

久しぶりに熊谷龍也のものをよんだ。「虹色にランドスケープ」という短編集だ。短編集と言っても、バイクに関連しての連作短編集と言ったらいいのかな。何らかのつながりのある(バイクに関連して)人がそれぞれ主人公になっての話である。この中で一番良か…

浅田次郎「一路」を読んだ

昨日から今日にかけて浅田次郎の「一路」を読んだ。久しぶりの浅田次郎である。まあ面白かった。ユーモア小説かなと思った。前半では、井上ひさしの「吉里吉里人」を思い出した。言葉遊びが結構あった。浅田にこのような小説があったろうか。思い出せない。…

お口直しにーカラスに負けたー

本日の三本のブログのお口直しに、カラスとの戦いを書きます。一昨年トウモロコシを作った。暑い夏であった。水不足のため、毎朝毎晩軽トラックで水を運んだ。18リットル缶二つ。さてそろそろ収穫かななんて思っていたころ、畑の隣の安達さんから、「とう…

対岸の彼女

角田光代さん三冊目。いやーまいった。わかんねー。何を言いたいのかわかんねー。それでいて、面白くないわけではない。女という生き物が多分わかんないんだろうな。ナナコは、消えたままなんだ。そんなもんなんだ。なぜ、小夜子から見て、葵はナナコみたい…

大石先生の戦後(教え子を戦場に送るな)

大石先生とは、映画「二十四の瞳」の大石先生である。 大石先生は、戦争で多くの近しい人々を失う。夫と教え子たちである。末っ子の長女も戦争に殺されたようなものだ。空腹で柿を食べようとして落ちて死ぬ。(原作では栄養失調だったかな?)先生は、末っ子…

領土問題解釈変更による集団的自衛権の行使反対

既に何べんか述べているので目新しいものはないが危機を覚えるのでまた意見を書く。安部政権の集団的自衛権行使の容認について反対する。その理由(1)集団的自衛権容認を憲法解釈によって容認することについての反対①内閣法制局解釈だろうが内閣解釈だろう…

女も大変だ 「森に眠る魚」

いやー苦手な小説を読んじゃった。角田さんの「八日目の蝉」に感動したので、彼女の小説を読んでみたが、苦手と言うのが感想の第一であった。子育て「お受験」世代の女性が次々と出てきて、誰が誰だか分らなくなった。もともと多くの登場人物が出る小説は苦…

川勝知事よ、富士山のような大きな気持ちで

静岡県の川勝知事が、学力の低い小学校の校長の名前を公表したいとのニュースを聞いて、そんなことはしないでほしいと思った。知事が言うには、学力が低いのは、先生の教え方が悪いからとのことだ。学校名は発表しちゃならないので、校長名を発表するとのこ…

「どう生きたところで私の一生です

すごい小説を読んだという気がした。乙川優三郎「冬の標」である。時代は幕末。明世は、比較的裕福な武家の娘。幼いころから絵画に優れ、信頼する師と出会い、絵師として生きる志を持つ。しかし、武家の娘、家の束縛から逃れようもなく、結婚し、子をもうけ…

眠れぬままに(寅映画・田中裕子の魅力)

寝ようと思ったが、眠れないので、また寅映画を見た。「花も嵐も寅次郎」。田中裕子の男心をひきつける魅力が飛びぬけていいなあ。この映画は、ジュリーと田中が演じる二人のラブロマンスそのものの映画と思う。あの観覧車の場面こそ、なんか外国映画のロマ…

無駄金を使ってもらいたくない(東京オリンピック)

夜勤明けで目がごろごろ頭はざらざらだ。東京オリンピックが決まって、それいけどんどんなんて感じで言っている人がいる。 経済効果はいくらとか、発展の起爆剤とか。安部さんも「このところの縮み傾向からの脱却」なんていっている。高度成長頃の東京オリン…

嘘をまことに(オリンピック・原発汚染水)

夜勤で2020年のオリンピック選定を見ていた。いやー東京が選ばれるとは想像していなかった。国民・都民等支持率の低さ・柔道暴力事件・原発事故汚染水漏れ、こんなことを考えると 無理なんじゃないかなと思っていた。俺自身も東京でなくともいいやと思っ…

口笛を吹く寅次郎ー私の好きな寅さん映画3−

「男はつらいよ」を見た。寅さんは、出勤前(夜勤)の時間つぶしに最適である。何べんも見て話を知っているので、ぼんやり見てていい。まして、今日の散歩でざらついた気持ちを変えるのに、「寅」は良い。そこで1年数カ月ぶりに、私の好きな寅さん映画第3…

ざらつく心

夜勤明けのざらつく脳みそのまま、散歩に出た。久しぶりの昼の散歩だ。ざらつく頭をさらにざらつかせる張り紙を見た。小学校のそばの小道で。 張り紙の内容はこうだ。 「ゴミ出しの曜日を守れ。いつも守らないものがいる。”ほし”が分かったら警察に通報する…

五年の梅

乙川優三郎の短編集「五年の梅」を読んだ。直木賞作家の山本周五郎賞受賞作品という触れこみにひかれたためだ。も一つ、この前読んだ「生きる」が面白かったためだ。表題作の「五年の梅」が賞の該当作なんだろうか。どうもいまいち腑に落ちなかった。 雑と言…

音道と滝沢の掛け合い

いやー。長かったな。 おとといから昨晩にかけて、乃南アサの「風の墓碑銘」を読んだ感想の第一はこれだ。警察小説と言うのか、推理小説と言うのか、何というのだろう。まあなんというなんてどうでもいいことだ。まあ、面白かった。この長い小説を読ませる推…

「その子はまだ朝ご飯を食べてないのよ」 八日目の蝉

角田光代「八日目の蝉」を読んだ。この小説は、母性の小説だと思った。第1章では、希和子の誘拐という犯罪を希和子の立場で描いている。 彼女は、不倫相手の奥さんの生んだ子どもを誘拐する。希和子は、彼の子を身ごもったのに堕胎せざるを得なくなった。同…

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流灯会ーさよならばあちゃんー

本日は、八月三十一日。お盆の月の終わりの日。新盆を迎えた家族が、お盆で帰って来ていた親しい故人を送る日である。ご詠歌をバックコーラスに市内の菩提寺のお坊さんたちが勢ぞろいで入場した。 読経のあと、お坊さんたちから流し灯ろうをもらって川へ。暗…

凛とした生き方 乙川優三郎「生きる」

家老に殉死を止められて、藩内・家族からも白い目で見られ、ほとんど全てを失っても、 生き続けた男の話。主人公が失ったものは、藩内の信頼・友人、娘の夫(殉死)、娘の信頼、その上息子まで殉死で失った。主人公はもともと殉死したいと思っていたのである…

へえーとびっくり「逆説 エコの常識」

びっくりというか、自分がものを考えなく、マスコミなどを鵜呑みにしていたことをしっかり認識させられた。著者は武田邦彦氏。一番なるほどとおもったのは、地球温暖化で南極・北極の氷が解けてツバルなど海抜の低い島が海没するというウソ。確かに南極の平…

内田樹氏の「いじめ自殺について」への疑問

今日新潮45の5月号で内田樹の「諸悪の根源」と言う評論文を読んだ。 俺の脳みそが悪いせいで、良くわからないことが多かったが、いじめについての彼の意見には異見がある。 全体的論旨は、ある集団が何らかの困難に出会った時、その困難の「諸悪の根源」を…

「老猫」と「木下闇」

久しぶりに荻原浩作品を読んだ。短編集である。「押入れのちよ」と言う短編集である。この中で一番おもしろかったのが、「老猫」であった。 おじから遺産としてもらった古い家に老いた雌猫が居ついていた。新しい環境に主人公家族がなじんでいくが、実はこの…

「自転車がなかった」原作と映画とドラマ・・「二十四の瞳」

本日夏休み最後の日。明日から仕事。また木下映画の「二十四の瞳」を見た。泣けてきた。いったい何回見たろうか。そこで突然原作を読んでみようと思い立ち、図書館で借りてきて読んでみた。 びっくりしたのは、原作には、最後の場面に自転車が登場しないこと…

「風立ちぬ」で腹立ちぬ

上の題は、大げさに言ったものです。 腹が立つほどではありませんが、つまらない映画と思いました。珍しく妻と同意見でした。今日話題の宮崎駿の「風立ちぬ」を妻と二人で見てきました。ゼロ戦の設計者堀越二郎が主人公でした。若き日の堀越に、堀辰夫の小説…

軍事抑止力の限界と日本の安全保障

自民党幹事長の石破さんは、昨晩(7月24日)のNHKの討論番組で、「憲法解釈を集団的自衛権行使可能に変える。その方法は、「安保基本法」という法律でしたい」といった。 法律で行うというのは、勝手に政府解釈変更でやるよりは良い。たとえば「日本政…

デイオバン戦記

例の降圧剤デイオバンを10年以上飲んでいた。問題が露見したころから気にしていたが、7月末のNHK特集で決心した。俺は、あんないい加減なと言うか、ずるい会社の薬は飲まないぞと。製薬会社がデータねつ造で売った薬なんぞ飲まないぞと。8月1日、主治医…

七夕まつり

妻と二人で田町の七夕を見に行った。 いつも思うことだが、さびしい祭りであった。大きな七夕飾りが通りの半分しかない。 片側6、7本ぐらいかなあ。その間に子どもたちの七夕飾りがあった。子どもたちの願いはいつ見ても面白いなあ。 忘れちまったが、「○○…